Race
SUPER GT 2022
Round 7

Astemo NSX-GTが優勝、STANLEY NSX-GTが2位で1-2フィニッシュを達成

jp AUTOPOLIS

10月1日(土)~2日(日)、オートポリスインターナショナルレーシングコース(大分県)で2022年度SUPER GTシリーズ第7戦が開催され、GT500クラスに5台の2022年型NSX-GT、GT300クラスに2台のNSX GT3が参加しました。

Astemo NSX-GTが優勝、STANLEY NSX-GTが2位で1-2フィニッシュを達成

レースウイークのオートポリスは快晴に恵まれ、気温、路面温度ともに上昇しました。土曜日、午前中の公式練習セッションでは、それまで快調に好タイムを記録していた17号車 Astemo NSX-GT(松下信治)が予選に向けたタイムアタックのシミュレーション中にコースオフ、車両のフロント部を損傷し、午後の予選出走が危ぶまれる状況となりましたが、チームの迅速な修復作業が実り、午後の公式予選Q1セッションにはNSX-GT全車が出走しました。

Q2セッションでは100号車 STANLEY NSX-GT(山本尚貴/牧野任祐)が2番手、8号車 ARTA NSX-GT(野尻智紀/福住仁嶺)が6番手、64号車 Modulo NSX-GT(伊沢拓也/大津弘樹)が7番手につけました。また、午前中のアクシデント後、修復が間に合ったもののセッティングを十分再調整できないまま出走した17号車Astemo NSX-GTも、松下がQ1を突破、マシンを引き継いだ塚越広大が4番手となるタイムを記録し決勝に臨むこととなりました。

日曜日も快晴となり、午後1時30分に予定されていた決勝レーススタート時には気温が26℃、路面温度が46℃にまで上昇する中、65周のレースが始まりました。2番手スタートの100号車 STANLEY NSX-GT(牧野)はポジションを守り、4番手スタートの17号車 Astemo NSX-GT(松下)は前方を走る19号車 WedsSport ADVAN GR Supraに迫ると、19周目に3番手へ進出しました。

2番手を走る100号車 STANLEY NSX-GT(牧野)は、競技上ドライバー交代が可能となる最少周回数の22周を走ってピットイン、タイヤ交換、給油を行ってマシンを山本に引き継ぎました。一方17号車は23周を走ってピットイン、松下から塚越へドライバー交代を行いましたが、ピット作業のロスタイムが短かったため、コースへ復帰した時には100号車 STANLEY NSX-GTと順位を入れ替えました。

ポールポジションからスタートしトップを走り続けていた24号車 リアライズコーポレーション ADVAN Zは27周を走ってピットイン、ドライバー交代を行いましたが、先にドライバー交代を終えていた17号車 Astemo NSX-GT(塚越)と100号車 STANLEY NSX-GT(山本)のペースが勝っており、24号車 Zがピット作業を進める間に17号車 Astemo NSX-GT(塚越)が首位、100号車 STANLEY NSX-GT(山本)が2番手へ進出しました。

レース後半、首位を走る17号車 Astemo NSX-GT(塚越)に100号車 STANLEY NSX-GT(山本)と24号車 Zが迫り間隔を縮めましたが、40周を過ぎて17号車 Astemo NSX-GT(塚越)が後続を突き放し、100号車 STANLEY NSX-GT(山本)も24号車 Zの激しい追い上げを押さえて残り周回を走りきり、NSX-GTが1-2フィニッシュを飾りました。

優勝した17号車NSX-GT(塚越/松下)はシリーズポイントを20点加えて合計54点とし、58点の3号車 CRAFTSPORTS MOTUL Z、55.5点で2番手の12号車 カルソニック IMPUL Zに続くポイントランキング3位に浮上しました。また15点を加えて合計41点とした100号車はポイントランキング4位となり、17号車 NSX-GTとともにシリーズチャンピオン奪取の可能性を残してシリーズ最終戦を迎えることになりました。


Masahiro Saiki
Masahiro Saiki
HRC SGT Large Project Leader
ここまでポールポジションも獲れていないうえ、完全な形で優勝もできていないという苦しいシーズンになっていましたが、今回1-2という形でレースを終えることができました。今年はZが非常に強くストレートスピードも速いということで、開幕第2戦以降、鈴鹿、富士、鈴鹿、富士と続いて(コース特性上)シーズン前半はかなり厳しいと覚悟していましたが、シーズン後半は我々が有利になるので逆転しようという計画でした。前回のSUGOで雨が降り少々思惑が外れてしまったものの、今日の結果で17号車と100号車にシリーズチャンピオンの可能性が残りましたので、勢いをつけて全力で獲りに行きます。応援よろしくお願いいたします

