土曜日、スーパーポール予選と週末最初の決勝レースを前に、Honda HRCの2人は最後のフリープラクティスに臨みました。この20分間のセッションで最終的なセットアップ調整が進められ、ガルシアは金曜日よりもわずかにタイムを縮めることに成功。前日すでに速さを見せていたビエルゲは、その後の予選に向けた準備に集中しました。

ドライかつ晴天のコンディションで始まったスーパーポール予選では、ビエルゲが開始直後に1分36秒463をマーク。その後セッション中盤にガレージへ戻りタイヤ交換を行うと、さらにタイムを0.5秒削ることに成功。最終的に1分35秒939を記録し、レース1をグリッド4列目の11番手からスタートすることになりました。

これまでの各プラクティスセッションで着実にタイムを更新してきたガルシアも、自身初のスーパーポールをうまく走り切りました。最初の予選用タイヤで1分37秒124をマークして初めて1分38秒の壁を突破すると、続く2本目のタイヤでさらにタイムを縮め、最終的に1分36秒924を記録。19番手につけました。

レース1がスタートすると、ビエルゲはスターティングポジションを活かそうと意気込み、序盤で12番手へ浮上。しかし、1周目の第9コーナーで発生した2つの接触に巻き込まれ、他の3人のライダーとともに転倒してしまいました。幸いケガはなく、マシンのダメージも軽微でチームが迅速に修復。ビエルゲはいつも通り不屈の精神でレースに復帰し、データ収集に努めました。最終的に17位でフィニッシュしました。

一方、初のWorldSBKレースに挑んだガルシアは、安定した走りを披露。19番手スタートからオープニングラップで4つポジションを上げてポイント圏内へ。ミスなく堅実なペースで周回を重ね、6周目には12番手に浮上しました。終盤はタイヤのパフォーマンス低下にできる限り対応しながら、最終的に転倒が相次ぐ波乱の展開となったレースを見事11位で走り切りました。

この結果、スペイン人ライダーのガルシアはデビュー戦で5ポイントを獲得しました。

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