モーターランド・アラゴンは、バルセロナから約200kmに位置するアルカニス郊外にあり、2011年に初めてスーパーバイク世界選手権が開催され、今年で13回目の開催となります。コロナ禍の中で大幅にカレンダーが変更された20年は、8月下旬から9月上旬にかけて2週連続で開催されました。
Team HRCは、今季、ライダーを一新。昨年までMotoGPクラスに参戦していたイケル・レクオーナ(22歳)とMoto2クラスに参戦していたチャビ・ビエルゲ(24歳)を起用。スーパーバイク世界選手権に復帰して3年目を迎えるTeamHRCは新体制で挑みます。
昨年のオフから今年にかけてレクオーナは、スペインでCBR1000RR-R FIREBLADE SPのテストに挑み、いち早く適応し、競争力のあるラップタイムを記録しました。チームメートのビエルゲは、年明けのテストで負傷したこともあり、開幕戦に向けて体調に合わせて、ペースを上げてきました。
そして迎えた開幕戦アラゴンでは、レクオーナが1分49秒329で7番グリッド、ビエルゲは1分49秒655のベストタイムで13番グリッドを獲得。それぞれ3列目と5列目からスタートを切りました。
好スタートを切ったレクオーナはオープニングラップ5番手につけると序盤はこのポジションをキープします。その後、7番手までポジションを落としますが後半は6番手に浮上。アンドレア・ロカテッリ(ヤマハ)を視野に6位でチェッカーを受けました。
チームメートで13番グリッドからスタートしたビエルゲも好スタートを切ってオープニングラップ8番手までポジションを上げると中盤には7番手に浮上。前を走るレクオーナを追撃し7位でフィニッシュしました。ビエルゲはケガの回復が完全ではありませんが、痛みに耐えながらの熱走を見せました。
開幕戦の最初のレースを終えたTeam HRCの両ライダーは、10日(日曜日)に行われるスーパーポールレースとレース2に挑みます。