前日のフリー走行で転倒し、右ヒザを負傷してレース1を欠場したチームメートのイケル・レクオーナは、この日の再検査でも出場許可が下りず、SPレースとレース2を欠場しました。
金曜日、土曜日と断続的に降る雨の影響で困難な戦いを強いられた選手たちですが、日曜日の朝のウォームアップも、ウエットコンディションに加え、気温4℃、路面温度8℃という非常に厳しいコンディションの中で行われました。ほとんどの選手がコンディションを確認する程度の走行となり、ビエルゲも4ラップを走行し3番手タイムをマークしました。
11時から行われたSPレースではところどころに青空も広がり、ドライコンディションでレースがスタートしました。12番グリッドからまずまずのスタートを切ったビエルゲは、オープニングラップを12番手で通過します。しかし、2周目、3周目とペースを上げられなかったビエルゲは、16番手まで後退。その後、徐々にポジションを回復して9周目に12番手までばん回しますが、そのまま10周のレースを終え、ポイント獲得は果たせませんでした。
14時から21周で行われたレース2も、ドライコンディションの中でスタートが切られました。SPレースの結果、13番グリッドからレース2に挑んだビエルゲは、スタートに失敗してオープニングラップ18番手と大きく後退します。
しかし、周回を重ねるごとに確実にポジションを上げて、10周目に12番手に浮上。15周目に11番手へ。さらに先行するギャレット・ガーロフ(ヤマハ)を最終ラップにかわし、10位でチェッカーを受けました。
レース2は、レース中盤から再びコースのところどころで小雨が降る難しいコンディションとなり、一時、ラップタイムは1秒から2秒ほど落ちました。しかし、終盤は雨も上がり、ハイレベルな戦いが繰り広げられました。
WSBKは序盤の3戦を終えて、ビエルゲは25ポイントを獲得し総合14位。今大会、ケガのためにレースに出場できなかったレクオーナは、3ポイント獲得で総合21位となっています。