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SUPER FORMULA 2024
Round 7

牧野が3位表彰台を獲得。選手権争いは追う立場で最終戦へ

jp Fuji Speedway

10月13日(日)、富士スピードウェイで全日本スーパーフォーミュラ選手権(SF)第7戦が開催されました。

牧野が3位表彰台を獲得。選手権争いは追う立場で最終戦へ

#5 牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)、 #6 太田格之進(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)、#12 三宅淳詞(ThreeBond Racing)、#15 岩佐歩夢(TEAM MUGEN)、#16 野尻智紀(TEAM MUGEN)、#50 木村偉織(San-Ei Gen with B-Max)、#53 Juju(TGM Grand Prix)、#55 大津弘樹(TGM Grand Prix)、#64 山本尚貴(PONOS NAKAJIMA RACING)、#65 佐藤蓮(PONOS NAKAJIMA RACING)ら、6チーム計10人のHonda/M-TECエンジンユーザーが参戦しました。今回は土曜日に第6戦の公式予選および決勝、日曜日に第7戦の公式予選および決勝と、1大会で2レースが開催されました。

13日(日)は朝から快晴となり、9時から第7戦の公式予選が始まりました。Q1A組では#15 岩佐、#65 佐藤がQ2セッションへ進出。Q1B組では#5 牧野がベストタイムをマークし、以下に#16 野尻、#64 山本、#55 大津が続きます。上位4番手までをHonda/M-TECユーザーが占めて、Q2セッションへ進出しました。

Q2の結果は、#36 坪井翔(トヨタ)がポールポジションを獲得し、#16 野尻が2番手。予選ポイントにより、この時点で総合ランキングの順位が入れ替わります。また、#15 岩佐は走路外走行のペナルティーを受けてタイムが抹消となったため、Q2セッション最下位の12番手からスタートすることになりました。#5 牧野が4番手、#65 佐藤が5番手、#64 山本が7番手、#55 大津が10番手で決勝を迎えます。

14時40分、シリーズ第7戦決勝のフォーメーションラップが始まり、気温25℃、路面温度は35℃と、前日の第6戦よりも温度が高めのコンディションでレースはスタート。4番手の#5 牧野が好加速をみせ、#16 野尻をかわし、トップの#36 坪井に次ぐ2番手へ。#5 牧野はオーバーテイクシステム(OTS)を駆使して#36 坪井に迫りましたが、2周目のダンロップコーナーでアクシデントが発生しセーフティカー(SC)が導入され、レースは仕切り直しとなりました。

7周目からレースは再開しましたが、2番手の#5 牧野の後方からは#8 福住仁嶺(トヨタ)がハイペースで近づいてきます。8周目のストレートで並ばれ、#5 牧野は3番手に後退。#16 野尻、#65 佐藤がその後に続きます。ここで規定の10周を終えピットウインドウが開き、4番手の#16 野尻はピットイン、タイヤ交換義務を果たしてコースに復帰しました。

#16 野尻のピットインにより、順位は#36 坪井、#8 福住、そして続く3番手に#65 佐藤が浮上します。12周目に#8 福住がピットインするとコース上でアクシデントが発生し、2回目のSCの出番となります。SC先導中の13周目に#36 坪井、#65 佐藤がピットインを実施し、#36 坪井はギリギリのタイミングで#8 福住の前でコースに復帰し実質上のトップを守ります。#65 佐藤は#5 牧野の前でコースに復帰を試みましたが、第1コーナーに向けて2台のラインが交錯し軽く接触。#5 牧野が前に出ましたが、SC先導中だったため順位は戻され、17周目に#65 佐藤が3番手、#5 牧野が4番手、#16 野尻が5番手でレースが再開しました。

3番手の#65 佐藤はOTSを使って#8 福住に迫り一度は前に出ますが、#8 福住もOTSで応戦します。22周目のコカ・コーラ・コーナーで#5 牧野にもオーバーテイクされ、#65 佐藤は4番手へ後退します。その後方には、予選14番手から順位を上げ、#16 野尻をかわした#6 太田が続きました。#16 野尻はペースが上がらず#15 岩佐にも接近を許し、28周目に順位が入れ替わりました。

32周目、コース上でアクシデントが発生して3回目のSCが出ます。この時点でHonda/M-TEC勢の最上位は3番手の#5 牧野で、#65 佐藤、#6 太田、#15 岩佐が続いていました。残り3周でレースが再開し、#15 岩佐はハイペースで追い上げてきた#7 小林可夢偉(トヨタ)にオーバーテイクされ順位を落としました。#5 牧野は3番手を守ったまま41周のレースを走り抜きチェッカーフラッグを受けました。4番手で完走した#65 佐藤でしたが、ピットアウト時に#5 牧野と接触したため、10秒加算のペナルティーを受けた上、車両規則違反で失格となりました。また8位に入賞した選手に接触行為の10秒加算ペナルティーもあり、結果が繰り上がって#6 太田が4位、#15 岩佐が6位、#16 野尻が7位、#50 木村が9位となり、それぞれ選手権ポイントを獲得しました。

総合ランキングは#36 坪井が86.5点でトップに立ち、#5 牧野が72点で2位に浮上、#16 野尻は70点で3番手へ後退し、鈴鹿サーキットで開催される最終大会2レースを迎えることとなりました。


Tadasuke Makino
Tadasuke Makino 5
DOCOMO TEAM DANDELION RACING
エンジニアとも相談して、第7戦はスタートからガンガン攻めて、もしトップに立っていたとしても10周目にピットインしようと最初から決めていました。昨日のレースでは、後半に燃料が減ってきたら調子が上がったので、なにもなければ(序盤から飛ばす方が)絶対にメリットがあると考えていました。そうやって攻めた結果が3位につながったのかどうかは分かりませんが、自分の持っているものは出しきったかなと思います。ただ、セーフティカーのタイミングがよくありませんでした。SCばかりは自分でどうすることもできませんが、あの時SCが入らずにレースが続いていたらどうなったのかなと心残りです。しかし、レース再開後、佐藤選手を自力で抜き返せたので、できることはやれたと思います。最終大会2レースが開催される鈴鹿はチームとして得意にしているサーキットですし、ドライバータイトルもチームタイトルも逆転王座の可能性はまだ十分にあると思っています。


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