Race 2
WorldSBK 2022
Round 3

レクオーナがSPレースで表彰台にあと一歩の4位。レース2はレクオーナ6位、ビエルゲ9位でポイント獲得

pt Circuito Estoril

スーパーバイク世界選手権第3戦ポルトガル大会は5月22日、SPレースと決勝レース2が行われました。レース1が行われた前日は雲の多い天候でしたが、日曜日は本格的に天候が下り坂になり、午前中に行われたウォームアップはフルウエット、その後に行われたSPレースはハーフウエット、午後のレース2はドライコンディションで行われましたが、終日不安定な天候と難しいコンディションになりました。

レクオーナがSPレースで表彰台にあと一歩の4位。レース2はレクオーナ6位、ビエルゲ9位でポイント獲得

前日のレース1を6位でフィニッシュしたイケル・レクオーナ(Team HRC)は、その難しいコンディションの中で2レースともに熱い走りを見せ、10周で行われたSPレースでは表彰台獲得にあと一歩の4位、21周で行われたレース2は6位でチェッカーを受けました。

ウエットコンディションとなったウォームアップの後に行われたSPレースでレクオーナは、ハーフウエットという難しいコンディションの中で、フロントにインターミディエイト、リアにスリックタイヤを選択しました。そして7番グリッドから好スタートを切ったレクオーナは、オープニングラップ5番手につけると2周目には4番手に浮上。さらにファステストラップを更新しながら3番手のアルバロ・バウティスタ(ドゥカティ)を追撃します。中盤にはバウティスタの背後に迫りましたが、最終的には約2秒差の4位でフィニッシュしました。

この結果、レース2は4番グリッドから決勝に挑むことになり、好スタートを切ったレクオーナは、セカンドグループに加わり6位でフィニッシュしました。

このレースでレクオーナは、オープニングラップ4番手につけると、その次周、アレックス・ローズ(カワサキ)に抜かれ5番手へ。5周目にはアンドレア・ロカテッリ(ヤマハ)にかわされ6番手へと後退しましたが、それからはロカテッリをピタリと追撃。後半はロカテッリとともに4番手を走るローズに迫りましたが、ロカテッリを抜くことができず6位でフィニッシュしました。レクオーナは、前戦オランダ大会に続き2戦連続表彰台獲得は果たせませんでしたが、今大会も次戦につながる好走を見せました。

前日のレース1で今季ベストの5位でフィニッシュしたチャビ・ビエルゲ(Team HRC)は、難しい路面コンディションとなったSPレースでは11番手から決勝に挑み、1周目の7コーナーで転倒しリタイア。ドライコンディションとなった午後のレース2では、11番グリッドから好スタートを切ってオープニングラップ9番手、2周目に8番手に浮上しました。その後、アクセル・バッサーニ(ドゥカティ)、マイケル・ルーベン・リナルディ(ドゥカティ)、スコット・レディング(BMW)らとバトルを繰り広げ10番手へと後退しますが、終盤はレディングを抜いて9位でフィニッシュしました。

3戦を終えて、レクオーナは76ポイントを獲得してランキング5位、ビエルゲは48ポイントでランキング8位につけています。次戦は、6月10日から12日にかけて、イタリアのミサノ・ワールド・サーキットで開催されるスーパーバイク世界選手権第4戦エミリア=ロマーニャ大会に挑みます。


Iker Lecuona
Iker Lecuona 7
Team HRC
初めてのエストリルの週末は、とてもうれしいものになりました。レースウイークを通して、マシンのフィーリングはとてもよくなりました。午前中のウォームアップではウエットでとてもいいフィーリングがありました。正直、レースがフルウエットだったらよかったのですが、結局SPレースはミックスコンディションとなり、リアはスリックを、フロントには使ったことがないインターミディエイトを使うことにしました。賭けでしたが、挑戦は好きです。賭けは、勝つこともあれば、負けることもありますが、今回は終盤になって少しフロントに苦戦しました。でも4位でフィニッシュできたので最高の気分です。マシンのフィーリングは最高によかったです。ドライコンディションになったレース2は自信を持って挑みました。でもウォームアップラップでフロントフェンダーがはずれてしまい、どのようにレースをしたらいいのか考えました。ピットに戻ることも考えましたが、ブレーキングを安全に使えば走れるとわかったので、そのまま走行することにしました。ストレートとブレーキングで少し振動がありましたが、うまくコントロールできました。そしてトップとわずか8秒差でフィニッシュすることができました。ロカテッリについて行くことができたし、彼との差は0.1秒未満でした。今大会はすべてのレースでトップ6でフィニッシュしました。チャンピオンシップはまだ5位です。とてもうれしいです。次が楽しみです

Xavi Vierge
Xavi Vierge 97
Team HRC
昨日はとてもポジティブでしたが、今日はあまりいい1日にはなりませんでした。SPレースはミックスコンディションとなり、ポテンシャルがあることは分かっていました。失うものより得られることが多かったので、全力を尽くしました。序盤、いくつかポジションを上げましたが、7コーナーでウエットパッチに乗ってしまい、転倒してしまいました。ミスをしたことをチームに謝りたいです。レース2では昨日のリザルトにマッチした結果を残そうと努力しました。ペースはよかったのですが、危うく転倒しそうになりました。そのあともリズムはよかったのですが、それまでの強さはありませんでした。再びポジションを上げていきましたが、思ったほどではありませんでした。とにかく今回もトップ10に入ることができましたしポイントも獲得できたので、ポジティブなラウンドだったと思いたいです。一生懸命取り組んでくれたチームに感謝しています。次のミサノが楽しみです



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