HRCとトニー・ボウ選手が2027年までの契約延長に合意
株式会社ホンダ・レーシング(HRC)は、FIMトライアル世界選手権 TrialGPクラスに「レプソル・ホンダ・チーム(Repsol Honda Team)」より参戦しているトニー・ボウ選手(スペイン 37歳)と、2027年までの契約延長に合意したことを発表しました。 これによりHRCとトニー・ボウ選手との契約は、2007年から2027年までの通算21年間になります。
トニー・ボウ選手は、2003年よりトライアル世界選手権に参戦、2007年には「レプソル・モンテッサ・エイチアールシー(Repsol Montesa HRC)」に移籍し、HRCのワークスマシン「Montesa COTA 4RT」で初の世界チャンピオンを獲得しました。それ以降、2023年までに、17年連続17回のチャンピオンに輝いています。またトニー・ボウ選手は、人工セクションを走破する屋内競技であるXトライアル世界選手権でも、2007年から17年連続でチャンピオンを獲得しており、合わせて34連覇の偉業を更新中です。
トニー・ボウ選手は、これまでに通算221回の優勝と291回の表彰台獲得を誇っており、来シーズン以降も、この前人未到の記録を更新し続けることに意欲を燃やしています。
■Repsol Honda Team トニー・ボウ選手
「自分を信頼して、あと4年間一緒に戦うと決めたチームにとても感謝しています。私はこれまで『自分のキャリアを、Repsol Honda Teamで終えたい』と、言い続けてきました。その気持ちは今でも変わっていません。家族だと思っているチームであり、また全てのタイトルを共に獲得したチームでもあるので、これからも一緒にいられることをうれしく思います。これからも常に100%の力を発揮し、さらに記録を伸ばしていきたいと思います。これまで、自分が見ていた“夢”以上の結果を残してきたので、残るキャリアにおいても最大限の成果を得るために戦いたいと思います」
■株式会社ホンダ・レーシング(HRC)代表取締役社長 渡辺康治
「世界選手権で34連覇の偉業を達成したトニー・ボウ選手が、2027年までRepsol Honda Teamで戦ってくれることを、大変うれしく思っています。世界選手権においてはチャンピオンを獲得するだけでも簡単ではないはずですが、長年にわたり連覇し続けられるのは、タイトルへの強い執着心があるからこそ、心技体(精神面、技術面、体力面)を、高いレベルで維持し続けられるのだと思います。これからもHRCは、トニー・ボウ選手がチャンピオンを取り続けられるように、マシン、チーム運営等のあらゆる面でサポートしていきます」
■トニー・ボウ(Toni Bou)のプロフィール
生年月日:1986年10月17日(37歳)
出身地:スペイン
主な戦績:
2003年 トライアル世界選手権にデビュー
2007年 Repsol Montesa HRCに移籍し、初めて世界チャンピオンを獲得
同年に、Xトライアル世界選手権のシリーズチャンピオンも初獲得
2007年~2023年 トライアル世界選手権およびXトライアル世界選手権の両シリーズで各17連覇(合計34連覇)を達成