今大会、右腕の腕上がりに苦しむレクオーナは、10周で行われるSPレースでは、7番グリッドからスタートし、序盤は8番手、その後、ポジションを上げて7位でチェッカーを受けました。SPレースは周回数が少ないこともあり、腕上がりの影響はそれほどありませんでした。しかし、序盤、先行するアンドレア・ロカテリ(ヤマハ)をパスするのに手こずり、3周目に抜いたときには前のグループとの差が開いており、それ以上ポジションを上げることができませんでした。
朝のウォームアップを8番手で終えたときにレクオーナは、「ユーズドタイヤでいいペースで走ることができた。今日は5番手以内でフィニッシュできるポテンシャルがある」と自信を見せていただけにSPレースは残念な結果でした。
23周で行われたレース2は、SPレースで7位でフィニッシュしたことで7番グリッドから今大会ベストを目指しましたが、序盤を終えた段階で腕上がりと体力不足に苦しみ、思うようにペースを上げられず10位でフィニッシュしました。
チームメートのチャビ・ビエルゲ(Team HRC)は、第4戦エミリア=ロマーニャ大会で右手を骨折し、4週間の夏休みを経て復帰を果たしました。今大会は右手が完全な状態ではなく、加えて、初めて走るサーキットと厳しい条件が重なりましたが、レース1は13位でフィニッシュしポイントを獲得しました。こうして前日のレース1では、予想していたよりも右手の影響が少なかったことから、SPレース、レース2ではさらに上位を狙いましたが、SPレースでは中盤の5周目に後続車に追突され、その影響でビエルゲはコースアウトを喫し、16位でフィニッシュするのがやっとでした。
15番グリッドから決勝に挑んだレース2では、オープニングラップ12番手と好スタートを切り、ピーター・エッテル(ドゥカティ)、ギャレット・ガーロフ(ヤマハ)らとバトルを繰り広げ、13位でチェッカーを受けました。
今大会、Team HRCの両選手は、ドニントパークでレースをするのが初めてだったことに加え、レクオーナが右腕の腕上がり、ビエルゲは骨折した右手が完全に回復していないという厳しい状況でのレースとなりましたが、すべてのレースで完走し、確実にポイントを獲得しました。
今大会を終えて、レクオーナは総合6位、ビエルゲは総合9位と、ともにトップ10をキープ。今月下旬にモストで開催される第6戦チェコ大会に挑みます。