モーターランド・アラゴンは、バルセロナから約200kmに位置するアルカニス郊外にあり、2011年に初開催。今大会が12回目となります。昨年は大幅に日程が変更となり、8月下旬から9月上旬にかけて2週連続で開催されました。
昨年のアラゴン大会では、アルバロ・バウティスタ(Team HRC)が3位表彰台に立ち、チームメートのレオン・ハスラムが翌週のテルエル大会で4位と好走を見せました。今年は両選手ともに表彰台獲得はもちろん、初優勝が期待されましたが、バウティスタは最終ラップ(18周目)の2コーナーで転倒してリタイア。ハスラムは8位でした。
昨年に続き、2年連続での表彰台獲得、Hondaチーム移籍後の初優勝を目指したバウティスタは、フリー走行では総合5番手。トップから0.390秒差とまずまずの仕上がりを見せました。今年はスーパーバイク世界選手権にタイヤを供給するピレリがフロントに新しいタイヤを投入し、その感触に手応えをつかみました。しかし、予選では前日と路面コンディションが変わり8番手へダウンし、3列目からのスタートになりました。
序盤は10番手と混戦の中でやや遅れましたが、次第にペースを上げて終盤はセカンドグループに加わります。し烈な2位争いは3台。そのグループを視野に、わずかに遅れてバウティスタはスコット・レディング(ドゥカティ)と厳しい6番手争いを繰り広げました。終盤になるとセカンドグループの5台は接近しましたが、バウティスタはギアに問題が発生し、最終ラップの2コーナーで痛恨の転倒を喫し、悔しいリタイアとなりました。
昨年の大会で惜しくも表彰台を逃したハスラムは、FP1でマークしたタイムをFP2、FP3と更新できずに苦戦して総合12番手。その後の予選ではチームメートのバウティスタにわずかに先行して7番手へとポジションを上げますが、万全な状態ではありませんでした。そして迎えた決勝でもオープニングラップ8番手から、バウティスタらとグループを形成しました。しかし、終盤ペースが上がらず、じりじり遅れる苦しい展開となりましたが、終盤はギャレット・ゲルロフ(ヤマハ)をかわし、8位でチェッカーを受けました。
開幕戦レース1では惜しくも表彰台、初優勝は達成できなかったTeam HRCですが、日曜日のスーパーポールレース(SPレース)と決勝レース2でばん回に挑みます。