Race
SUPER FORMULA 2022
Round 9

笹原右京が今季2勝目。野尻智紀は2位フィニッシュでチャンピオンを決める!

jp Suzuka Circuit

10月29日(土)~30日(日)、鈴鹿サーキットで全日本スーパーフォーミュラ選手権シリーズ第7大会(第9戦および第10戦)が行われました。今回は土曜日に第9戦の公式予選および決勝、日曜日に第10戦の公式予選および決勝と、1大会に2レースが開催される形式で、シリーズ最終戦となる第10戦には、伝統ある”JAFグランプリ”のタイトルがかけられます。

笹原右京が今季2勝目。野尻智紀は2位フィニッシュでチャンピオンを決める!

29日は早朝から快晴となりました。午前9時15分から行われた公式予選Q1A組では#5牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)がベストタイムを記録、#65 大湯都史樹(TCS NAKAJIMA RACING)、#53 佐藤蓮(TEAM GOH)が続き、#15 笹原右京(TEAM MUGEN)を含む4名がQ2に進出しました。Q1B組では、2年連続シリーズチャンピオンを目指していながら金曜日のフリー走行で16番手のタイムしか出せず、不安の残る中で公式予選を迎えた#1 野尻智紀(TEAM MUGEN)が4番手タイムをマーク。#12 福住仁嶺(ThreeBond DragoCORSE)が5番手、#64 山本尚貴(TCS NAKAJIMA RACING)が6番手に食い込んでQ2へ進出しました。

9時50分から7分間で行われたQ2では、#1 野尻が渾身のタイムアタックを決めて今シーズン5回目のポールポジションを獲得。この時点でポールポジションポイント3点を加えてさらに王座へ近づきました。その後方3番手に#65 大湯、5番手に#15 笹原、6番手に#5 牧野がつけました。

#1 野尻を32点差で追う#20 平川亮(carenex TEAM IMPUL)は予選11番手、34点差の#4 サッシャ・フェネストラズ(KONDO RACING)は17番手に沈み、王座争いでは#1 野尻が圧倒的有利な状況で午後の第9戦決勝レースを迎えることとなりました。

最終コーナーから1コーナーへ向けて風が強まる中、14時30分に決勝レースが始まりました。スタートで好加速を見せたのは、3番手スタートの#65 大湯、5番手スタートの#15 笹原でした。ポールポジションからスタートした#1 野尻は先頭を守り、#65 大湯、#15 笹原を従えてレースを始めました。ペースのいい#15 笹原は4周目に#65 大湯をオーバーテイクして2番手に上がり、TEAM MUGENが1-2体制を築くと、その後、#65 大湯以下を徐々に引き離し始めました。

2番手の#15 笹原、3番手の#65 大湯は、タイヤ交換義務を消化するための最少周回数である10周を走ってピットイン、タイヤ交換を行ってコースに復帰しました。一方、首位を走る#1 野尻はその次周にピットへ入り#15 笹原の前でコースに復帰したものの、タイヤが温まっている#15 笹原のほうが有利な戦況に。#15 笹原はヘアピンで#1 野尻のインに飛び込み、事実上のトップに立ちました。

#1 野尻とシリーズチャンピオンを争う#20 平川はタイヤ交換を遅らせてステイする戦略を採り、見かけ上のトップを走り続けましたが27周を終えてピットイン、タイヤ交換を行って順位を大きく落としました。この結果、見かけ上も#15 笹原がトップ、2番手に#1 野尻、3番手に#65 大湯と続いてレース終盤を迎えました。さらに、9番手スタートからハイペースで走り続けてきた#53 佐藤が4番手までポジションを上げていたことで、Honda勢が1-2-3-4体制を築きました。#53 佐藤はさらにレース終了直前の29周目に#65 大湯をオーバーテイクして3番手に順位を上げました。

こうして#15 笹原は今季2勝目となるチェッカーフラッグを受けました。#1 野尻は2位でレースをフィニッシュし、2年連続のシリーズチャンピオンを獲得。またTEAM MUGENが1-2フィニッシュを遂げたことで、TEAM MUGENはチーム部門でもシリーズチャンピオンを決定しました。3位にはルーキーである#53 佐藤が入り、初めての表彰台に上がりました。


Ukyo SASAHARA
Ukyo SASAHARA 15
TEAM MUGEN
とにかく勝ててうれしいのひと言です。今日は、TEAM MUGENの2台で、チームの底力を見せることができたと思います。チームが用意してくれたクルマがすばらしくて、自分が思うように操れる状態でした。スタートが決まって、クルマが完ぺきな状況であることが分かったので、あとはいつピットに入るかという状況でしたが、僕はミニマムで行こうと考えました。タイヤのことも考えてペースをコントロールするという選択肢も考えましたが、とにかく速さを出し切りたかったので、今あるモノを出し切ろうと思いきり走りました。前回の優勝は流れにも助けられた面もありましたが、今回は楽しんで鈴鹿を走れました

Tomoki Nojiri
Tomoki Nojiri 1
TEAM MUGEN
金曜日の練習走行では不調で、夜遅くまでチームとミーティングして対策を考えました。僕がホテルに帰ってからもチームはいろいろやってくれたようです。結局ぶっつけ本番で予選を迎えましたが、自分でも珍しいなと思うほど緊張しました。そうした流れの中でもポールポジションを獲れたのは、エンジニアにも力づけられて、開き直れたおかげです。失いかけた流れをまた引き戻せたような気がしました。レースでは、最大の目標をチャンピオン獲得に置いて、タイヤを含めレースをマネジメントした面もあって優勝することはできませんでしたが、狙いどおり2年連続でチャンピオンになれました。チームのおかげであるとともに、応援してくれた皆さんのおかげでもあります。目標を達成したので、最後のレース(第10戦)は勝ちに行きます


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