アルプスの麓、ポンテ・ディ・レーニョは、今回初めてトライアルGPが開催される新しい会場です。この地で、チームは最高に有意義な時間を送ることになりました。とはいえセクションは高い標高、おおい茂る樹木、滑りやすい岩、そして川また川で、きわめて難しい設定となっていました。すべての結果は、この難セクションに挑戦して初めて明らかになってきます。
ボウは試合序盤から意欲的に試合を進めました。1ラップ目、超難関セクション克服のきざしを見たボウは、2ラップ目に巻き返しを図りました。1ラップ目の失敗を修正していけば、勝利は十分に可能でした。
最終結果は、トップに8点差で、ボウは2位を獲得。この結果をもって、ボウはランキング2位のライダーに44ポイント差をつけ、翌日の最終戦を待たずにタイトルを決定しました。16年連続で迎える、チームのハイライトの1日です。
この日は、ボウのチームメートのガブリエル・マルセリにとっても有意義な一日となりました。マルセリは最後のセクションまで表彰台争いに加わって力強く走り抜き、4位の座を獲得しました。これで3戦連続の4位獲得です。マルセリのランキングは6位ですが、ランキング5位とはわずか2点差、Repsol Honda Team入りして初めての最終戦に全力をつくします。
2022年、最後の戦いは、翌日日曜日の朝9時からスタートします。