Day 2
TrialGP 2022
Round 1

激戦の末、トニー・ボウが1点差で勝利。ガブリエル・マルセリは5位

es L’Hospitalet de l’Infant

タラゴナのホスピタレット・デ・リンファントでのTrialGP、前日に続き2022年アウトドア世界選手権の2戦目が行われました。

激戦の末、トニー・ボウが1点差で勝利。ガブリエル・マルセリは5位

前日、惜しくも2位となったRepsol Honda Teamエースのトニー・ボウは、この日も激しいトップ争いを繰り広げました。一進一退、1点を争う厳しい攻防の末、見事な勝利を手中にし、開幕の2戦をよいイメージで締めくくりました。ガブリエル・マルセリは5位。こちらも、悪くない結果となりました。

この日も、会場はとても暑く、ライダーはもちろん、すべての参加者が体力の限界を試されることになりました。ボウとマルセリ、2人のRepsol Honda Teamのライダーは、2人とも前日の失敗を踏まえ、この日の成績を改善し、両者とも1つずつ順位を上げることができました。大きなステップアップでした。

この日のボウは、前日と一転、落ち着いた走りが戻っていました。それは結果にも現れました。スコアを見れば、それがはっきり分かります。1ラップ目、ボウは12セクションをわずか減点3でまとめてきました。前日にあった致命的な失点は、この日は完全に一掃されていました。2ラップ目、ボウは第2セクションで痛恨の減点5を喫してしまいましたが、ライバルにも同じようなミスが出て、勝負は大接戦のまま、最終的には前日の勝者ハイメ・ブストにわずか1点差で勝利をおさめたのでした。この日は、ボウの安定性とその実力が、前日には致命的となった減点5を帳消しとして、勝利をつかみ取らせました。

マルセリもまた、大接戦でした。ほとんど同じ減点数のライダーが何人か、そんなライバルと、2ラップを通じてずっと戦いを続けることになりました。マルセリは前日の失敗を教訓として1ラップ目を6位で終え、さらに2ラップ目に改善を加え、そして前日の大失敗だったタイムペナルティーなしでゴールすることができました。マルセリは2ラップ目には4位のスコアをマークしましたが、総合では5位となって1日を終えました。確実な改善と進化をみせたマルセリにとって、悪くない結果です。

次なるTrialGPは1週間後、6月18日と19日の両日、アンドラのサンジュリア・デロリアで開催されます。


Toni Bou
Toni Bou 1
Repsol Honda Team
今日は昨日より、ずっと気分よく走ることができました。それに結果がついてきて、とてもうれしいです。ブストは、今日もとても上手でした。ミスもほとんどなかったので、本当に厳しい戦いになりました。2ラップ目の第4セクションで彼に数少ないミスが出て、それでこちらに勝機が生まれました。2ラップ目の第2セクションでの減点5がなければ、完ぺきな試合だったといえるかもしれませんが、しかしそれがあっても、昨日より強く、プレッシャーに耐えて打ち勝つ走りができました。勝利を得るには、ブストが減点5となった第4セクションで、私がきっちり走ることが不可避でした。たいへんなプレッシャーがありましたが、私は成し遂げました。2日間、ブストは我々に難しい戦いを強いてくれました。ブストは、これからも手ごわい相手として立ちはだかり続けることでしょう。この週末は本調子ではなかったように見えたラガも、このままでは終わらないと思います。今年のチャンピオンシップもまた、いつになく厳しいものとなりそうです

Gabriel Marcelli
Gabriel Marcelli 38
Repsol Honda Team
今日は昨日より少しはよい感じで取り組むことができました。ライバルとの点差を埋めることができた2ラップ目は、特によかったと思います。表彰台を目標としていましたが、それでも5位はまず悪くない結果だったと思います。ライバルはみな手ごわくて、そしてみんながトップを目指しています。私にとって難関だったのは第3や第4セクションでした。両ラップとも減点5を取ってしまい、このふたつでかなりの減点を計上してしまいました。トータルで見ると、この週末はよい時間を過ごせたと思います。もう少し結果がよければよかったのですが、シーズンのスタートとしてみれば、悪くはありません

Takahisa Fujinami
Takahisa Fujinami
Repsol Honda Team
ボウもマルセリも、今日は1ラップ目から完ぺきな走りをしてくれました。2人とも、両ラップの差がない走りだったと思います。結果、ボウはたったの1点差で勝利しました。この日多くの場面でリードをとっていたのはブストで、その後ボウが逆転してリードした瞬間もありましたが、2人はずっと接戦の厳しい戦いを続けていました。ボウはぎりぎりでプレッシャーに耐えることができました。それがこの日のボウの鍵だったと思います。マルセリは第3セクションが難関でした。減点5がふたつあって、これがマルセリのリズムを失わせてしまいました。マルセリの2日間、6位と5位は悪くはありませんが、しかし彼は表彰台に上がる実力を持っている選手です。今後のトライアルで、それを証明してもらいたい、そのためにチームは最大限に彼を支えたいと思っています



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