トーシャ・シャレイナはスペイン・バレンシア出身の28歳。叔父の影響を受けてモーターサイクルレースの世界に足を踏み入れました。キャリアのスタート当初はモトクロスに取り組んでいましたが、その後エンデューロへと転向し、現在はラリー競技に積極的に参加しています。

エンデューロ出身のシャレイナは2020年にラリー競技へ進出し、目覚ましい活躍を見せました。その集大成として、アンダルシア・ラリーで優勝を果たし、ダカールラリーへの直接出場権を獲得しました。

初出場を果たしたダカールラリー2021では、13位という優れた成績を収めてその実力を発揮し、ルーキーとしては2番目に高い順位を記録しました。

2023年、2度目のダカール出場でも13位に入り、安定した走りを見せました。その後はHondaのバイクに切り替え、メキシコのソノララリーで2位、さらにバハ・アラゴンとデサフィオ・ルタ40で優勝を果たしました。

2024年、Monster Energy Honda HRCチームでの初戦となるダカールラリーでは、プロローグで勝利を果たすも第1ステージでのクラッシュによりリタイアを余儀なくされました。しかし、その後のBPアルティメイト・ラリーレイド・ポルトガルとモロッコラリーで優勝し、デサフィオ・ルタ40では2位に入賞。FIM世界ラリーレイド選手権（W2RC）で総合3位を獲得して、初のシーズンを締めくくりました。