前日のレース1を6位でフィニッシュしたイケル・レクオーナ(Team HRC)は、その難しいコンディションの中で2レースともに熱い走りを見せ、10周で行われたSPレースでは表彰台獲得にあと一歩の4位、21周で行われたレース2は6位でチェッカーを受けました。
ウエットコンディションとなったウォームアップの後に行われたSPレースでレクオーナは、ハーフウエットという難しいコンディションの中で、フロントにインターミディエイト、リアにスリックタイヤを選択しました。そして7番グリッドから好スタートを切ったレクオーナは、オープニングラップ5番手につけると2周目には4番手に浮上。さらにファステストラップを更新しながら3番手のアルバロ・バウティスタ(ドゥカティ)を追撃します。中盤にはバウティスタの背後に迫りましたが、最終的には約2秒差の4位でフィニッシュしました。
この結果、レース2は4番グリッドから決勝に挑むことになり、好スタートを切ったレクオーナは、セカンドグループに加わり6位でフィニッシュしました。
このレースでレクオーナは、オープニングラップ4番手につけると、その次周、アレックス・ローズ(カワサキ)に抜かれ5番手へ。5周目にはアンドレア・ロカテッリ(ヤマハ)にかわされ6番手へと後退しましたが、それからはロカテッリをピタリと追撃。後半はロカテッリとともに4番手を走るローズに迫りましたが、ロカテッリを抜くことができず6位でフィニッシュしました。レクオーナは、前戦オランダ大会に続き2戦連続表彰台獲得は果たせませんでしたが、今大会も次戦につながる好走を見せました。
前日のレース1で今季ベストの5位でフィニッシュしたチャビ・ビエルゲ(Team HRC)は、難しい路面コンディションとなったSPレースでは11番手から決勝に挑み、1周目の7コーナーで転倒しリタイア。ドライコンディションとなった午後のレース2では、11番グリッドから好スタートを切ってオープニングラップ9番手、2周目に8番手に浮上しました。その後、アクセル・バッサーニ(ドゥカティ)、マイケル・ルーベン・リナルディ(ドゥカティ)、スコット・レディング(BMW)らとバトルを繰り広げ10番手へと後退しますが、終盤はレディングを抜いて9位でフィニッシュしました。
3戦を終えて、レクオーナは76ポイントを獲得してランキング5位、ビエルゲは48ポイントでランキング8位につけています。次戦は、6月10日から12日にかけて、イタリアのミサノ・ワールド・サーキットで開催されるスーパーバイク世界選手権第4戦エミリア=ロマーニャ大会に挑みます。