ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #16が3位。佐藤はGT500初表彰台
6月1日(土)、2日(日)に鈴鹿サーキット(三重県)で2024年のSUPER GTシリーズ第3戦「SUZUKA GT 3Hours RACE」が開催され、GT500クラスに5台のCIVIC TYPE R-GT、GT300クラスに1台のNSX GT3が出走しました。第2戦に引き続き、今回のレースも3時間のフォーマットで開催されました。
1日(土)の鈴鹿サーキットは朝から快晴となり、強い日差しが照りつけました。Hondaのホームコースを走り始めたCIVIC TYPE R-GTは午前中の公式練習から好調で、上位のタイムを記録して午後の公式予選を迎えました。
15時33分から10分間で行われた公式予選Q1セッションでは、8号車ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #8(松下信治)が2番手、17号車Astemo CIVIC TYPE R-GT(太田格之進)が3番手、16号車ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #16(佐藤蓮)が4番手、100号車STANLEY CIVIC TYPE R-GT(山本尚貴)が6番手、64号車 Modulo CIVIC TYPE R-GT(大草りき)が7番手のタイムを記録。CIVIC TYPE R-GT全車が上位に並んで公式予選Q2セッションを迎えました。
16時29分から、10分間の公式予選Q2セッションが行われました。公式予選Q1セッションで3番手と好調だった17号車ですが、塚越広大がタイムアタック中にスピンし、合計タイムで15番手に終わってしまいます。一方、サクセスウエイトの軽い16号車 (大津弘樹)、8号車 (野尻智紀)はそれぞれ合計タイムで2番手、4番手に食い込み、上位のグリッドを獲得。100号車 (牧野任祐)が10番手、64号車(伊沢拓也)は13番手から決勝に臨むこととなりました。
2日(日)は午前中から午後にかけて弱い雨が降りましたが、決勝レースがスタートする13時30分には止み、雲間に太陽が見え始めました。コースの一部にウエットパッチが残るコンディションでしたが、全車がドライ路面用のタイヤを装着してスターティンググリッドに着き、レースが始まりました。
スタートが切られると、2番手スタートの16号車(大津)がポールポジションの37号車 GR Supraの背後につけます。しかし、2周目から徐々に引き離され、5周目に入ると背後から接近してきた14号車 GR Supraの先行を許して3番手へ後退しました。その後、16号車は24周を走ってピットインし、ドライバー交代、給油、タイヤ交換を実施。マシンを引き継いだ佐藤は事実上の3番手を守ってコースに復帰しました。
4番手につけていた8号車 (松下)は、32周を走って野尻に交代。給油とタイヤ交換を行ってコースに復帰しましたが、駆動系にトラブルが発生し44周目にスローダウン。順位を大きく下げてしまいピットへと戻りますが、修復はかなわずリタイアとなりました。
16号車の佐藤は3番手のポジションを守って周回を重ね、60周目に2回目のピットストップを行って大津に交代します。3番手のままコースに復帰すると、69周目にトップを走っていた14号車にドライブスルーペナルティーが出され、2番手に進出しました。しかし、78周目の日立Astemoシケインで14号車に追いつかれ、オーバーテイクを許して再び3番手に戻りました。
大津は3番手を守ってフィニッシュを目指しますが、残り30分となったころから急激にタイヤの消耗が進んでしまいます。グリップが低下したためペースが落ち、4番手の12号車 Zが背後に接近。しかし、大津は落ち着いて周回を重ね、0.530秒差で抑えきって3位でチェッカーフラッグを受けました。
その後方では、15番手スタートから大きく順位を上げた17号車の塚越/太田組がポイント圏内の6位でレースを終えました。100号車の山本/牧野組は7位に入り、開幕以来3戦連続でポイントを獲得することになりました。
GT500 決勝リザルト
Pos. | Num. | Machine | Driver | Laps/Gap |
---|---|---|---|---|
1 | 37 | Deloitte TOM'S GR Supra | 笹原 右京/G.アレジ | 92 Laps |
2 | 14 | ENEOS X PRIME GR Supra | 大嶋 和也/福住 仁嶺 | +10.968 |
