Race
SUPER GT 2024
Round 2

Astemo CIVIC TYPE R-GTが3位表彰台を獲得

jp Fuji Speedway

5月3日(金)、4日(土)に富士スピードウェイ(静岡県)で2024年のSUPER GTシリーズ第2戦が開催されました。GT500クラスに5台の2024年型CIVIC TYPE R-GT、GT300クラスに1台のNSX GT3が出走し、GT500クラスで17号車 Astemo CIVIC TYPE R-GTの塚越広大/太田格之進組が3位を獲得しました。

Astemo CIVIC TYPE R-GTが3位表彰台を獲得

これまでSUPER GTシリーズの決勝レースは250~1000kmの距離で戦われてきましたが、今回は新たな試みとして3時間というレースフォーマットを採用。走行距離は約500kmと想定し、各車決勝レース中に2回のピットストップを行います。

3日(金)の富士スピードウェイは快晴となりました。CIVIC TYPE R-GTは14時58分より10分間で行われた公式予選のQ1セッションから快調で、17号車 Astemo CIVIC TYPE R-GT(太田)がトップタイムを記録。8号車 ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #8(野尻智紀)、16号車 ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #16(大津弘樹)がそれに続いて、CIVIC TYPE R-GTが1-2-3番手を独占しQ2セッションを迎えます。開幕戦で3位に入賞した100号車 STANLEY CIVIC TYPE R-GT(牧野任祐)は、24kgのサクセスウエイトの影響もあり、9番手でQ1セッションを終えました。

15時54分から10分間で行われたQ2セッションでも、17号車 Astemo CIVIC TYPE R-GT(塚越)は快調な走りをみせます。Q1セッションとの合算タイムでトップとなり、実戦デビュー2戦目のCIVIC TYPE R-GTにとって初めてのポールポジションを獲得しました。16号車 ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #16(佐藤蓮)も、合算タイムで17号車に続くラップタイムを記録。しかし、アタックのタイミングでコース上に黄旗が提示されていたため、タイムが抹消され予選順位は14番手にとどまりました。8号車 ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #8(松下信治)は4番手、100号車 STANLEY CIVIC TYPE R-GT(山本尚貴)は6番手から決勝レースを迎えることとなりました。

翌4日(土)も快晴に恵まれ、13時36分に決勝レースが始まりました。ポールポジションからスタートした17号車 Astemo CIVIC TYPE R-GT(塚越)でしたが、背後の3号車 Niterra MOTUL Zにアウト側から並びかけられポジションを明け渡してしまいます。さらに23周目の第1コーナーでは、23号車 MOTUL AUTECH Zにもオーバーテイクされ3番手へ後退。しかし、34周目に1回目のピット作業を終えると、38周目に23号車がピットインした間に順位を入れ替え2番手へ復帰しました。

一方、4番手からスタートした8号車 ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #8(松下)は、33周目に1回目のピットインを行い、交代した野尻がコースに復帰します。野尻は3番手に後退してきた23号車に迫り、71周目の第1コーナーでオーバーテイクに成功します。17号車 Astemo CIVIC TYPE R-GT(塚越)に続く3番手につけて、CIVIC TYPE R-GTの2-3体制を築きました。

2番手を走る17号車 Astemo CIVIC TYPE R-GT(塚越)は、74周目で2回目のピットインを実施。太田がマシンを引き継ぎました。この間、3号車もピットに入ったため、8号車 ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #8(野尻)が見かけ上のトップに立ちます。8号車 ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #8(野尻)は78周目にピットに入り、再び松下がステアリングを握ります。このピット作業で8号車 ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #8(松下)が17号車 Astemo CIVIC TYPE R-GT(太田)の前でコースに復帰したのですが、先に2回目のピット作業を終えていた23号車に逆転されてしまいます。つまり、8号車 ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #8(松下)が3番手、17号車 Astemo CIVIC TYPE R-GT(太田)が4番手となり、CIVIC TYPE R-GT同士による3番手争いが激化します。

ところが110周目、8号車 ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #8(松下)にミッショントラブルが発生。緊急ピットインしたものの、その場でチームはリタイアを決断します。17号車 Astemo CIVIC TYPE R-GT(太田)は繰り上がり、3番手に浮上しました。レースはすでに終盤に差しかかっており、17号車 Astemo CIVIC TYPE R-GT(太田)は2番手の23号車に追いつくことはできず、3位でチェッカーフラッグを受けました。CIVIC TYPE R-GTにとって、開幕戦に続き2戦連続の表彰台となりました。100号車 STANLEY CIVIC TYPE R-GT(山本/牧野)は7位に入賞し、2戦連続で選手権ポイントを獲得しています。


Masahiro Saiki
Masahiro Saiki
HRC SGT Large Project Leader
17号車はCIVIC TYPE R-GTにとって初めてポールポジションからのスタートでしたが、ライバルは手強く、最終的には3位でチェッカーとなりました。CIVIC TYPE R-GTとしては2戦連続で表彰台に上れたので、次の鈴鹿では表彰台の真ん中を目指します。今回の決勝では、CIVIC TYPE R-GTのロングランに適したタイヤ選択に関して、もっと精度を上げて見極めていく必要があると感じました。レースを追うごとにそうした調整を進めていきますので、引き続き応援よろしくお願いします

