Race 1
WorldSBK 2022
Round 5

レクオーナ8位、ケガから復帰のビエルゲは13位でフィニッシュ。両選手がポイントを獲得

gb Donington Park Circuit

第5戦イギリス・ドニントン大会が、7月15日から7月17日までの3日間、イングランド中部ノッティンガム近郊にあるドニントンパークで開催されます。ドニントンパークは、一周4.023km。シケインとヘアピン、中高速コーナーが連続するバリエーション豊かなサーキットで、パッシングポイントも多く、毎年厳しい戦いが繰り広げられます。

レクオーナ8位、ケガから復帰のビエルゲは13位でフィニッシュ。両選手がポイントを獲得

2020年はコロナ禍の中で開催が中止になりましたが、昨年は大会がカレンダーに復活。2年連続開催となった今年は天候にも恵まれ、大勢のファンが会場にかけつけました。

スーパーバイク世界選手権(SBK)は1998年にスタートしました。ドニントンパークは第一回大会が開催されたサーキットです。これまで28回が開催され、今年で29回目を迎えます。SBKが最も盛んな国の一つであるイギリスでは、ドニントンパークだけでなく、これまでブランズハッチやシルバーストーンでも開催されてきましたが、ドニントンパークが最も長い歴史を誇ります。

前戦エミリア=ロマーニャ大会から1カ月のインターバルを経て開催された今大会では、スーパーポール(SP)で7番手につけたイケル・レクオーナ(Team HRC)が8位でフィニッシュしました。

今年からスーパーバイク世界選手権に参戦したレクオーナは、ドニントンパークを走るのは初めてとなります。チームは、その1カ月間のインターバルを利用してドニントンパークで1日間のテストを行い、その他にもイタリア・ミサノで2日間のテストを実施。さらに鈴鹿8時間耐久ロードレースに参加するレクオーナは、鈴鹿サーキットで行われたテストに参加するなど、多忙な日程をこなし、今大会を迎えました。

わずか1日のテストでしたが、それが「大きな助けになった」と語るレクオーナ。しかし、テストを行ったときと天候と路面コンディションが異なり、さらに、レース後半は右腕の腕上がりのために苦戦しました。

レース序盤は、好スタートからトップグループに加わり、4位になったスコット・レディング(BMW)、3位になったアレックス・ローズ(カワサキ)などホーム大会を迎えた選手たちとバトルを繰り広げましたが、最終的には、トップから約17秒差の8位でチェッカーを受けました。

チームメートのチャビ・ビエルゲは、前戦エミリア=ロマーニャ大会の決勝で転倒し、右手を負傷しました。ビエルゲはバルセロナの病院で手術を受け、この1カ月のインターバルで治療とリハビリに努め、今大会の復帰を果たしました。

しかし、ドニントパークは、ハイスピードでの切り返しとハードブレーキングが必要なポイントが多く、完全ではない体調では厳しい走りを強いられます。「ビエルゲは思ったよりも右手の状態はよかった」と喜びますが、予選16番手、6列目からの決勝レースでは、思うように追い上げることができず13位でした。粘り強い走りでポイントを獲得しましたが、日曜日のSPレース、レース2ではさらに上位を目指します。


Iker Lecuona
Iker Lecuona 7
Team HRC
2日目の走りにはかなり満足しています。昨日はいろいろな問題が発生しましたが、チームがすばらしい仕事をしてくれたので感謝しています。問題を解決し、すばらしいセットアップを見つけることができました。予選ではアタックしているときに小さなミスがありましたが、いいセットアップのおかげで力強いタイムをマークし、いいレースペースを見つけることができました。路面が汚れていない側からのスタートだったので、スタートはかなりうまくいき、序盤はトップ5で走行できました。でも残念ながら右腕の腕上りにかなり苦しみました。完走できるかどうかも分かりませんでした。10周を終えたところで、状況をうまくコントロールし、フィニッシュラインをなんとか越えればいいと気持ちを切り替えました。もう少しで7位でしたが、最終ラップにギャレット・ゲルロフ(ヤマハ)にパスされてしまいました。彼を抑えることはできませんでしたが、チームとしての仕事に満足しています

Xavi Vierge
Xavi Vierge 97
Team HRC
予選で前進することができましたが、十分ではありませんでした。6列目からのスタートのため、難しいレースになりました。できる限り最高の結果を残し、明日に向けて、できるだけ多くの経験を積むためにも、すべてのラップで一生懸命戦いました。もっとリアのグリップをよくしたいです。ほかのライダーたちと戦えるようにするためには、どこに集中して取り組まなければならないかも分かっています。この目標に向かって明日もがんばります。チームにはいつものように感謝しています。今日はレースを完走することができました。ケガをした手の調子がいいのでうれしいです。これはポジティブなことです


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