3 | 16 | ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #16 | 大津 弘樹/佐藤 蓮 | +24.573 |
4 | 12 | MARELLI IMPUL Z | 平峰 一貴/B.バゲット | +25.103 |
5 | 36 | au TOM'S GR Supra | 坪井 翔/山下 健太 | +32.991 |
6 | 17 | Astemo CIVIC TYPE R-GT | 塚越 広大/太田 格之進 | +46.526 |
7 | 100 | STANLEY CIVIC TYPE R-GT | 山本 尚貴/牧野 任祐 | +46.758 |
13 | 64 | Modulo CIVIC TYPE R-GT | 伊沢 拓也/大草 りき | +5 Laps |
- | 8 | ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #8 | 野尻 智紀/松下 信治 | +44 Laps |
GT300 決勝リザルト
Pos. | Num. | Machine | Driver | Laps/Gap |
---|---|---|---|---|
1 | 777 | D'station Vantage GT3 | 藤井 誠暢/C.ファグ | 85 Laps |
2 | 2 | muta Racing GR86 GT | 堤 優威/平良 響 | +38.030 |
3 | 6 | UNI-ROBO BLUEGRASS FERRARI | 片山 義章/R.メリ・ムンタン | +45.886 |
4 | 31 | apr LC500h GT | 小高 一斗/中村 仁/根本 悠生 | +55.462 |
5 | 52 | Green Brave GR Supra GT | 吉田 広樹/野中 誠太 | +1'03.814 |
6 | 45 | PONOS FERRARI 296 | K.コッツォリーノ/L.ワドゥー | +1'19.713 |
13 | 18 | UPGARAGE NSX GT3 | 小林 崇志/小出 峻/三井 優介 | +2 Laps |
GT500 ポイントランキング
Pos. | Num. | Driver | Machine | Pts |
---|---|---|---|---|
1 | 36 | 坪井 翔/山下 健太 | au TOM'S GR Supra | 37 |
2 | 3 | 高星 明誠/三宅 淳詞 | Niterra MOTUL Z | 30 |
3 | 37 | 笹原 右京/G.アレジ | Deloitte TOM'S GR Supra | 27 |
4 | 23 | 千代 勝正/R.クインタレッリ | MOTUL AUTECH Z | 23 |
5 | 100 | 山本 尚貴/牧野 任祐 | STANLEY CIVIC TYPE R-GT | 20 |
6 | 14 | 大嶋 和也/福住 仁嶺 | ENEOS X PRIME GR Supra | 19 |
8 | 17 | 塚越 広大/太田 格之進 | Astemo CIVIC TYPE R-GT | 19 |
9 | 16 | 大津 弘樹/佐藤 蓮 | ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #16 | 15 |
12 | 8 | 野尻 智紀/松下 信治 | ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #8 | 3 |
15 | 64 | 伊沢 拓也/大草 りき | Modulo CIVIC TYPE R-GT | 1 |
GT300 ポイントランキング
Pos. | Num. | Driver | Machine | Pts |
---|---|---|---|---|
1 | 2 | 堤 優威/平良 響 | muta Racing GR86 GT | 43 |
2 | 88 | 小暮 卓史/元嶋 佑弥 | JLOC Lamborghini GT3 | 26 |
3 | 52 | 吉田 広樹/野中 誠太 | Green Brave GR Supra GT | 25 |
4 | 777 | 藤井 誠暢/チャーリー・ファグ | D'station Vantage GT3 | 23 |
5 | 65 | 蒲生 尚弥/篠原 拓朗 | LEON PYRAMID AMG | 21 |
6 | 31 | 小高 一斗/中村 仁 | apr LC500h GT | 20 |
15 | 18 | 小林 崇志/小出 峻 | UPGARAGE NSX GT3 | 4 |