Stage 8
W2RC 2025
Round 1

ヴァン・ベバレンとシャレイナが総合順位で差を縮めるも、キンタニラがリタイア

sa Dakar Rally in Saudi Arabia

今年のダカールラリー第8ステージは、Monster Energy Honda HRCにとって感情が入り混じる複雑な一日となりました。エイドリアン・ヴァン・ベバレンとトーシャ・シャレイナが好調な走りを見せ、総合順位で表彰台をキープ。一方で、ダカールラリーのレジェンドであるチームメイトのパブロ・キンタニラが残念ながらリタイアを余儀なくされました。

ヴァン・ベバレンとシャレイナが総合順位で差を縮めるも、キンタニラがリタイア

第8ステージは、ライダーたちにとって非常に長い一日となりました。アルドゥワディミからの72kmのリエゾン区間の後、484kmのタイムアタックを走破し、その後さらにサウジアラビアの首都リヤドまでの178kmリエゾン区間を進みました。

総合2位のトーシャ・シャレイナはこれまで安定した走りを見せており、首位のダニエル・サンダースとの差を毎日着実に縮めています。サンダースとラリー2クラスのライダーであるエドガー・カネットのすぐ後ろからスタートしたシャレイナは、ステージ序盤から注目の的となりました。というのも、彼は前を走る2人を追い抜くだけでなく、可能な限りボーナスタイムを獲得するため激しい走りを展開しながら、先頭を走る重圧にも耐えなければならなかったからです。

シャレイナは主にダートトラックで構成されたコースで見事に役目を果たし、4分22秒のボーナスタイムを獲得して3位でフィニッシュ。最速タイムを記録したルシアーノ・ベナビデスとわずか2分14秒差まで迫りました。ラリー開始から累計約45時間のレースを経て、このスペイン人ライダーは総合2位の座を守り続けています。今回のステージでサンダースとの差を3分半縮め、現在の総合順位では両者の差は11分となっています。

しかし、前日に3位でフィニッシュしたパブロ・キンタニラにとっては、一転して悲劇の日となりました。多くの道が交わる地点で高い段差に気づくのが遅れ、ブレーキを掛ける間もなく衝突。バイクから投げ出されて地面に激しく叩きつけられ、脳震盪と全身の打撲・擦傷を負ったキンタニラは、世界最過酷なラリーレイドに挑む13回目の挑戦でリタイアを余儀なくされました。9日間安定した走りを見せ、朝の時点で総合7位につけていただけに、今大会は残念な形で幕を閉じることになりました。

エイドリアン・ヴァン・ベバレンは序盤のナビゲーションミスで貴重な数分をロスしましたが、その後、キンタニラの事故現場に遭遇し、その時間的なロスは取るに足らないものとなりました。ルシアーノ・ベナビデスとともに30分間停車して負傷したチームメイトの援助にあたりました。ダカールラリーならではの強い友情が垣間見えました。これによりリズムを崩す可能性がありましたが、このフランス人ライダーは動じることなく、すぐにペースを取り戻しました。この停止時間は記録から差し引かれ、ヴァン・ベバレンはベナビデスから2分8秒遅れでステージを終ることができ、サウジアラビアでの最初の週に発生した問題から、着実に巻き返しを図っています。総合順位では3位を堅持しており、総合4位のベナビデスに対して9分のリードを保っています。

10番手からスタートしたリッキー・ブラベックはHonda CRF450 RALLYで前を行く選手たちのトラックを追いかけながら、各タイムチェックを突破し、ステージの大半でトップタイムをマークしました。終盤でややペースを落としたものの、ステージ最速タイムからわずか4分21秒差に収め、総合5位を維持しています。総合4位のベナビデスとの差は、わずか8秒です。

スカイラー・ハウズがトップとの差5分以内に滑り込んだことで、Monster Energy Honda HRCは、今日のステージで2位から5位までを席巻しました。このアメリカ人ライダーは、幸いにも昨日のクラッシュの影響を残すことなく、今朝も小さな転倒があったものの、フィニッシュラインに向けて砂丘を楽しみながら走り抜け、今日は昨日よりも遥かに明るいステージとなりました。

首都リヤドで一晩の短い休憩を挟み、明日の第9ステージでは、やや短めの357kmのタイムアタックに挑みます。このステージの大部分は高速トラックで構成されているため、総合タイムを稼ぐチャンスとなるでしょう。その先には、「エンプティ・クオーター(空虚の地)」の名で知られる広大なデューン(砂丘)が待ち構えています。


Ruben Faria
Ruben Faria -
Monster Energy Honda HRC
今日はサウジアラビアの首都リヤドのビバークまで非常に長いステージでした。給油後にパブロ・キンタニラが転倒し、脳震盪を起こしたため病院で検査を受けました。骨折などはなく、すでに私たちとビバークに戻っていますが、彼がトップ10内圏内で好調な走りを見せていただけに残念です。しかし、これがラリーであり、レースなのです。こうしたことも起こり得ます。 
今日はエイドリアンが2位に入り、その後ろにトーシャ、リッキー、スカイラーと続きました。我々はまだ優勝争いの中にいるため、これは良い結果ですが、シュバイタへの道はまだ長いです。明日は357kmのスペシャルステージです。難易度は高くないと思いますが、どうなるかはやってみないと分かりません。ダニエル・サンダースが私たちの後ろからスタートするので、そこにも注目です。 

