Day 1
TrialGP 2023
Round 3

戦いの舞台は日本。トニー・ボウ今季3勝目、マルセリは4位に

jp Motegi

3勝目をあげたトニー・ボウは、世界選手権ランキングの単独トップに浮上、ガブリエル・マルセリはランキング3位を維持しました。

戦いの舞台は日本。トニー・ボウ今季3勝目、マルセリは4位に

日本GPは、3年間の空白期間を経て、ようやく4年ぶりに開催となりました。数々の伝説的名勝負の舞台となってきたモビリティリゾートもてぎの特設会場は、金曜日の大雨の影響ですべてのライダーが悪戦苦闘となりました。Repsol Honda Teamの2人のライダーも1ラップ目は多くの減点を強いられましたが、最後に戦いを制したのは、やはり現役チャンピオンのボウでした。

しかし戦いは簡単なものではありませんでした。1ラップ目、ボウは目下の最大のライバル、ハイメ・ブスト(ガスガス)に3点差をつけられ、さらにアダム・ラガ(TRRS)にも順位を譲って3位となっていました。ラガとは同点ながら、なんとしてもここで勝利したいボウとしては好ましくないスタートです。

2ラップ目、ボウは勝負に出ました。その勝負はリスクを伴うもので、賭けといっていいものでした。それが功を奏し、2ラップ目は第3セクションで5点を取った以外、ほとんどすべてのセクションをクリーンしていきます。最後のセクションでもこの勝負は続いていました。最終セクション、持ち時間がぎりぎりのところを、ボウは果敢に挑戦、見事1点で抜け出て勝利したのでした。

ボウのチームメート、マルセリにとってもこの日は前向きなものでした。1ラップ目のマルセリはミスをいくつかおかし4位に後退していました。逆転はなりませんでしたが、2ラップ目にスコアを削ってきたマルセリは、堂々と3位争いを展開した結果、4位となったのです。

日本でのトライアルGP、その1日目の戦いを終えて、Repsol Honda Teamのメンバーはそれぞれ善戦しています。ボウはランキングトップを獲得、マルセリは2ポイント差でランキング3位を守っています。

次なる戦いは翌日の日曜日。モビリティリゾートもてぎでの2日目となります。


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Toni Bou
Toni Bou 1
Repsol Honda Team
今日はいい結果で、ほんとうにうれしいです。日本での戦いはHondaの本拠地での戦いとなりますから、勝利は我々にとって非常に重要なものになります。そしてまた、チャンピオンシップの戦いを考える上でも、この勝利はとても重要なものになります。わずかですが、ランキングでライバルをリードできています。今回は、ほんとうに難しいレースでした。セクションは困難で、1ラップ目は大きな失敗につながりそうでした。2ラップ目、路面が少し乾いてきて、それで難易度がかなり下がりました。明日のレースでは、雨の予報はないので、いくつかセクションに手が入り、難易度を上げてくることでしょう

Gabriel Marcelli
Gabriel Marcelli 38
Repsol Honda Team
今日はなかなか思うようにことが進まない一日となりました。前日の雨の影響もあって難しい一日となったのですが、私は4位でフュニッシュすることができました。雨のコンディションは、私のベストを引き出すものではありませんでした。1ラップ目、少しばかり減点をとりすぎました。2ラップ目、地面が乾いてきて減点も減らすことができました。明日は今日よりもっと走りやすくなると思いますが、セクションのレベルが高ければ高いほど、私のライディングスタイルに適していると思います。4位は望む結果ではありませんでしたが、チャンピオンシップの戦いを考えても、最低限の結果を得ることができました。明日はさらに注意深く、ミスを減らして表彰台を目指します

Takahisa Fujinami
Takahisa Fujinami
Repsol Honda Team
久しぶりのHondaのホームでの戦いということで、2人のライダーにもプレッシャーがあったのではないかと思います。期待も集めていたし、なによりも彼らがいい結果を求めていたからです。今回、ボウの優勝と、表彰台争いをしたマルセリの結果にはとても満足しています。明日はセクションのいくつかが変更されることになると思いますが、ボウは今日の勝利でプレッシャーを払いのけることができたのではないかと思いますし、少し優位に戦いを進められるのではないかと期待しています。マルセリには、もう一度チャンスがあります。最高の結果に向けて、明日もがんばっていきます 



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