バウティスタが素晴らしい追い上げを見せて6位でフィニッシュ。ハスラムも10位入賞
第8戦フランス大会が、9月3日(金)~5日(日)の3日間、フランスのマニクール・サーキットで開催されています。2日の土曜日は、スーパーポール(予選)と決勝レース1が行われました。
マニクールは、パリから約250km南にあり、過去にはF1とMotoGPの舞台になりました。スーパーバイク世界選手権は、2003年に初めて開催され、それ以来、フランス大会の舞台として定着。今年で19年目を迎えます。昨年、そして今年と新型コロナウイルスの感染拡大で大幅にレースカレンダーが変更されましたが、フランス大会は、ほぼ同じ時期の開催となりました。
コースは、1周が4.411km。高速コーナーとロングストレートをヘアピンとシケインでつなぐ独特なレイアウトになっています。例年、この時期のマニクールは、天候に恵まれることが多いのですが、この数年は不安定な天候が続き、昨年の大会は雨が続く厳しいレースとなりました。今年は開幕前日から青空が広がり、土曜日のスーパーポール(SP)と決勝レース1は快晴の中で行われました。
絶好のコンディションとなった決勝レース1では、14番グリッドからすばらしい追い上げを見せたアルバロ・バウティスタ(Team HRC)が6位でフィニッシュしました。初日のフリー走行は12番手。2日目のFP3でも11番手。そして迎えたスーパーポール(予選)でもリアのグリップをうまく引き出せず14番手と苦戦しましたが、決勝ではレースタイヤのパフォーマンスを存分に引き出し、追い上げのレースに成功しました。
「レースが楽しかった」というバウティスタ。この数戦、予選では、新品タイヤのパフォーマンスをうまく引き出せないことが課題となり、厳しいグリッドからの決勝となっていますが、決勝レース1ですばらしい追い上げを見せたことで、日曜日のSPレースと決勝レース2ではさらに上位を狙います。
チームメートのレオン・ハスラム(Team HRC)は、初日5番手、2日目のフリー走行でも6番手。SPでは今季ベストグリッドとなる6番手を獲得しました。決勝では今季初の表彰台獲得が期待されましたが、スタート直後からブレーキに課題を抱え、フリー走行、予選の走りを再現することができませんでした。
それでも、バウティスタとともに6~7位争いの大集団に加わり、バウティスタとランデブー走行も見せました。しかし、レース終盤にミスをして10位へとポジションを落としました。ミスがなければチームメートのバウティスタと6位争いを繰り広げた可能性は高く、日曜日のSPレースとレース2に大きな期待をつなぎました。