トニー・ボウ、アンドラの2日目に本領発揮で世界選手権200勝
Saint Julià de LòriaトライアルGPアンドラ、日曜日の戦い。Repsol Honda Teamのエースライダー、トニー・ボウは、彼本来のパフォーマンスを取り戻して見事な勝利を獲得しました。この勝利で、ボウはインドア、アウトドアを合わせ、個人世界選手権200勝という金字塔をも打ち立てました。
ボウの記録は、すでにどんなタイトルホルダーのそれよりも飛び抜けていますが、さらに頂点を目指す姿勢は、少しも衰えていません。今日の勝利は、ボウの大記録コレクションに、また新たな品目を加えることになりました。2003年に世界選手権デビューをして以来、今回の勝利がトライアルGPでの127勝目。Xトライアルでの73勝を加え、ちょうど200勝目の大記録となりました。ボウにとっては、この大記録も、一つの通過点にすぎないのかもしれません。
ボウは、前日に2位となって、200勝獲得の記念日を延期せざるを得なかったのですが、2日目のこの日は、前日の失敗をしっかりと修正して、その実力を遺憾なく発揮しました。4戦を終え、まだまだ序盤戦のトライアルGPですが、ボウは4戦2勝2位2回と、その成績は圧倒的。ランキング争いでは、2位のライバルに11ポイントリードでトップに立っています。
しかし、ボウのチームメートのガブリエル・マルセリにとっては、アンドラGPの2日目はあまりよい日にはなりませんでした。マルセリのライディングは毎回毎回成長を続けており、この日もミスも多くなく、すばらしいライディングを披露したのですが、実力伯仲したライバルに僅差で敗れ、その成績は7位となりました。表彰台を目指すマルセリにとっては悔しい残念な結果となりました。マルセリは総合ランキングもまた、7位となっています。
トライアルGP世界選手権の次なる戦いは7月の8～10日(8日は受付や下見など)、ドイツのノルイテルヒェンに向かいます。それまで2週間、チームはつかの間の休息と同時に次なる戦いへの準備に集中します。
今日は満足すべき一日でした。昨日はたいへんなトライアルを強いられましたが、今日もコンディションは同様で、やはり厳しいトライアルでした。そんな中、チャンピオンシップの行方を占う上で貴重な勝利を獲得することができました。そして今日は、インドア、アウトドアを合わせて200勝という記念すべき勝利を飾った日にもなりました。このオプションは、今日の戦いをよりスリリングなものにしたと思います。2日間の戦いは1位と2位。この結果は前週のスペインGPと同様ですが、悪い結果ではありません。むしろ、非常によい結果だと思っています。2位でフィニッシュするのはよくあることではありませんから、残念だったり悲劇だったりと捉えられることもあるのですが、そんなことはありません。私は常に、地に足をつけたしっかりした戦いをするのが大事だと思っています。その結果、2位と1位。ランキング争いで11点差をつけてこの戦いを終えることができました。これはすばらしいことです。もちろん昨日も勝ちたかったのですが、ミスをしてしまいました。今日はその失敗を克服できたので、うれしい週末となりました
1ラップ目、私の走りはそれほどよくはありませんでした。ミスが多く、たくさんの減点を重ねてしまいました。幸い、2ラップ目には修正ができて、うまく走れるようになったのですが、ほかのライダーも2ラップ目はうまく走れるようになっていて、なかなか点差が縮まりませんでした。マシンはたいへん調子よく、いい感触で試合を進めたのですが、パドックに戻って、思ったように順位が回復していないことを知らされました。今シーズンはライバルが非常に多く、そしてライバルたちはみな非常に強いライダーばかりです。次はもっと強いトライアルをやりきる必要があります
今日のトニー・ボウのライディングは、とてもすばらしいものでした。大満足です。1ラップ目、ボウは第4と第12、ふたつのセクションでミスをしました。昨日はこういったミスが勝負を厳しいものにしてしまったのですが、今日はすばらしいパフォーマンスを連発して、昨日とは違う結果を導くことになりました。世界選手権200勝、その大記録に、心から祝福です。これからも、ボウが引き続き成功を続けていくことを願っています。もちろん我々も、彼の戦いを全力でサポートし続けています。
マルセリは、今日はとてもよかったと思います。特に2ラップ目の第4セクションは見事でした。ここを足をつかずに走り抜けたのは、マルセリただ一人です。マルセリには非常に多くの可能性があるのですが、しかしマルセリは失敗してはいけないところでの失敗があって、それがマルセリの成功を妨げています。ミスを減らすために、マルセリ自身だけではなく、チームが一丸となって努力を続ける必要があります。アンドラ大会を終えて、2週間の休息がありますが、この間に次の戦いを、よりよい気分で迎えられるよう、しっかり準備に努める予定です
