ガブリエル・マルセリはこの日は5位となりましたが、ランキングは1つ上がり、ランキング5位でシーズンを終了しました。そして同時に、モンテッサはコンストラクターズタイトルを獲得して、すばらしき2022年の幕を下ろしたのでした。
前日、チャンピオンを決めた大会では2位となったボウでしたが、この日は見事な有終の美を飾りました。セクションの設定は、前日より少し簡単になっていたので、試合はより神経戦となり、厳しい戦いとなることが予想されました。しかしボウは、1ラップ目終盤にトップに立つと、2ラップ目にはわずか減点1で12セクションをまわり、2位にダブルスコア以上の点差をつけて圧勝しました。2022年シーズンの戦いは全部で10回。うち7回で勝利をおさめ、残る3回は2位獲得と、これ以上ないリザルトでシーズンを終えました。
チームメートのマルセリは、最後の最後でランキング5位を獲得しました。この日のマルセリは1ラップ目にミスを重ねてしまい、そこから2ラップ目にすばらしいパフォーマンスで追い上げました。残念ながら1ラップ目の失点をばん回するまでには至らず、表彰台には届きませんでした。5位でシーズン最後の戦いを終えることになりましたが、ランキングでは1点差でランキング5位を獲得。昨年のランキング7位から、ポジションを2つ上げて、Repsol Honda Teamでの初シーズンを終えたのでした。
2022年トライアルGP最終戦イタリア大会は、モンテッサにとっても特別な日となりました。シーズンを通じ、GPクラスとトライアル2クラスで戦ったモンテッサライダーのすばらしい活躍のおかげで、モンテッサは23回目のコンストラクターズタイトルを獲得することとなりました。世界一のトライアルライダーが乗るのは、世界一のトライアルメーカーのマシンなのです。
これでRepsol Honda Teamの2022年トライアルGPの参戦は終了です。トニー・ボウの次のスケジュールは、翌週9月25日に、同じくイタリアのモンツァで開催されるトライアル・デ・ナシオンになります。ボウはこの大会では、スペインチームの代表として走ります。