サマーブレイク前、最後の一戦、セストリエーレでの戦い。その2日目には、Repsol Honda Teamの力強いライダー2人が圧倒的な強さを見せて表彰台の頂点を独占しました。ボウはイタリアでの2連勝で、今シーズンの連勝記録を6に伸ばし、チームメートのマルセリは2位入賞。マルセリのチャンピオンシップランキングは3位をがっちりキープです。
2日目のセストリエーレも、ボウの優勢は変わりませんでした。1ラップ目、一桁減点で回るライダーがほとんど皆無だった中、ボウの1ラップ目の減点はわずか2点でした。これで試合のペースをつかんだボウは、2ラップ目も好調をキープして2位にダブルスコアの勝利を飾りました。
その2位は、チームメートのマルセリでした。マルセリは1ラップ目に14点+タイム減点1点で4位でしたが、2ラップ目の追い上げが見事でした。1点一つ、2点一つの計3点。1ラップ目のボウの2点に次ぐスコアで、2ラップ目ではトップスコアでした。トータルでは、ボウの9点に対して18点。ちょうど倍の減点数となりましたが、3位には5点差。堂々たる2位表彰台獲得です。
セストリエーレでの2戦を終えて、ランキングではボウがライバルのハイメ・ブスト(ガスガス)を29ポイントリードして圧倒的トップです。残す今シーズンの戦いは、9月1日~3日、フランスのヴェルトレで開催される1大会のみ。フランスGPの土曜日に5位以内に入れば、ライバルの成績を問わず、ボウの33個目の世界タイトルが決定する計算になります。マルセリはランキング3位のマテオ・グラタローラ(ヴェルティゴ)に18ポイント差。総合3位獲得に向けて、最後の決戦となります。