Koudai Tsukakoshi
Koudai Tsukakoshi 17
Astemo REAL RACING
予選Q1セッションで太田選手がいいアタックをしてくれたので、Q2セッションに向けてプレッシャーを感じましたが、CIVIC TYPE R-GTにとって初めてのポールポジションが獲れてよかったです。決勝に関しては、いろんな状況の中でセッティングの違いもあって(3号車の)先行を許してしまい、前との差が極力広がらないように走りました。でも、レース中に無線の不具合でピットとうまくコミュニケーションが取れず、細かい情報を伝えきれなかったこともあり、思うようなレースに持ち込むことはできませんでした。自力で3位になったわけではなく、私たちとしてはやや反省の多い結果となりましたが、学びもありました。今回の経験を踏まえて次戦の鈴鹿に臨みます

Kakunoshin Ohta
Kakunoshin Ohta 17
Astemo REAL RACING
予選はマシンの調子が開幕戦に比べてすごくよくなっていたので、タイムアタックも思い通りに進めることができました。その後、塚越選手も頑張ってくれてポールポジションを獲れたのでよかったです。予選での速さは、今出せる限界をチームと一緒に出しきったという感じです。でも決勝ではピットインの時に(ライバルに)前へ出られてしまって、2番手でバトンをもらったはずなのですが、コースに戻ったら4番手になっていて、それがちょっともったいなかったです。予選に対して、決勝のペースをもう少し改善しないといけないなと感じました

GT500 決勝リザルト

Pos. Num. Machine Driver Laps/Gap
1 3 Niterra MOTUL Z 高星 明誠/三宅 淳詞 117 Laps
2 23 MOTUL AUTECH Z 千代 勝正/R.クインタレッリ +13.738
3 17 Astemo CIVIC TYPE R-GT 塚越 広大/太田 格之進 +36.354
4 36 au TOM'S GR Supra 坪井 翔/山下 健太 +38.002
5 38 KeePer CERUMO GR Supra 石浦 宏明/大湯 都史樹 +41.637
6 12 MARELLI IMPUL Z 平峰 一貴/B.バゲット +48.364
7 100 STANLEY CIVIC TYPE R-GT 山本 尚貴/牧野 任祐 +50.361
12 64 Modulo CIVIC TYPE R-GT 伊沢 拓也/大草 りき +1 Lap
14 8 ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #8 野尻 智紀/松下 信治 +7 Laps
15 16 ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #16 大津 弘樹/佐藤 蓮 +21 Laps

GT300 決勝リザルト

Pos. Num. Machine Driver Laps/Gap
1 88 JLOC Lamborghini GT3 小暮 卓史/元嶋 佑弥 108 Laps
2 56 リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-R 佐々木 大樹/J.P.デ・オリベイラ +17.702
3 52 Green Brave GR Supra GT 吉田 広樹/野中 誠太 +19.730
4 4 グッドスマイル 初音ミク AMG 谷口 信輝/片岡 龍也 +25.951
5 31 apr LC500h GT 小高 一斗/中村 仁/根本 悠生 +1 Lap
6 2 muta Racing GR86 GT 堤 優威/平良 響 +1 Lap
7 18 UPGARAGE NSX GT3 小林 崇志/小出 峻/三井 優介 +1 Lap

GT500 ポイントランキング

Pos. Num. Driver Machine Pts
1 36 坪井 翔/山下 健太 au TOM'S GR Supra 31
2 3 高星 明誠/三宅 淳詞 Niterra MOTUL Z 27
3 23 千代 勝正/R.クインタレッリ MOTUL AUTECH Z 22
4 39 関口 雄飛/中山 雄一 DENSO KOBELCO SARD GR Supra 19
5 100 山本 尚貴/牧野 任祐 STANLEY CIVIC TYPE R-GT 16
6 17 塚越 広大/太田 格之進 Astemo CIVIC TYPE R-GT 14
10 8 野尻 智紀/松下 信治 ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #8 3
12 16 大津 弘樹/佐藤 蓮 ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #16 2
13 64 伊沢 拓也/大草 りき Modulo CIVIC TYPE R-GT 1

GT300 ポイントランキング

Pos. Num. Driver Machine Pts
1 2 堤 優威/平良 響 muta Racing GR86 GT 27
2 88 小暮 卓史/元嶋 佑弥 JLOC Lamborghini GT3 26
3 52 吉田 広樹/野中 誠太 Green Brave GR Supra GT 19
4 65 蒲生 尚弥/篠原 拓朗 LEON PYRAMID AMG 18
5 56 佐々木 大樹/J.P.デ・オリベイラ リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-R 16
6 4 谷口 信輝/片岡 龍也 グッドスマイル 初音ミク AMG 12
11 18 小林 崇志/小出 峻 UPGARAGE NSX GT3 4


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