ルーキー三宅淳詞が3位に入り、自身とチームに初表彰台をもたらす
5月21日(土)~22日、オートポリスインターナショナルレーシングコース(大分県)で全日本スーパーフォーミュラ選手権第4戦が開催されました。
公式予選が行われた21日(土)は、朝から小雨が降りウエット路面で朝のフリー走行が始まりましたが、途中で雨が止んで路面が乾き始めたことから、各車ドライタイヤで周回を重ね、車両の調整を進めました。
午後の公式予選は、ドライコンディションながら気温、路面温度ともに急上昇する難しい状況で行われました。Q1セッション、Q2セッションの結果、ポイントランキングトップの#1 野尻智紀(TEAM MUGEN)が今シーズン3回目となるポールポジションを奪取。3番手に#5 牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)、4番手に#15 笹原右京(TEAM MUGEN)、5番手に#55 三宅淳詞(TEAM GOH)と、Honda勢が上位6台中4台を占める結果となりました。
22日(日)は朝から晴れ模様となり、気温、路面温度とも上昇するなか、午後2時30分に決勝レースが始まりました。ポールポジションの野尻は先頭で第1コーナーへ飛び込み、3番手スタートの牧野もアウト側から2番手スタートの#37 宮田莉朋 (Kuo VANTELIN TEAM TOM’S)をオーバーテイクして2番手に進出しました。
オープニングラップでアクシデントが発生したためセーフティカーが導入され、レースは4周目に再開しました。先頭の野尻はここでも好スタートを切り首位を守ったものの、2番手の牧野は8番グリッドから順位を上げてきた#20 平川亮 (carenex TEAM IMPUL)に対して、5周目の第1コーナーでオーバーテイクを許し3番手に後退しました。その直後、再びコース上でアクシデントが発生したため、セーフティカーが介入して10周目まで隊列走行となりました。
レースが再開されると、タイヤ交換を早めに行う作戦を採るチームと、レースの中盤まで待つ作戦を採るチームに分かれてレースが動き出しました。先頭を走る野尻は15周終了時点でピットインし、タイヤ交換を行いました。これにより先頭に立った平川はクリーンエアを受けながらハイペースで周回を重ね、20周を走りきったところでピットイン。その結果、20周を終えてタイヤ交換を終えた平川は野尻の前でコースに復帰し、順位が入れ替わりました。
野尻と平川のトップ争いをよそに、5番手スタートの三宅は序盤に順位を落としたものの、タイヤ交換のためのピットインを遅らせる作戦を選び、見かけ上の順位を#4 サッシャ・フェネストラズ (KONDO RACING)に続く2番手まで上げてレース後半に入りました。
三宅はタイヤを労わりながら安定したラップタイムを重ねて32周目を終えたところでピットイン。そして、野尻の前でコースに復帰することに成功しました。これにより平川、フェネストラズに続く3番手へ進出し、そのまま42周のレースを走りきってHonda勢最上位の3位でチェッカーフラッグを受けました。今シーズン、SUPER FORMULAにデビューしたばかりのルーキー三宅が国内トップフォーミュラの表彰台に上がるのは初めてのことでした。
野尻は4位に終わりながらシリーズポイントを11点(ポールポジションポイント3点を含む)重ねて67点とし、2番手の平川に7点差を付けてランキングトップの座を守りました。次戦は6月18日~19日、宮城県のスポーツランドSUGOで開催予定です。