Race
SUPER GT 2025
Round 5

猛暑の鈴鹿で3台のCIVIC TYPE R-GTが入賞

jp Suzuka Circuit

8月23日(土)と24日(日)、鈴鹿サーキット(三重県)で2025年度SUPER GTシリーズ第5戦「SUZUKA GT 300km RACE」が開催され、GT500クラスに5台の2025年型CIVIC TYPE R-GTが出走しました。厳しい残暑の中で300km(52周)の戦いが繰り広げられ、3台のCIVIC TYPE R-GTがトップ10に入りました。

猛暑の鈴鹿で3台のCIVIC TYPE R-GTが入賞

シリーズ第5戦に参戦したHonda陣営全5台は前戦同様、8号車 ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #8の野尻智紀/松下信治組、16号車 ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #16の大津弘樹/佐藤蓮組、17号車 Astemo CIVIC TYPE R-GTの塚越広大/小出峻組、64号車 Modulo CIVIC TYPE R-GTの伊沢拓也/大草りき組、100号車 STANLEY CIVIC TYPE R-GTの山本尚貴/牧野任祐組です。なお、64号車に乗る伊沢は今大会に先立つ8月21日(木)、今季限りでGT500クラスにおけるドライバー活動終了を発表しました。

前回の第4戦では特別ルールとして、サクセスウエイトは全車0kgで行われましたが、今回のレースでは第3戦以降の通算サクセスウエイトが復活し、100号車には52kg 、8号車には43kg、17号車には24kg、64号車には9kgが課せられました。一方、これまで速さをみせながら結果を出せずにきた16号車は0kgでレースに臨みました。

猛暑の中で行われた土曜の公式予選では、16号車に乗る大津が2番手でQ1を突破すると、Q2では佐藤が同マシンにてベストタイムを記録してポールポジションを獲得。また、64号車の伊沢がQ1を7番手で通過し、大草がQ2で6番手となるタイムを記録してこれに続きました。100号車は牧野がQ1を通過したものの、山本のQ2アタック中の4輪脱輪でタイム抹消ペナルティーを受け、10番手スタートとなりました。

15時37分、気温35℃、路面温度52℃と厳しいコンディションの中、決勝レースがスタートすると、ポールポジションの大津は一気に後続を引き離しにかかり2番手の23号車 Z NISMOとの間隔は、いったん3秒弱まで開いたものの、5周目にセーフティカーが導入されてリセットに。

10周目、レースが再開され大津は好スタートを切りますが、後続の23号車のタイヤが温まってくるにつれマシンの間隔は縮まり、12周目にその差は1秒を切りテール・トゥ・ノーズ状態に持ち込まれます。それでも大津は巧妙なライン取りで23号車を抑え込み、18周を走り終えてドライバー交代とタイヤ交換、給油のためピットイン。しかし、ほぼ同時にピットインした23号車の作業時間がわずかに早く、先にピットアウトされ、16号車は先行を許してしまいました。

さらに16号車は、この次周にピットへ入った3号車 Z NISMO、次々周の14号車 GR Supraにオーバーカットされるかたちで、事実上の4番手へポジションを落としてしまいました。

その後、16号車の佐藤は前を走る3号車に迫ったものの、順位を入れ替えるには至らず4位のままレースを終えました。その後方では、64号車が7位、100号車が10位でチェッカーフラッグを受け、3台のCIVIC TYPE R-GTが入賞しました。


Masahiro Saiki
Masahiro Saiki
予選の結果を見ると、サクセスウエイトの少ない車両が上位に来て、燃料流量制限まで入った車両は下位にとどまるという、シリーズの特徴通りになったなと感じます。16号車がポールポジションからスタートということで決勝レースに期待していましたが、ピットのタイミングで前に行かれてしまいました。さらに、その後にピットへ入ったライバルにも先行されたことで表彰台を逃すことになりました。16号車のペースは(3位の)3号車と同等、あるいはそれ以上の速さがあっただけに悔しい結果です。相対的にサクセスウエイトが少ない状況で迎える次戦こそは必勝態勢で臨みます。

Hiroki Otsu
Hiroki Otsu 16
ARTA
スタート直後から路面温度が下がっていく中で、タイヤはコンディションにマッチしていて、後半が勝負だなと思っていました。自分のスティントでトップを守りきれたのはよかったのですが、ピットインのタイミングで順位を落としてしまいました。もし、先頭で走り続けていられたら、優勝した23号車を上回れていた手応えもあります。ポールからのスタートというチャンスを活かせなかったのは悔しいですが、マシンのパフォーマンスに自信を持てる週末でもありました。次のレースでも同じような速さを出せるように、しっかり準備していきます。

Ren Sato
Ren Sato 16
ARTA
ポールポジションからスタートした大津選手がトップを死守してくれて、ドライバーチェンジまで行ったのですが、ピット作業の兼ね合いで結果的には3台に先行を許してしまいました。引き継いだ後のペース自体はそんなに悪くなかったものの、ダウンフォースを付け気味のセッティングだったので(ストレートスピードが伸びず)、結局抜けずに終わってしまいました。レース終盤、路面温度が下がってからは、目の前の3号車よりもこちらの方が速かったと思います。次のレースでも上位で戦えるだけの速さがあると思うので、この悔しさを晴らせるように頑張ります。

GT500 Race Result

Pos.

No.

Team

Driver

Time/Gap

1

23

NISMO

Katsumasa Chiyo / Mitsunori Takaboshi

1:47'10.646

2

14

TGR TEAM ENEOS ROOKIE

Kazuya Oshima / Nirei Fukuzumi

+5.768

3

3

NISMO NDDP

Daiki Sasaki / Atsushi Miyake

+16.569

4

16

ARTA #16

Hiroki Otsu / Ren Sato

+17.844

5

38

TGR TEAM KeePer CERUMO

Hiroaki Ishiura / Toshiki Oyu

+21.454

6

39

TGR TEAM SARD

Sacha Fenestraz / Yuhi Sekiguchi

+22.540

7

64

Modulo Nakajima Racing

Takuya Izawa / Riki Okusa

+23.565

10

100

STANLEY TEAM KUNIMITSU

Naoki Yamamoto / Tadasuke Makino

+33.729

11

8

ARTA #8

Tomoki Nojiri / Nobuharu Matsushita

+1'01.324

-

17

Astemo REAL RACING

Koudai Tsukakoshi / Syun Koide

+49 Laps


GT500 Team Ranking

Pos.

No.

Team

Driver

Pts

1

1

TGR TEAM au TOM’S

Sho Tsuboi / Kenta Yamashita

73.5

2

14

TGR TEAM ENEOS ROOKIE

Kazuya Oshima / Nirei Fukuzumi

60.5

3

38

TGR TEAM KeePer CERUMO

Hiroaki Ishiura / Toshiki Oyu

54

4

37

TGR TEAM Deloitte TOM’S

Ukyo Sasahara / Giuliano Alesi

52.5

5

23

NISMO

Katsumasa Chiyo / Mitsunori Takaboshi

44

6

39

TGR TEAM SARD

Yuhi Sekiguchi / Sacha Fenestraz

44

7

100

STANLEY TEAM KUNIMITSU

Naoki Yamamoto / Tadasuke Makino

42

9

8

ARTA #8

Tomoki Nojiri / Nobuharu Matsushita

36.5

11

17

Astemo REAL RACING

Koudai Tsukakoshi / Syun Koide

22

12

64

Modulo Nakajima Racing

Takuya Izawa / Riki Okusa

21.5

14

16

ARTA #16

Hiroki Otsu / Ren Sato

19.5


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