スーパーバイク世界選手権は、日曜日の午前中に開催されるスーパーポール(SP)レースに代えて20周で行われるレース1を、午後にはレース2が行われました。レース1が行われる前には、全選手、関係者がコース上に参列し、1分間の黙祷を捧げました。
選手たちにとっては精神的にとても厳しいレースとなりましたが、Team HRCのアルバロ・バウティスタとレオン・ハスラムの両選手は、レース1、レース2ともに全力で戦いました。
昨日のスーパーポール(予選)では、ハスラムがCBR1000RR-R Fireblade SPで1分39秒423のベストタイムを出して8番手、バウティスタは1分39秒609で9番グリッドを獲得し、両選手は3列目からレース1に挑みました。
9番グリッドからオープニングラップで7番手につけたバウティスタは、5周目にチームメートのハスラムをかわし、さらに転倒者が出たことで5番手に浮上しました。それ以降、5番手をキープ。後続の追い上げを振りきって5位でフィニッシュしました。
レース2は、アレックス・ローズ(カワサキ)の欠場によって8番グリッドから決勝に挑んだバウティスタは、中盤までは、アクセル・バッサーニ(ドゥカティ)、ジョナサン・レイ(カワサキ)と5位争いのグループを形成。後半、このグループを抜け出したバウティスタは、先行するマイケル・ルーベン・リナルディ(ドゥカティ)を16周目に抜いて4番手へ、アンドレア・ロカテッリ(ヤマハ)をラスト3周となった18周目の最終コーナーでパスして3番手に浮上。そのままフィニッシュし、今季2回目の表彰台登壇となりました。
チームメートのハスラムは、レース1は8番グリッドから上位を目指しましたが、トラクションコントロールやエンジンブレーキの問題でペースを上げられず11位。7番グリッドから挑んだレース2も同じようなトラブルでペースが上がらず12位という結果でした。
この結果、バウティスタは169ポイントで総合9位、ハスラムは104ポイントで総合13位となりました。3週連続となる第11戦ポルトガル大会は、10月1日から3日までの3日間、オートドロモ・アルガルベで開催されます。