Day 2
TrialGP 2022
Round 3

ボウがドイツで完全勝利しリーダーの座を確たるものに

de Neunkirchen

ドイツGP、2日目の日曜日。Repsol Honda Teamのトニー・ボウは接戦で厳しい戦いとなった一戦を制してました。チームメートのガブリエル・マルセリはトップ5を目指す激しい戦いに加わり善戦し、6位となりました。

ボウがドイツで完全勝利しリーダーの座を確たるものに

ノインキルヒェンの木々が生い茂った深い森は、その勝負を厳しいものに演出しました。土曜日にセクションの難易度は確認ができましたが、土曜日の表彰式の後にあったちょっとした嵐で、また難度が異なることになりました。そんな中、ボウはスタート直後からその実力を遺憾なく発揮し始めたのでした。

この日のハイライトは、ボウを含む、ハイメ・ブスト(ベルティゴ)、マテオ・グラタローラ(ベータ)の3人を主役とした激しいトップ争いでした。ボウは1ラップ目を2位で終え、2ラップ目もライバルとの緊迫した戦いを続けることになりました。勝負は残り2セクションになってもまだ決着をみません。この最後のセクションをきっちりと走りきって、ボウはこの大接戦を見事勝利することになったのでした。

ボウのこの勝利は、2011年のドイツ大会で勝利、2016年ゲフレースで2勝、そして今回の2勝と、ドイツGP5連勝を意味します。久しぶりに開催されたドイツ大会で、トニー・ボウの存在感を改めて知らしめることになりました。そしてまた、今回の2連勝で、チャンピオンシップポイントのリードをさらに広げることになりました。ドイツGPを終えてボウのポイントは114ポイント。ボウを追うランキング2位の選手には23ポイントの差をつけて、独走状態を築き始めています。

ガブリエル・マルセリは、ドイツGPの2日目で積極的なトライに取り組みました。負傷している左足は改善なく、マルセリには逆境となりましたが気持ちは前向きで、負傷に負けていませんでした。マルセリは最後の最後まで5位獲得のチャンスを持ちながら、最終的には6位がこの日の順位となりました。チャンピオンシップランキングでは、引き続き7位。マルセリの獲得ポイントは59ポイントとなります。

3大会6試合を終えて、2022年トライアルGPは折り返しを迎えました。これからトライアルGPは、5週間の夏休みを迎えます。夏休み明けの8月20日と21日、コンブレン・オー・ポンを舞台としてベルギーGPが開催されます。ベルギーGPの大会は、日曜日だけの1日制で行われます。


Toni Bou
Toni Bou 1
Repsol Honda Team
ドイツでのこの週末は、とても満足のいくものになりました。2日間の戦いは、難しくて、競技中は決して楽なものではありませんでした。2日目の今日は、ミスは禁物と言い聞かせて試合に臨んだのですが、1ラップ目には2つの大きな失敗をおかしてしまいました。不幸中の幸いだったのは、私だけでなく、ライバル全員がいくつかミスをおかしていて、私のミスが致命的とはならなかったことでした。2ラップ目、ミスのないライダーが勝利を得ることはわかっていたので、とにかくミスのないように集中してがんばりました。第6セクションでは3点の減点がありましたが、これは減点5とならないために自ら足をついていったものでした。ライバルがみなゴールしていて、私に残された最後の2セクションは、ミスをしてはいけない、しかし守りに入るのではなく、攻撃的に攻め込まなければいけない場面となりました。幸い、すべてがうまくいき、第11セクションをクリーン、これで勝負が決定的となりました。チャンピオンシップ争いのうえでは、この2日間はとても有意義なものとなりました。現在のランキング2位はハイメ・ブストですが、23点の大きな差を作ることができました。わずか6ラウンドでこの点差を築けたのは、とてもすばらしい結果です

Gabriel Marcelli
Gabriel Marcelli 38
Repsol Honda Team
今日はやる気をフルパワーにしてトライを始めました。恐れていた足の負傷は、実はトライアルにはそれほど問題ではなく、悪くないレベルで乗れることがわかったので、今日はよりよいトライアルをするようにがんばりました。1日を通じて、トライアルを楽しめたのはよかったです。最終的に、5位争いに敗れることになったいくつかの失敗はありましたが、それを除いては、この日のトライアルにとても満足です。結果は6位で、悪い結果とは言えないのですが、それでももう少しよい結果がほしかった、というのが正直なところです

Takahisa Fujinami
Takahisa Fujinami
ドイツ以前に、ボウの選手権のリードはまちがいないものになってきていましたが、今回の2日間で、その点差がいっそう大きなものになりました。開幕して、たった6試合で2位のライダーに23ポイントのリードを築いたのはすばらしいことでした。これでボウは、よりリラックスして夏休みに入ることができます。2ラップ目は、ハイメ・ブストとマテオ・グラタローラの間で大接戦の優勝争いとなりましたが、勝利へのプレッシャーに打ち勝てたのも、大きな収穫でした。今回の勝利の喜びだけでなく、シーズンを通じても大きな意味のある戦いになったと思います。私たちは、ボウが得た今回の結果に、大きな満足を感じています。

マルセリは、きのうよりはるかによい走りができたと思います。結果は6位でしたが、最後まで4位になるか5位になるか、という戦いをしていたので、状態は悪くなかったのだと思います。もちろん結果は残念でしたが、2週間バイクに乗れなかったことを思うと、この結果は悪くない、満足のいくものだったと思います


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