エストリルは、昨年10月にシーズン最終戦の最終戦の舞台になったサーキットで、7カ月ぶりの大会となります。エストリルは、一周4.182km。ロングストレートとバラエティに富んだコーナーの組み合わせで、メリハリのある走りが求められます。
エストリルとスーパーバイク世界選手権(WSB)の歴史は古く、WSBがスタートした1988年に初開催され、その後1993年に2回目が行われました。昨年は27年ぶりにスーパーバイク世界選手権の舞台として復帰。2年連続での開催となりました。
昨年は新型コロナウイルスの感染拡大で大幅に日程が変わりました。今年も開幕が5月と大幅に遅れ、エストリルが第2戦となりました。エストリルは、2000年から12年までMotoGPの舞台にもなっています。
前戦スペイン・アラゴン大会から2週連続の開催となったエストリル。2日連続で青空が広がりましたが、選手はエストリル特有の強風に悩まされました。Team HRCで2年目のシーズンを迎えるアルバロ・バウティスタは、厳しいコンディションの中で着実に前進し、FP3では1分37秒797のベストタイムで14番手。スーパーポール(予選)では、1分37秒032へとタイムを短縮し12番グリッドへとポジションを上げましたが、イエローフラッグが出ていたことからタイムがキャンセルされ、1分37秒731のタイムで18番手へと後退しました。
こうして、6列目からスタートすることになったバウティスタですが、着実に追い上げ、最終的には、7位のマイケル・ファン・デル・マーク(BMW)のすぐ後ろの8位でフィニッシュしました。この日のバウティスタはレースの後半までトップグループとほぼ同じペースを維持するなど、明日のレースに向けて大きな手応えを得ました。
14番グリッドからスタートしたレオン・ハスラム(Team HRC)は、序盤に15番手までポジションを落としますが、それから確実にポジションを上げてグループトップの12位でフィニッシュしました。この日のレースでは、さらにポジションを上げたかったハスラムですが、序盤の遅れが影響し、それ以上追い上げることはできませんでした。
日曜日には、スーパーポールレース(10周)とレース2(21周)が行われます。