Day 1
TrialGP 2022
Round 6

トニー・ボウ、16回目のアウトドア世界タイトルを獲得

it Ponte di Legno

2022年、トライアルGPの新しい王者が決まりました。王者はもちろん、Repsol Honda Teamのトニー・ボウ。先日、獲得が決まった16回目のXトライアルタイトルと合わせて、32個目の世界タイトル獲得となりました。アウトドア世界選手権トライアルGP、16連覇達成です。

トニー・ボウ、16回目のアウトドア世界タイトルを獲得

アルプスの麓、ポンテ・ディ・レーニョは、今回初めてトライアルGPが開催される新しい会場です。この地で、チームは最高に有意義な時間を送ることになりました。とはいえセクションは高い標高、おおい茂る樹木、滑りやすい岩、そして川また川で、きわめて難しい設定となっていました。すべての結果は、この難セクションに挑戦して初めて明らかになってきます。

ボウは試合序盤から意欲的に試合を進めました。1ラップ目、超難関セクション克服のきざしを見たボウは、2ラップ目に巻き返しを図りました。1ラップ目の失敗を修正していけば、勝利は十分に可能でした。

最終結果は、トップに8点差で、ボウは2位を獲得。この結果をもって、ボウはランキング2位のライダーに44ポイント差をつけ、翌日の最終戦を待たずにタイトルを決定しました。16年連続で迎える、チームのハイライトの1日です。

この日は、ボウのチームメートのガブリエル・マルセリにとっても有意義な一日となりました。マルセリは最後のセクションまで表彰台争いに加わって力強く走り抜き、4位の座を獲得しました。これで3戦連続の4位獲得です。マルセリのランキングは6位ですが、ランキング5位とはわずか2点差、Repsol Honda Team入りして初めての最終戦に全力をつくします。

2022年、最後の戦いは、翌日日曜日の朝9時からスタートします。


Toni Bou
Toni Bou 1
Repsol Honda Team
世界タイトルの獲得は、常に特別な経験です。ポイントでリードしていて、タイトルがかかっているレースは、いつもとは少し違います。なぜなら、タイトル獲得のためにはミスができないですし、集中力を保つのが難しいからです。最初のラップで2つの大きなミスを犯してしまい、そこで優勝は遠のいてしまいました。2周目には、優勝争いに加わることができましたが、最終的には優勝できませんでした。イタリアのファンはとても熱く、アルプスでのトライアルは、本当に美しいものでした。
今シーズンに関しては、ポイントを獲得し続けることが重要でした。非常に安定して戦えて、常に表彰台に立つことができました。私たちは最終戦まで戦い抜き、ついにこの新しいタイトルを獲得することができました。チームにとても感謝しています

Gabriel Marcelli
Gabriel Marcelli 38
Repsol Honda Team
今回で、3回連続の4位入賞となりました。表彰台はすぐ目の前に見えています。毎回毎回、調子は上がっていて、安定性も増しています。よい流れでシーズンの終盤を迎えることになりうれしい限りですが、しかしまだ今シーズンにすべきことは残っています。明日、最後のトライアルに全力を注いで、表彰台を獲得するべく、戦います。
今回はチームの偉大な先輩であるボウが新たなタイトルを獲得しました。シーズンの最初から、すばらしい戦いをして、本当にすごいライダーだと思います。今日、ボウは勝てませんでしたが、しかしそれも、シーズンをより高い成功でまとめるためのボウの采配だったのではないかと思っています。ボウのトライアルテクニックは、間違いなく異星人のものです

Takahisa Fujinami
Takahisa Fujinami
Repsol Honda Team
ボウはここまですでに、多くの世界タイトルを獲得しているのですが、この日はやはり少し緊張していたように思います。しかしタイトルを獲得するにあたってそれは正常なことだと思います。やや神経質なトライアルを強いられたボウは、しかしうまく結果をまとめて、32個目の世界タイトル獲得劇を演出することになりました。
ボウとマルセリはどちらもよい戦いができていて、どちらも表彰台を争いました。優勝争い、表彰台争いは本当に接戦で厳しいものでした。これで、ボウは翌日の最終戦をリラックスして臨むことができるでしょうし、マルセリに対しては、初の表彰台獲得に向けて、最大限のサポートをしたいと思っています。そしてまた、明日の戦いでMontesaのコンストラクターズタイトル獲得が決まるよう、願っています。
今シーズン、Montesa、そしてHRCと、チーム全体が懸命に取り組んできました。シーズン最初から最後まで、チームに関わった全員に「おめでとう」の言葉を贈ります。また今年は、私自身、チームマネージャーとしての初めての年となりました。多くを学び、チームメンバー皆が私を進化させ続けてくれました。そしてチームマネージャーとして、最初のものとなる2つのタイトルも獲得できました。私はとても幸せです!


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