このサーキットを初めて経験するチャビ・ビエルゲとイケル・レクオーナは、フリー走行、スーパーポール(予選)と順調にコース攻略を果たしましたが、チャビ・ビエルゲは12位、イケル・レクオーナはリタイアに終わりました。
初日のフリー走行は、ビエルゲ15番手、レクオーナ17番手でしたが、2日目3回目のフリー走行ではビエルゲ12番手、レクオーナ13番手と順調にタイムを短縮しました。しかし、その後に行われたスーパーポール(予選)は、20分間という短いセッションのため、思ったようにタイムを短縮できず、加えて、両選手ともに転倒を喫したことで、目標とするグリッドを獲得できませんでした。
スーパーポールは気温が31℃まで上昇しました。その厳しい条件の中でビエルゲは、セッション序盤に1分47秒163をマーク。さらにタイムを更新しようとアタックしましたが、11コーナーで転倒を喫し、13番手に終わりました。チームメートのレクオーナも1回目のアタックで1分47秒360をマーク。さらにタイムを短縮しようとペースを上げましたが、22コーナーで転倒し17番手でした、両選手ともに転倒がなければタイムを短縮できただけに、残念な結果でしたが、ケガがなかったのは幸いでした。
迎えた決勝レース1は、さらに気温が上がり、35℃という猛暑になります。路面温度も58度という厳しい条件の中で19ラップの戦いが始まりました。13番グリッドのビエルゲは、グリッドについた後、タイヤの空気圧に問題が発生しピットへ。そのため最後尾グリッドからのスタートとなりました。
猛暑という厳しいコンディションに加え、最後尾グリッドからのスタートとなったビエルゲですが、オープニングラップに17番手までポジションを上げる好走を見せます。そして、チームメートで15番手を走るレクオーナの後ろにつけました。3周目にはビエルゲが15番手に浮上し、レクオーナが16番手へとポジションを入れ替えました。
その後、ビエルゲ14番手、レクオーナ15番手とそれぞれポジションを上げます。そして、レース中盤の11周目には、レクオーナがビエルゲを抜いて再び、ポジションを入れ替えます。しかし、小さなトラブルに悩まされていたレクオーナは13周目にオーバーランを喫し17番手まで後退。さらにグラベルに飛び出したことでマシンを止め、リタイアとなりました。
一方、チームメートが後退した後、ビエルゲは5台に膨れあがった11番手争いの中で14番手を走行しました。終盤、激しい戦いを繰り広げるグループのトップに浮上するも、最終ラップにレミー・ガードナー(ヤマハ)に抜かれ12位でフィニッシュ。最後尾からスタートしたビエルゲは、レース1で実に13台抜きという快走を見せました。