WorldSBK

ミサノテストでレクオーナとHRCテストライダー長島哲太が走行。右手負傷のビエルゲはオブザーバー参加

今週、Team HRCはミサノ・サーキットでテストセッションを行いました。ワークスライダーのイケル・レクオーナは火曜、水曜と、高温とドライコンディションに恵まれたサーキット上で、存分に走り込みました。

ミサノテストでレクオーナとHRCテストライダー長島哲太が走行。右手負傷のビエルゲはオブザーバー参加

最近右手の手術を受けたチャビ・ビエルゲは、テストには参加できませんでしたが、ピット内でチームと共に過ごし、サーキットでの動きや、データをテクニシャンと共に解析しました。

 今回のテストでは、HRCテストライダーの長島哲太がレクオーナと合流し、2日間に渡りさまざまなテストを行いました。長島は、8月5~7日に行われる 鈴鹿8耐では#33 Team HRCライダーとして参戦し、英国スーパーバイク選手権(BSB)ライダーの高橋巧、そしてレクオーナと共にCBR1000RR-R FIREBLADE SPを元にしたワークスマシンで戦います。

レクオーナ、長島とテクニカルチームは、テストセッションでは電子系、ジオメトリとバイクのバランスを入念にチェックし、最近のミサノ大会でのセットアップを比較していました。

予定通りのスケジュールをこなしたTeam HRCは、今回のテストで十分な手ごたえを得ました。チームは一度拠点に戻り、7月15~17日にイギリスのドニントン・パークで開催される第5戦に備えます。


Iker Lecuona
Iker Lecuona 7
Team HRC
先週、ドニントンで1日過ごし、美しく、楽しいけどチャレンジングなサーキットを経験することができました。その後、ミサノに来て2日間テストを行いましたが、なかなか充実していると思います。スケジュールしていたプランを問題なくこなしました。チームは非常にいい仕事をしてくれて、ビエルゲと長島がガレージの向こう側にいて、日本から何人かエンジニアも来てくれていました。HRCテストライダーであるテツ(長島)がテストに参加し、自分を含む他のWorldSBKライダーとサーキットをシェアできたのは重要なことです。高温多湿で非常にチャレンジングでしたが、改善を続けていることで満足しています。2回のロングランをこなし、高気温に関わらずマシンのフィーリングはよく、最近の大会よりペースが上がっています。全体的には、この2日間いい仕事ができたと思います。今はもちろん疲れていますが、次のステップである数週間後のドニントン戦に備えられたことで満足しています

Xavi Vierge
Xavi Vierge 97
Team HRC
 自分も乗りたかったので複雑な気分ですが、最近手術をしたばかりなのでリスクを取らない選択をしました。WorldSBKで1年目ですが、サーキット間近でアクションが見られ、いろいろと勉強もでき、成長もできたと思います。オブザーバーとして参加して、長島、レクオーナのコメントを聞き、さまざまなセットアップを試して改良を重ねるプロセスを観察できたことは、非常に有意義でした。ミサノに来られてうれしく、天気にも恵まれていたので、自転車でのトレーニングをしました。日に日に自分のコンディションがいい方向に向かっているのが分かります。また、もちろんいつもの自分の役割とは違った立場ですが、チームとガレージ内で過ごせたことはいいことだと思います 

Tetsuta Nagashima
Tetsuta Nagashima 45
Team HRC
マシンとピレリタイヤのフィールを理解するチャンスがあったので、ミサノでCBRに乗ることができてよかったと思います。今日はレクオーナとサーキットに出ましたが、彼の後ろを走ることでマシンのどの部分を改良すべきか、もっとよく分かりました。自分は日本でCBRをテストしていますが、今回はレクオーナやビエルゲとも意見交換できて、直接データを集めることができたので非常に有意義でした。この2日間はハードワークでしたが、最後の方はいいラップタイムも出ましたし、レースシミュレーションも期待以上でした。日本に戻りテストを続けて、チームと、レクオーナとビエルゲのためになればと思います。今回のテストに参加でき、Hondaに感謝しています。楽しい経験をさせてもらいました


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