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SUPER FORMULA 2024
Round 8

太田がポール・トゥ・ウイン。牧野は3位でタイトルへ望みをつなぐ

jp Suzuka Circuit

11月9日(土)、鈴鹿サーキットで全日本スーパーフォーミュラ選手権(SF)第8戦が開催されました。

太田がポール・トゥ・ウイン。牧野は3位でタイトルへ望みをつなぐ

Honda/M-TECエンジンユーザーとしては、#5 牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)、 #6 太田格之進(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)、#12 三宅淳詞(ThreeBond Racing)、#15 岩佐歩夢(TEAM MUGEN)、#16 野尻智紀(TEAM MUGEN)、#50 木村偉織(San-Ei Gen with B-Max)、#53 Juju(TGM Grand Prix)、#55 大津弘樹(TGM Grand Prix)、#64 山本尚貴(PONOS NAKAJIMA RACING)、#65 佐藤蓮(PONOS NAKAJIMA RACING)の6チーム計10名が参戦。前回の富士大会同2レース制のフォーマットが採用され、土曜日に第8戦の公式予選および決勝、日曜日に第9戦の公式予選および決勝が開催されました。また、シリーズ最終戦となる第9戦には、第23回JAF鈴鹿グランプリのタイトルがかかります。

2レース制大会にともなって8日(金)にフリー走行が設けられ、この週末にSFからの引退を表明したばかりの#64 山本が、出走した21台中のベストタイムを記録し好調さをアピールしました。

9日(土)、鈴鹿サーキットは朝から晴れわたり95から公式予選Q1Aグループの計測セッションが10分間で行われました。ここでは#5 牧野がベストタイムを記録、#64 山本、#15 岩佐が続いて、Honda/M-TECユーザーが上位を占めてQ2へ進出しました。

920から行われたQ1B組では、#16 野尻が快調にセクターベストタイムを連発してタイムアタックに臨んでいたところ、#50 木村がコースオフしてセッションが中断。冷えたニュータイヤでの再アタックを強いられた野尻は、ウォームアップが十分にできなかったためにタイムが伸びず、7番手に終わりQ2進出は果たせませんでした。Q2にはHonda/M-TECユーザーとして#6 太田、#65 佐藤が進出しました。

Q1A組上位6名、Q1B組上位6名が出走するQ2セッションは950分にスタート。ここで#6 太田がトップタイムを叩き出し、自身初のポールポジションを獲得しました。2番手に#15 岩佐、3番手に#65 佐藤、4番手に#5 牧野が続き、Honda/M-TECユーザーがトップ4グリッドを独占。#64 山本は6番手、逆転王座を目指す#16 野尻は14番手という厳しい結果となりました。

気温24℃、路面温度は31℃と暖かさが増す、予定より10遅れ1440分にフォーメーションラップが始まり、ドライコンディションの下で31周のレースがスタートしました。

ポールポジションの#6 太田は好スタートをみせ、誰にも脅かされることなく第1コーナーへ飛び込みます。方、2番グリッドの#15 岩佐はギアが入らず、スタート加速ができないままグリッドに取り残されるかたちになってしまいました。

オープニングラップは#6 太田の背に#65 佐藤、#5 牧野、#36 坪井翔(トヨタ)、#64 山本が続きました。#16 野尻は11番手に順位を上げてオープニングラップを完了。#5 牧野は序盤のうちに#65 佐藤の前に出ようとオーバーテイクシステム(OTS)を使って詰め寄りますが、順位を入れ替えることはできません。

10周を完了してピット作業が可能になると、#5 牧野と#16 野尻が早速ピットイン。その次周に#65 佐藤、#36 坪井がピットインしました。しかし佐藤はピットアウトしようとした際にリアタイヤが脱落し、ピットロード上でレースを終えてしまいました。

これにより#5 牧野はポジションを上げたかに見えましたが、ピット作業をすばやく終えた#36 坪井にオーバーカットされてしまいます。牧野はアウトラップの坪井を追い詰めますが、坪井のタイヤが温まると牧野との間隔は開いていき2台の順位は変わりませんでした。

方、十分なギャップをかせぎ出していた#6 太田は#64 山本とともに12周を終了したタイミングでピットイン。タイヤを交換して#36 坪井の前でコースに戻り、トップのポジションを守ったままレース半に突入しました。

# 6太田が20周目に差しかかるタイミングで、両のリアタイヤが脱落するアクシデントが発生し、セーフティカー(SC)が介入しました。この時点の順位は#6 太田、#36 坪井、#5 牧野、#38 阪口晴南(トヨタ)、#8 福住仁嶺(トヨタ)、#16 野尻となっていました。

回収作業が終わり、23周目に入るところでリスタートが切られましたが、その直に再び方集団の中でアクシデントが発生し、2度目のSCが入ります。

このSC先導走行は28周目で終わり、レースは残り3周でリスタート。タイトル争いをする#5 牧野と#36 坪井はOTSを使いながら激しくポジションを争いましたが、オーバーテイクには至らず。その方では#16 野尻が5番手まで順位を上げました。

トップを走る#6 太田は30周目と、最終ラップとなる31周目に相次いでファステストラップを更新して続を突き放し、見事にポール・トゥ・ウイン。#6 太田にとっては昨年の最終戦鈴鹿以来の2勝目となりました。

#5 牧野は#36 坪井に抑え込まれたまま3位でフィニッシュ。5位には14番手から追い上げた#16 野尻が入賞し、7位に#64 山本、9位に#15 岩佐が続いて選手権ポイントを獲得しました。

その結果、#36 坪井とのポイント差を18.5点とした#5 牧野が総合ランキング2番手を守り、シリーズチャンピオンの可能性を残して最終戦を迎えることになりました。一方、#16野尻は#36坪井とのポイント差が25.5点に開き、逆転タイトルの可能性を失いました。


Kakunoshin Ohta
Kakunoshin Ohta 6
DOCOMO TEAM DANDELION RACING
クルマの調子が完璧でした。私としては(2位に)どれだけ差をつけられるかに挑戦したかったのですが、SCが2回も入って最初に築いた差がなくなってしまったことが少し残念でした。でも気持ちを切り替えて、最後にファステストラップを狙ってやろうとプッシュしました。全く不安を感じないレースでした。


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