Race 2
WorldSBK 2021
Round 10

バウティスタがレース2で3位に入り、今季2回目の表彰台登壇

es Circuito de Jerez - Angel Nieto

スーパーバイク世界選手権第10戦スペイン・ヘレス大会は、関係者にとってとても悲しい大会になりました。土曜日に行われたスーパースポーツ300世界選手権の決勝レースで、ディーン・ベルタ・ビニャーレス選手がレース終盤に発生した多重クラッシュで亡くなりました。そのため、土曜日に行われる予定だったスーパーバイク世界選手権とスーパースポーツ世界選手権のレース1をキャンセルとしましたが、亡くなったビニャーレス選手の家族の意向もあり、今日は全クラスでレースを行うことを決定しました。

バウティスタがレース2で3位に入り、今季2回目の表彰台登壇

スーパーバイク世界選手権は、日曜日の午前中に開催されるスーパーポール(SP)レースに代えて20周で行われるレース1を、午後にはレース2が行われました。レース1が行われる前には、全選手、関係者がコース上に参列し、1分間の黙祷を捧げました。

選手たちにとっては精神的にとても厳しいレースとなりましたが、Team HRCのアルバロ・バウティスタとレオン・ハスラムの両選手は、レース1、レース2ともに全力で戦いました。

昨日のスーパーポール(予選)では、ハスラムがCBR1000RR-R Fireblade SPで1分39秒423のベストタイムを出して8番手、バウティスタは1分39秒609で9番グリッドを獲得し、両選手は3列目からレース1に挑みました。

9番グリッドからオープニングラップで7番手につけたバウティスタは、5周目にチームメートのハスラムをかわし、さらに転倒者が出たことで5番手に浮上しました。それ以降、5番手をキープ。後続の追い上げを振りきって5位でフィニッシュしました。

レース2は、アレックス・ローズ(カワサキ)の欠場によって8番グリッドから決勝に挑んだバウティスタは、中盤までは、アクセル・バッサーニ(ドゥカティ)、ジョナサン・レイ(カワサキ)と5位争いのグループを形成。後半、このグループを抜け出したバウティスタは、先行するマイケル・ルーベン・リナルディ(ドゥカティ)を16周目に抜いて4番手へ、アンドレア・ロカテッリ(ヤマハ)をラスト3周となった18周目の最終コーナーでパスして3番手に浮上。そのままフィニッシュし、今季2回目の表彰台登壇となりました。

チームメートのハスラムは、レース1は8番グリッドから上位を目指しましたが、トラクションコントロールやエンジンブレーキの問題でペースを上げられず11位。7番グリッドから挑んだレース2も同じようなトラブルでペースが上がらず12位という結果でした。

この結果、バウティスタは169ポイントで総合9位、ハスラムは104ポイントで総合13位となりました。3週連続となる第11戦ポルトガル大会は、10月1日から3日までの3日間、オートドロモ・アルガルベで開催されます。


Álvaro Bautista
Álvaro Bautista 19
Team HRC
昨日のことがあり、集中力をキープするのがとても難しいレースでした。私たちはプロですが、それでも簡単なことではありません。マシンに乗り、コース上のことに集中し、ベストを尽くしました。レース1ではいいスタートを切りましたが、序盤はタイヤのパフォーマンスを完全に引き出すことができませんでした。これはしばらく苦戦している部分であり、そのため前とのギャップが広がり、追いつくことができませんでした。グリップがよかった分、マシンが少しアグレッシブになり、コントロールするのに苦労したので、体力的にもきついレースでした。ペースはレースリーダーたちとほぼ同じでした。カタルニアとは全く違うサーキットで、再びトップ5でフィニッシュすることができてとてもよかったです。レース2はもっと苦戦すると思っていましたが、気温が上がってきたことで、序盤から乗りやすく、レース中盤以降は、速いペースで安定していました。前のライダーたちに追いつくことができ、さらにオーバーテイクすることができました。彼らとのバトルは楽しかったです。最終的には、再び表彰台を獲得することができました。午前中よりもコンディションが悪かったのですが、マシンのフィーリングはよくなっていました。私たちは、決してあきらめず、一生懸命にマシンに取り組み、走らせています。この進歩と結果は全員へのご褒美です

Leon Haslam
Leon Haslam 91
Team HRC
今日のレースは、どちらも残念な結果に終わりました。レースウイークが始まった頃はトップ5でフィニッシュできるところにいました。タイヤに一生懸命取り組み、安定性をもっと見つけようとしていました。しかし、レース1は、トラクションコントロールとエンジンブレーキに関係する問題が発生し、とても苦労しました。レース2では大きくマシンを変えましたが、ポジティブな部分とネガティブなことがあり、結果的にはレース1とほぼ同じになってしまいました。もっと強くなれると思っていたのでフラストレーションがたまりました。どのように前進できるか理解する必要があります。次のポルトガルへ向けて前を向かなければなりません

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