リアム・ローソンが今季2勝目を挙げる
5月20日(土)~21日(日)、大分県オートポリスインターナショナルレーシングコースで2023年度全日本スーパーフォーミュラ選手権(SF)シリーズ第4戦が開催されました。
#1 野尻智紀が体調不良により欠場を決めたため、チームは大津弘樹を代役として起用。Honda/M-TECエンジンを用いるユーザーとして#1 大津、#15 リアム・ローソン(TEAM MUGEN)、#5 牧野任祐、#6 太田格之進(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)、#12 福住仁嶺(ThreeBond Racing)、#50 松下信治、#51 ラウル・ハイマン(B-Max Racing Team)、#53 大湯都史樹、#55 ジェム・ブリュックバシェ(TGM Grand Prix)、#64 山本尚貴、#65 佐藤蓮(TCS NAKAJIMA RACING)の6チーム、計11名が出走しました。
20日(土)午後、公式予選がノックアウト形式で行われました。早朝まで小雨が降っていたオートポリスの天候は急速に回復。公式予選Q1が始まる頃には快晴となって気温は23℃、路面温度は37℃にまで上昇しました。
Q1A組では#15 ローソンが2番手、#5 牧野が3番手につけてQ2へ進出。Q1B組では急きょ野尻の代役を務めることになった#1 大津が、タイムアタックの途中でコースアウトしてスポンジバリアに接触。これによりセッションが赤旗で中断されるという波乱がありましたが、#50 松下、#12 福住、#65 佐藤がQ2へ進出しました。
Q2セッションの結果、ローソンがHonda/M-TEC勢トップの2番手、以下#12 福住が5番手、#5 牧野が7番手、#50 松下が9番手、#65 佐藤が11番手と続いてスターティンググリッドが決まりました。
21日(日)午後3時、晴天の下で決勝レースが始まりました。2番手スタートの#15 ローソンは加速が鈍く、#38 坪井翔、#39 阪口晴南に続き3番手で第1コーナーへ飛び込みました。その後、#15 ローソンはじりじりと#39 阪口に近づきましたが順位を入れ替えるには至らず、13周を走ってタイヤ交換義務を果たす戦略を選びました。ピットアウトした#15 ローソンは新しいタイヤでスパートし、14周目にピットインした#39 阪口の前に出て事実上の2番手に浮上しました。
トップを走る#38 坪井は25周を走ってピットインしましたが、ローソンは戦略通り#38 坪井がピットアウトする前にホームストレートを通過し事実上のトップに立つことに成功しました。
29周目、#53 大湯が他車との接触でスピン、グラベルに車両を停止したためセーフティカーが介入。このタイミングでここまでタイヤ交換をしていなかった車両もピットインしたことで、#15 ローソンは見かけ上でもトップに立ちました。しかし、2番手の#38 坪井は25周目に交換したばかりのタイヤ、3番手に上がってきた#37 宮田莉朋はセーフティカー介入のタイミングで交換したばかりのニュータイヤで背後に続いているのに対して、#15 ローソンのタイヤはすでに20周近くを走行していたタイヤだったため、不利な立場にあると思われました。
34周目からレースが再開されると#15 ローソンはスパート。すると、その後方で#38 坪井と#37 宮田が2番手争いを繰り広げ、2台ともにペースが鈍ったことにも助けられて後続との間隔を一気に広げることに成功しました。ローソンは、そのまま41周を走りきって、今シーズン2度目の優勝を遂げました。
6位には、7番手からスタートし、タイヤ交換後にハイペースでレースをまとめた#5 牧野が入賞。以下、7位の#65 佐藤、8位の#12 福住、9位の#64 山本が選手権ポイントを獲得しました。
次戦シリーズ第5戦は6月17日(土)~18日(日)、宮城県のスポーツランドSUGOで開催予定です。
なお、同週末に併催された全日本スーパーフォーミュラライツ選手権開幕大会では、HFDPから出走した木村偉織が3戦連続ポール・トゥ・ウインを記録しました。