TEAM MUGENが1-2フィニッシュ。レースは赤旗中断のまま終了しハーフポイント
6月22日(土)と23日(日)に、スポーツランドSUGO(宮城県)で全日本スーパーフォーミュラ選手権(SF)シリーズ第3戦が開催されました。
#5 牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)、#6 太田格之進(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)、#12 三宅淳詞(ThreeBond Racing)、#15 岩佐歩夢(TEAM MUGEN)、#16 野尻智紀(TEAM MUGEN)、#50 木村偉織(San-Ei Gen with B-Max)、#53 Juju(TGM Grand Prix)、#55 松下信治(TGM Grand Prix)、#64 山本尚貴(PONOS NAKAJIMA RACING)、#65 佐藤蓮(PONOS NAKAJIMA RACING)の6チーム計10名のHonda/M-TECエンジンユーザーが参戦しました。
スポーツランドSUGOは全長3586mと、シリーズで最も短いコースながら高低差70m弱のアップダウンに富むテクニカルコースです。22日(土)は朝から真夏のような晴天となり、14時に公式予選が始まるころには気温31℃、路面温度50℃に達するコンディションとなりました。
A組11台、B組10台で行われた公式予選Q1セッションでは、出走したHonda/M-TECユーザー10台中5台が上位タイムをマークし公式予選Q2セッションへ進出。12台でのタイムアタック合戦に参加しました。#16 野尻と#15 岩佐が激しいトップ争いを繰り広げた末、#16 野尻がポールポジションを獲得、#15 岩佐が0.120秒差で2番手に続き、TEAM MUGENの2台がフロントローに並ぶこととなりました。4番手に#5 牧野、#6 太田は午前中のフリー走行でトラブルを抱えてコースオフし、マシンを破損しながらも7番手、ルーキーの#50 木村が11番手につけました。
翌23日(日)は前日から一転、朝から雨模様となりました。ウエットコンディションで行われた午前中のフリー走行は、開始5分後に#15 岩佐がホームストレート上でスピン。マシンにダメージを負い赤旗中断。その後、悪天候を理由にセッションは打ち切りとなりました。
14時の決勝スタート前、20分間の予定でウォームアップ走行が始まります。降雨に加え、霧が立ち込めるコンディションの中、#64 山本が最終コーナーでコースオフし、ガードレールに当たってしまいます。そのガードレールを修復するため、またも走行は打ち切りとなりました。この影響で決勝レース開始が15時35分まで延期され、セーフティカー(SC)先導でレースが始まりました。SCは5周でピットに戻り、6周目から事実上のレースがスタートすると、フロントローの#16 野尻と#15 岩佐は、水しぶきを上げて後続を引き離しにかかりました。ところがその最中に後方車両が最終コーナーでクラッシュしたため、再びSCがコースインしました。
破損車両の回収後、13周目からレースが再開されます。#16 野尻、#15 岩佐によるトップ争いが始まるかと思った直後、最終コーナーで3度目のアクシデントが発生。赤旗が掲示され、レースは中断されました。破損した最終コーナーのガードレールの修復に時間がかかると判断され、14周でレース終了となりました。
規則上レースは成立したため、#16 野尻が優勝、#15 岩佐は2位とTEAM MUGENが1-2フィニッシュを遂げました。また4位に#5 牧野、9位に#50 木村が入賞し、選手権ポイントを獲得しました。レースが予定周回数の75%を消化せずに打ち切られた場合は、獲得ポイントはそれぞれ50%に減算されます。その結果、#16 野尻が予選ポイントを含め13点の加算となり、通算36点で総合ランキングトップに立ちました。#15 岩佐は9.5点を加えて通算29.5点の総合ランキング2位、#5 牧野は4点を加えて通算27点の総合ランキング3位となり、シリーズ第3戦終了時点でHonda/M-TECエンジンユーザーが、総合ランキングトップ3を占めました。シリーズ第4戦は、7月20日(土)~21日(日)に静岡県の富士スピードウェイで開催予定です。