トニー・ボウが1点差を制して3勝目を獲得、藤波は350回目の出場で8位
トニー・ボウが、アンドラ大会の初日、今シーズン3度目の勝利を飾りました。2位とはわずか1点差。ぎりぎりの勝利でした。開幕戦で勝利した藤波貴久は、今回は8位となりました。
フランスでの第2戦から約1カ月のインターバルをはさんでの第3戦。アンドラのサン・ジュリア・デ・ロリアは世界選手権トライアルにとっておなじみのロケーションです。ここから世界選手権は、休む間なく各地を転戦して、試合を消化していきます。
ほぼ毎年、欠かさず開催されているアンドラ大会ですが、今回は久しぶりに川のセクションの多い大会となりました。難易度は非常に高く、難しいトライアルになりました。持ち時間もいっぱいいっぱいで、ボウをはじめ、何人かのライダーが持ち時間超過のタイムペナルティー減点を受けることになりました。
Repsol Honda Teamのエースにして、14年にわたって王座をほしいままにしているトニー・ボウは、このアンドラ大会の12セクション2ラップの間、常にアダム・ラガ(TRRS)との間に緊張した首位争いを演じました。最終的に、両者は46点の同点でゴール。勝敗を決したのは、同点の場合に定められた、競技時間でした。ボウは、2ラップをトータルして、ラガより1分半ほど早く競技を終えていたのでした。
この貴重な1勝で、ボウのチャンピオンシップのリードは13点に広がりました。ラガはボウにとって最大のライバルですが、今年のボウはここまで3勝1敗、しかしラガには一度もポジションを譲っていません。
今回が350回目のTrialGP出場となった大ベテラン藤波貴久は、しかしアンドラのセクションの攻略に悩み続けることになりました。今回の藤波は8位、今年の藤波は浮き沈みの大きいリザルトを残しています。今回8位の藤波ですが、ランキングは4位を守っています。
アンドラ大会は、土曜日・日曜日の2日間にわたって試合が行われます。1日後、ライダーは再びアンドラの厳しい12セクション2ラップの戦いをスタートさせます。
決勝
Pos. | Num. | ライダー | マシン | L1 | L2 | タイム総減点 | 総減点 |
1 | 1 | トニー・ボウ | Honda | 24 | 19 | 3 | 46 |
2 | 68 | A.ラガ | TRRS | 25 | 17 | 4 | 46 |
3 | 88 | M.グラタローラ | ベータ | 42 | 23 | 0 | 65 |
4 | 69 | J.ブスト | ヴェルティゴ | 37 | 29 | 5 | 71 |
5 | 56 | M.ゲラベルト | ガスガス | 37 | 35 | 0 | 72 |
6 | 38 | G.マルセーリ | モンテッサ | 36 | 37 | 3 | 76 |
8 | 7 | 藤波貴久 | Honda | 45 | 40 | 0 | 85 |
ポイントランキング
Pos. | Num. | ライダー | マシン | ポイント |
1 | 1 | トニー・ボウ | Honda | 77 |
2 | 68 | A.ラガ | TRRS | 64 |
3 | 88 | M.グラタローラ | ベータ | 58 |
4 | 7 | 藤波貴久 | Honda | 50 |
5 | 69 | J.ブスト | ヴェルティゴ | 43 |
6 | 5 | J.ファハルド | シェルコ | 40 |