Repsol Honda Team、イタリアGPで頂点を目指す
SestriereTrialGP第6戦イタリア大会は、西イタリアのセストリエーレで開催となります。トニー・ボウ(Repsol Honda Team)はランキングポイントを191ポイントまで積み上げてセストリエーレにやってきます。チームメートのガブリエル・マルセリはランキング3位を堅持しています。
イタリアアルプスの町、セストリエーレの会場は、この20年間トライアルGPのカレンダーから外れていました。久々の会場が選ばれた上、アルプスにある会場とあって標高の高さが難度を増しています。この手強い大会は、今シーズン残る2戦の幕開けです。
ボウはサンマリノ、アンドラと、両日制覇を続けて4連勝を飾っています。ここでライバルを引き離すことに成功し、191ポイントを積み上げて2位に14ポイントをつけていますが、このセストリエーレでさらに連勝記録を伸ばしてポイントリードを広げるために、全力を尽くして取り組んでいます。20年前といえばボウのデビューシーズンでもあり、まだ勝利は手中にしていませんでした。なのでボウは、セストリエーレでの初勝利も目標とすることになります。
若いマルセリは、もちろんこの会場を走るのはこれが初めてとなります。マルセリの目標は表彰台獲得です。ボウと並んで、もう一度表彰台に立つこと。マルセリはTrialGPのインターバルの間にスペイン選手権に出場、2度の表彰台を獲得して、準備は万端です。
TrialGPは、このイタリアGPのあと、つかの間のサマーブレイクに入ります。サマーブレイクをしっかりリラックスして休むためにも、2人のライダーは、休み前の最後の戦いでできるだけ多くのポイントを稼いでおく必要があります。
いつもの通り、金曜日に受付、車検、プラクティスと下見。土曜日と日曜日は、それぞれの戦いが繰り広げられます。最初のスタートは、土曜日の午前9時です。
私がセストリエーレを走ったのは2回、最初は世界選手権デビューの年で、2回目はトライアル・デ・ナシオンでした。ですので、まだセストリエーレでは優勝経験がありません。今週末は、その初めての記録を残したいと思っています。私はイタリアでのトライアルが大好きなので、今回もまた、優勝という目標に向かって全力で突っ走りたいと思います。標高が高いところでの戦いとなるため、難しい大会になると思いますが、チームはよい仕事をしてくれています。あとはライダーが100%の力を出せば、結果はついてくるはずですし、やりきりたいと思っています。今シーズンは非常に接戦が続いているので、とにかくミスをしないことが重要になると思います
トレーニング中に大クラッシュをしたあと、スペイン選手権で2度表彰台を獲得できました。この成果は、セストリエーレでの戦いに、高いモチベーションを与えてくれています。標高が高く、その影響がマシンに大きく出て、エンジンのパワーは極端に失われることになります。そんな場所での戦いなので、いつも以上にマシンのセットアップはしっかり施して大会に挑む必要があるのです。チームは、標高対策を含めて、細かいところまでさまざまなよい仕事をしてくれました。いつものように、私たちはトップリザルトを目指して、可能な限り上位の結果を求めて戦います
サマーブレイク前、最後のひと勝負です。この週末はとても重要な戦いになります。マルセリはクラッシュの影響も薄れてきて、好調を取り戻しています。ボウはやる気満々です。ボウは2003年にこの会場を走っていますが、それ以来、ここでTrialGPは開催されていません。久しぶりの会場なので、誰にとっても初めてのような会場と言っていいと思います。
目標はいつも一緒、できるだけ高い順位、です。標高問題もチームはずっと取り組んでいて、高高度でも衰えないパワーを目指してきました。このレースは、我々にとってもとても重要なものになるだろうし、いい結果を得るための準備はすでにできています
