Race 2
WorldSBK 2025
Round 3

努力が実を結んだレクオーナとビエルゲ、アッセンのレース2で7位、12位フィニッシュ

nl TT Circuit Assen

Honda HRCファクトリーライダーのイケル・レクオーナとチャビ・ビエルゲは、厳しいウエットコンディションでのスーパーポールレースを経て、強い意志とレーシングスピリットを再び発揮しました。レース2では、グリッド後方からのスタートながら、それぞれ7位と12位でフィニッシュし、見事な巻き返しを見せました。

努力が実を結んだレクオーナとビエルゲ、アッセンのレース2で7位、12位フィニッシュ

TTサーキット・アッセンで迎えた日曜日、Honda HRCチームは朝の短いウォームアップ走行からスタートしました。雨が降り続くフルウェットのコンディションの中、ビエルゲとレクオーナは路面状態やレースセッティングを確認するために数周を走行しましたが、不必要なリスクは避けました。

午前中のスーパーポールレースは、雨は止んだもののウェットコンディションで行われ、土曜の予選結果により、レクオーナとビエルゲはこの10周のスプリントレースをそれぞれ14番手と18番手からスタートしました。残念ながらビエルゲは、1周目の第1コーナーでの転倒により、レース開始直後にリタイア。序盤、レクオーナはスタートポジションを維持していましたが、順位を上げるためのペース作りに少し苦戦しました。この短いスプリントの大半を15番手で走行。最終的に1つ順位を上げ、14位でチェッカーを受けました。

午後の早い時間に行われた最終のスーパーバイクレース2の開始までに、路面は完全にドライに回復。16番手からスタートしたレクオーナは、すぐに12番手まで順位を上げ、追走グループの中で激しいバトルを繰り広げました。8番手とはわずか0.5秒差という展開の中、決意に満ちたレクオーナはレース中盤でファン・デル・マークとペトルッチをパスし、残り5周で8位に浮上。その後、最終コーナーでラツカトリィオグルをパスし、7位という好成績でフィニッシュ。貴重なポイントを獲得しました。

一方、チームメイトのビエルゲは、レース1スタート時の他ライダーとのインシデントにより、レース2でロングラップペナルティを課されました。2周目にこのペナルティを消化したことで21番手まで順位を落としましたが、それでもすぐにリカバリーを開始。中盤には15番手まで順位を上げました。ポジションの向上とさらなるチャンピオンシップポイント獲得に向けて粘り強く走行を続け、最終的にビエルゲはチームメイトのレクオーナから0.3秒差の12位でチェッカーを受けました。

開幕3戦を終え、ビエルゲは通算37ポイントを獲得しランキング総合12位、チームメイトのレクオーナは34ポイントを獲得し総合13位につけています。スーパーバイク世界選手権 (WSBK)、次戦は5月2日から4日にイタリアのクレモナ・サーキットで開催されます。


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Iker Lecuona
Iker Lecuona 7
Honda HRC
総じて、今日はとても満足しています。朝は雨で、ウォームアップも完全なウエットコンディションでしたが、実は良いフィーリングがありました。オーリンズ製サスペンションでのウエット走行は初めてでしたが、ポジティブな感触を得られました。ただ、スーパーポールレースのコンディションは本当に難しくて、バイクとの一体感が全く掴めず、かなり後方でフィニッシュしました。それでも学びの機会であり、次回に活かせると思います。ドライコンディションとなったレース2の前には、昨日のレース後半で苦しんだフロントタイヤの寿命を改善するため、セットアップを少し変更しました。グリッド16番手からのスタートにもかかわらず、とても満足のいくレースができたと思います。何度もオーバーテイクを決め、一周ごとに状況をコントロールできました。ダニーロとアレックスがファン・デル・マークを抜いて引き離されたときも、彼らに追いつけるペースがあると分かっていたので冷静に対応しました。マイケル、そしてダニーロを抜いた後は、ローズとバトルしました。その勝負には敗れましたが、トプラクにまで迫って、7位でフィニッシュできたことは、スタート地点を考えると大きな成果です。ガレージでのチームの努力にも感謝しています。毎日少しずつ前進しているし、トラブルにも柔軟に対応しながら、バイクやサスペンションの理解も深まっています。クラッシュや大きなミスもありません。この方向性は私の望む道筋であり、チームの努力とサポートに感謝します。

Xavi Vierge
Xavi Vierge 97
Honda HRC
今日は本当にチャレンジングな一日でした。レース2でのグリッド18番手からのスタートに加えて、ロングラップペナルティもあり、簡単なレースではありませんでした。スーパーポールレースではコンディションが混在する中で良いチャンスがあったので、序盤から一気に順位を上げ、できるだけ多くのライダーをオーバーテイクしようと試みました。でも小さなミスを犯してしまい、イケルのリアタイヤに軽く接触してしまい転倒してしまいました。残念ながらスリップダウン中にティトにも接触してしまい、本当に申し訳ない気持ちです。レースディレクションからペナルティを受け、6列目からのスタートだけでも十分に悪い状況でしたが、アッセンのロングラップはとにかく長いので、ほぼレースを失ったようなものでした。それでもいいスタートを切って、2周目にペナルティを消化してからは、少しでも挽回しようと走りました。周回を重ねるごとに順位を上げ、6、7位争いのグループに追いつくことを目指しました。かなり近いところまで行きましたが、序盤の追い上げでタイヤを酷使しすぎたため、終盤にはパフォーマンスが大きく落ちてしまい、最終的には12位でフィニッシュしました。それでも、ポジティブな要素もたくさんありました。レースペースは力強く、スピード面でも一歩前進することができました。今後は、今回の経験から学び、次は予選を改善し、レース中のミスも犯さないようにしなければなりません。ただ、常に限界に挑戦していると、ミスはつきものでもあります。クラッシュしてしまったことについては、チームに申し訳ない気持ちでいっぱいですが、全体的には良い仕事ができたと思いますし、次戦に向けてしっかり準備していきます。


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