前日のレース1で転倒リタイアに終わっていたバウティスタは、日曜日の最初のレースとなったSPレースでもレース序盤に転倒を喫しました。再スタートを切って完走を果たしましたがポイントを獲得することはできませんでした。
その雪辱に挑んだレース2では、12番グリッドから好スタートを切って8台に膨れあがったトップグループに加わります。その中でバウティスタは、マイケル・ファン・デル・マーク(BMW)、アレックス・ローズ(カワサキ)との6番手争いを制し、レース後半には、マイケル・ルーベン・リナルディ(ドゥカティ)を抜いて5番手に浮上しました。その後も4番手を走るチャズ・デイビス(ドゥカティ)を猛追撃。その差を2.549秒から0.889秒に縮めてゴールし、今季ベストの5位でチェッカーを受けました。
今大会は金曜日のフリー走行でセットアップを大きく進めましたが、レース1とSPレースでは、フリー走行の走りを再現することができませんでした。しかし、レース2では表彰台に立った3選手と同じ1分35秒台で連続ラップを重ね、今季もっとも大きなステップを刻むことに成功しました。
チームメートのレオン・ハスラム(Team HRC)は、フロントのフィーリングに苦しみながら前日のレース1では8位でフィニッシュしました。この日のSPレースとレース2ではフロントの接地感の改善につとめましたが、SPレース、レース2ともに思うような走りができませんでした。この日は両レースともにスタート直後に他者の転倒を避けるためにポジションを落とす不運もあり、厳しい戦いを強いられましたが、今大会もレース1とレース2でトップ10フィニッシュを果たし、次戦に向けて多くのデータを蓄積しました。
今大会を終えてバウティスタは68ポイントを獲得し総合11位、ハスラムは55ポイントで総合13位につけています。次戦チェコ大会は、8月6日~8日にモスト・サーキットで開催されます。