Repsol Honda Teamのエースにしてアウトドアのトライアル世界選手権で14年連続チャンピオンを獲得しているトニー・ボウは、この大会を見事に勝利し、チャンピオンシップの連覇に向けて、順調な滑り出しを果たしました。ボウのチームメート、藤波貴久は7位でフィニッシュしています。
この5週間前、ボウは左脚の腓骨骨折治療のため、手術台に乗っていました。手術は無事に終わりましたが、術後の療養があり、トレーニングは十分ではありません。この日ボウは、見事に戦いに復帰。勝利のスタイルを見事に取り戻したのでした。
優勝争いは、強力なライバルのアダム・ラガ(TRRS)との間で繰り広げられました。一進一退のシーソーゲームの末、1ラップ目はラガに勝ってトップに立ちました。2ラップ目、ラガの追い上げにあい、苦しい戦いとなりますが、最終的には、わずか1点差ながら、優勝を勝ち取ることになりました。手術の後、練習やテストが十分できない状況の中での、がまんのトライアルでした。
藤波貴久は、1ラップ目に犯したいくつかのミスが苦戦を予兆させました。しかし2周目の藤波は改善の兆しが見られ、ゼッケン通りの7位で2021年シーズンをスタートさせました。
開幕の最初のトライアルを終え、トルメッゾでは日曜日にも2021年2戦目のトライアルが開催されます。日曜日はスタートが1時間早くなり、9時ちょうどからの始まりとなります。