Race 2
WorldSBK 2024
Round 3

ビエルゲはレース2でもトップ10フィニッシュ。レクオーナは欠場

nl TT Circuit Assen

TTサーキット・アッセンで開催されているスーパーバイク世界選手権(WSBK)第3戦オランダ大会は、4月21日(日)にスーパーポール(SP)レースとレース2を開催。Team HRCのチャビ・ビエルゲはレース2を10位でフィニッシュし、前日のレース1に続きポイントを獲得しました。レース2に先立って行われた10周のSPレースでは12位で、ポイントを獲得できませんでした。

ビエルゲはレース2でもトップ10フィニッシュ。レクオーナは欠場

前日のフリー走行で転倒し、右ヒザを負傷してレース1を欠場したチームメートのイケル・レクオーナは、この日の再検査でも出場許可が下りず、SPレースとレース2を欠場しました。

金曜日、土曜日と断続的に降る雨の影響で困難な戦いを強いられた選手たちですが、日曜日の朝のウォームアップも、ウエットコンディションに加え、気温4℃、路面温度8℃という非常に厳しいコンディションの中で行われました。ほとんどの選手がコンディションを確認する程度の走行となり、ビエルゲも4ラップを走行し3番手タイムをマークしました。

11時から行われたSPレースではところどころに青空も広がり、ドライコンディションでレースがスタートしました。12番グリッドからまずまずのスタートを切ったビエルゲは、オープニングラップを12番手で通過します。しかし、2周目、3周目とペースを上げられなかったビエルゲは、16番手まで後退。その後、徐々にポジションを回復して9周目に12番手までばん回しますが、そのまま10周のレースを終え、ポイント獲得は果たせませんでした。

14時から21周で行われたレース2も、ドライコンディションの中でスタートが切られました。SPレースの結果、13番グリッドからレース2に挑んだビエルゲは、スタートに失敗してオープニングラップ18番手と大きく後退します。

しかし、周回を重ねるごとに確実にポジションを上げて、10周目に12番手に浮上。15周目に11番手へ。さらに先行するギャレット・ガーロフ(ヤマハ)を最終ラップにかわし、10位でチェッカーを受けました。

レース2は、レース中盤から再びコースのところどころで小雨が降る難しいコンディションとなり、一時、ラップタイムは1秒から2秒ほど落ちました。しかし、終盤は雨も上がり、ハイレベルな戦いが繰り広げられました。

WSBKは序盤の3戦を終えて、ビエルゲは25ポイントを獲得し総合14位。今大会、ケガのためにレースに出場できなかったレクオーナは、3ポイント獲得で総合21位となっています。


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Xavi Vierge
Xavi Vierge 97
Team HRC
私たちは今日達成した以上の結果を目指し、全力を尽くしました。レース1、レース2ともにトップ10フィニッシュを果たした点についてはポジティブだったと思います。今日はリアのグリップ不足に苦戦しました。そのため序盤にペースが上がらず、多くのライダーに抜かれ、どうすることもできませんでした。その後、ほかのライダーのタイヤパフォーマンスが落ち、対照的に私のタイヤは安定していたので、追い上げてトップ10フィニッシュを果たすことができました。しかし、私たちに足りないものがなにかを見つけ、その問題に取り組まなければいいレースはできません。こうした困難な状況の中で全力を尽くしてくれたチームに感謝したいです。彼らは毎日サポートしてくれました。決してあきらめず、改善に向けて新たな方法を模索し続けます。今大会を終えると、2度のテストが予定されています。着実に前進するためにも、このテストが非常に重要になります

Iker Lecuona
Iker Lecuona 7
Team HRC
(開幕戦)オーストラリア大会の事前テストでケガをして出場できず、(第2戦)バルセロナでは厳しい戦いを強いられ、そして今大会はケガのために再びレースに出場できないという難しいシーズンのスタートになっています。精神的にも肉体的にも、こうした状況を受け入れるのは簡単なことではありません。トレーニングが開始できるようになったばかりなのに、再びケガのためにできなくなり、自分のパフォーマンスを維持するのが大変な状況です。今大会は天候が不安定で、こういう時はギャンブルができるし、そうしたチャンスを活かせると思っていたので、チームには申し訳ないと思っています。昨日のFP3で転倒しましたが、ウエットコンディションを楽しんで走れたのは今年になって初めてだったので、転倒しグラベルでヒザを打った時は本当に残念でした。でも、こういうことは時々起こるし、残念ながら今回は私の身に起こりました。今は家に帰って気持ちを整理し、できるだけ早く回復するために集中したいです。まずは右ヒザじん帯の損傷の有無をきちんと診断しなければなりません。今は、マシンに跨がり、ヒザを完全に曲げることができません。これが今大会ドクターストップで出場できなかった理由です。これからスペインに戻り、徹底的に検査したいです



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