Ricky Brabec 9
リッキー・ブラベック
リッキー・ブラベックのキャリアは2007年の米国内地域選手権からスタートし、彼の砂漠レースへの情熱と呼応するかのように彼のライディングスキルは急速な成長を遂げています。
その頭角を現したのは14年、米国内での主要タイトルであるHare&Hound AMA Championship、Baja 1000、Baja 500を制覇。この活躍が評価され、15年のアブダビ・デザート・チャレンジにTeam HRCから参戦すると、初の国際レースにもかかわらず、ジュニアクラスで首位となる総合5位入賞。強豪選手の仲間入りを果たします。その後ケガがあったもののHare&Houndで復帰、最終戦でも勝利をつかみ取り、見事カムバックを遂げました。
Team HRCに加入してダカールデビューとなった16年はその持ち前のポテンシャルを発揮し、総合9位入賞を果たします。
しかしダカールラリー特有の厳しさが彼を襲い、続くダカール2017では自身初のステージ勝利を挙げますが、メカニカルトラブルの影響でステージ11のスタートを切れず、無念のリタイア。またダカール2018では中盤まで上位を走行するものの、終盤のステージ13に電気系のトラブルが原因で再びリタイアを余儀なくされました。さらにダカール2019では、マラソンステージ初日のステージ4で優勝したほか、総合優勝の可能性も予感させる活躍でしたが、ステージ8でのトラブルによりリタイア。苦難の時が続きます。
しかし遂に努力が実り、5回目の挑戦となった2020ではステージ3で優勝し総合トップの座につけると、ステージ6でも優勝するなど、各ステージで好成績を重ねました。ステージ4以降は総合トップの座を誰にも譲らず、圧倒的な強さで初の総合優勝。ダカールラリーを制した初のアメリカ人ライダーとなりました。
その後、21年は連覇をかけてダカールラリーに臨み総合2位、Hondaとしては1-2フィニッシュに貢献と変わらぬ活躍をみせつけました。しかし、ダカール2022ではステージ1での大きなロスが響き総合7位、ダカール2023ではステージ1で優勝したもののステージ3で転倒しリタイアと再び試練に見舞われます。
24年は4年ぶりの優勝を目指し、Monster Energy Honda Teamから引き続き参戦します。
Rider Statistics
誕生日 | 1991年4月21日 |
出身地 | 米国 カリフォルニア州ミラロマ |
身長 | 185 cm |
体重 | 95 kg |
趣味 | ジェットスキー、マウンテンバイク、サイクリング |