Koudai Tsukakoshi
Koudai Tsukakoshi 17
Astemo REAL RACING
昨日はアクシデントがありましたが、予選にマシンを間に合わせてくれたチームとHondaのサポートがあっての優勝だと思います。今日のレースに向けたセットアップも、かなり難しいなと思っていたので、みんなでアイデアを出し合って決めて、それを信じてレースに臨みました。ノブ(松下)も集中して走ってくれているようだったので、僕は長いスティントになりましたが、後半最後までしっかり走れれば良い結果が得られると思っていました。最後の方で100号車、24号車が後ろから来ていると(ピットから)言われましたが、走り方を考えながら集中して逃げきりました。本当にジェットコースターのような週末でした

Nobuharu Matsushita
Nobuharu Matsushita 17
Astemo REAL RACING
今週は昨日のクラッシュから始まってしまったんですが、チームには『これくらい直すから何も気にせず待っていてくれ』と言われて、ものすごくうれしかったし、『ああ、信じてくれているんだな』と思えたので、予選では不安にとらわれることなくいい走りができ、Q1を通過できたことが今週のポイントだったなと思います。今日は本当にリラックスしてレースを迎えられて、(自分のスティントの)最後の最後で19号車も抜けましたし、その後ピット戦略もうまく行き、(塚越)広大さんがまとめてくれて、本当にチームが一つになったような気がしました

GT500決勝リザルト

Pos. Num. Machine Driver Time/Gap
1 17 Astemo NSX-GT 塚越広大/松下信治 1:54'02.414
2 100 STANLEY NSX-GT 山本尚貴/牧野任祐 +13.162
3 24 リアライズコーポレーション ADVAN Z 佐々木大樹/平手晃平 +13.453
4 14 ENEOS X PRIME GR Supra 大嶋和也/山下健太 +19.045
5 19 WedsSport ADVAN GR Supra 国本雄資/阪口晴南 +19.621
6 12 カルソニック IMPUL Z 平峰一貴/B.バゲット +20.348
11 8 ARTA NSX-GT 野尻智紀/福住仁嶺 +1Lap
12 16 Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GT 笹原右京/大湯都史樹 +1Lap
13 64 Modulo NSX-GT 伊沢拓也/大津弘樹 +1Lap

GT300決勝リザルト

Pos. Num. Machine Driver Time
1 52 埼玉トヨペットGB GR Supra GT 吉田広樹/川合孝汰 1:55'43.132
2 61 SUBARU BRZ R&D SPORT 井口卓人/山内英輝 +1Lap
3 65 LEON PYRAMID AMG 蒲生尚弥/篠原拓朗 +1Lap
4 88 Weibo Primez ランボルギーニ GT3 小暮卓史/元嶋佑弥 +1Lap
5 56 リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-R 藤波清斗/J.P.デ・オリベイラ +1Lap
6 4 グッドスマイル 初音ミク AMG 谷口信輝/片岡龍也 +1Lap
18 55 ARTA NSX GT3 武藤英紀/木村偉織 +1Lap
19 18 UPGARAGE NSX GT3 小林崇志/太田格之進 +1Lap

GT500 ポイントランキング

Pos. Num. Driver Machine Pts
1 3 千代勝正/高星明誠 CRAFTSPORTS MOTUL Z 58
2 12 平峰一貴/B.バゲット カルソニック IMPUL Z 55.5
3 17 塚越広大/松下信治 Astemo NSX-GT 54
4 100 山本尚貴/牧野任祐 STANLEY NSX-GT 41
5 37 S.フェネストラズ/宮田莉朋 KeePer TOM'S GR Supra 38
6 14 大嶋和也/山下健太 ENEOS X PRIME GR Supra 38
12 8 野尻智紀/福住仁嶺 ARTA NSX-GT 21
13 16 笹原右京/大湯都史樹 Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GT 16.5
15 64 伊沢拓也/大津弘樹 Modulo NSX-GT 4

GT300 ポイントランキング

Pos. Num. Driver Machine Pts
1 56 藤波清斗/J.P.デ・オリベイラ リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-R 52
2 61 井口卓人/山内英輝 SUBARU BRZ R&D SPORT 49.5
3 10 大草りき TANAX GAINER GT-R 46
4 10 富田竜一郎 TANAX GAINER GT-R 42
5 52 川合孝汰 埼玉トヨペットGB GR Supra GT 37
6 52 吉田広樹 埼玉トヨペットGB GR Supra GT 36
11 18 小林崇志/太田格之進 UPGARAGE NSX GT3 26
27 55 武藤英紀/木村偉織 ARTA NSX GT3 5


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