Pablo Quintanilla
Pablo Quintanilla 7
Monster Energy Honda HRC
今日、ステージ開始から130km地点で大きなクラッシュをし、レースをリタイアすることになりました。高速ピステを走行中、多くの道が交わる地点があり、その一つに非常に高い段差がありました。私はプッシュしていたので、気付いた時には避けられませんでした。非常に速いスピードで衝突し、それが私の覚えている最後の瞬間です。目が覚めたときにはエイドリアンがそばで助けてくれていました。体の痛みがあり、その時にレースをリタイアしなければならないと実感し、非常に辛い状況でした。レースのためにチームと努力を重ね、膨大な時間やエネルギーを費やしてきたので、このような形で脱落するのはとても悲しいです。幸い大きな怪我はなく、脳震盪だけで済みました。体は少し痛いですが、骨折はありません。 
今年のダカールに向けて行ってきたすべての準備や努力、費やした時間やトレーニング、それら全てを誇りに思っているので、私は落ち着いていますし、前向きな気持ちでいます。できるだけ早く回復してレースに出場するため、これからチリに戻りリハビリを始めたいと思います。さらに強くなって戻れるよう、全力を尽くします。 

Ricky Brabec
Ricky Brabec 9
Monster Energy Honda HRC
今日は良い日でした。大きく攻めた1日だったと思います。ベストを尽くしましたが、十分ではありませんでした。それでも、あと3日間戦う準備はできています。今からマッサージを受けて、明日の準備を整えます。まだまだ戦いは続きます。 

Skyler Howes
Skyler Howes 10
Monster Energy Honda HRC
今日は間違いなく良い日でした。朝にちょっとした転倒があり、数分ロスしてしまいました。バイクのフロント部分が歪んでしまったため、止まって修正する必要がありました。高速ステージで、ナビゲーションは少し難しかったものの、終盤の砂丘はとても楽しかったです。今日はポジティブな気持ちで終えることができました。残りの数日が楽しみです。 

Adrien Van Beveren
Adrien Van Beveren 42
Monster Energy Honda HRC
序盤は難しいナビゲーションが多く、キャップ(方位)を気にしすぎたせいか、いくつかミスをしてしまいました。タイムをロスしたので引き返したのですが、その後でパブロがクラッシュして倒れているのを見つけたました。すぐに駆け寄り、ヘリコプターを呼んで彼をサポートしました。しばらく彼のそばにいた後、再び集中して走り始め、ステージを無事に終えることができました。 

Tosha Schareina
Tosha Schareina 68
Monster Energy Honda HRC
今日もまた長い1日でした。序盤は調子が良かったので、エドガーとダニエルを追いかけてペースを上げ、給油後は一緒に走行しました。良い感触だったので、ボーナスタイムを稼ぐために全力で攻めました。 

RallyGP ステージリザルト

Pos.

Rider

Num

Nation

Team

Constructor

Time/Gap

1

BENAVIDES Luciano

1

ARG

KTM Factory Racing Team

KTM

04:50:46

2

VAN BEVEREN Adrien

42

FRA

Monster Energy Honda HRC

Honda

+ 02:08

3

SCHAREINA Tosha

68

SPA

Monster Energy Honda HRC

Honda

+ 02:14

4

BRABEC Ricky

9

USA

Monster Energy Honda HRC

Honda

+ 04:21

5

HOWES Skyler

10

USA

Monster Energy Honda HRC

Honda

+ 04:59

6

SANDERS Daniel

AUS

KTM Factory Racing Team

KTM

+ 06:44

7

CORNEJO FLORIMO José Ignacio

11

CHI

Hero Motorsports Team Rally

Hero

+ 07:33

8

GONÇALVES Rui

19

POR

Sherco TVS Rally Factory

Sherco

+ 14:13

9

MARÉ Aaron

6

RSA

Hero Motorsports Team Rally

Hero

+ 14:40

10

SVITKO Stefan

142

SLO

Slovnaft Rally Team

KTM

+ 15:18


RallyGP 総合リザルト

Pos.

Rider

Num

Nation

Team

Constructor

Time/Gap

1

SANDERS Daniel

AUS

KTM Factory Racing Team

KTM

44:26:52

2

SCHAREINA Tosha

68

SPA

Monster Energy Honda HRC

Honda

+ 11:03

3

VAN BEVEREN Adrien

42

FRA

Monster Energy Honda HRC

Honda

+ 21:31

4

BENAVIDES Luciano

1

ARG

KTM Factory Racing Team

KTM

+ 30:48

5

BRABEC Ricky

9

USA

Monster Energy Honda HRC

Honda

+ 30:56

6

HOWES Skyler

10

USA

Monster Energy Honda HRC

Honda

+ 37:03

7

CORNEJO FLORIMO José Ignacio

11

CHI

Hero Motorsports Team Rally

Hero

+ 53:32

8

SVITKO Stefan

142

SLO

Slovnaft Rally Team

KTM

+ 01:57:41

9

GONÇALVES Rui

19

POR

Sherco TVS Rally Factory

Sherco

+ 02:29:07

10

SANTOLINO Lorenzo

15

SPA

Sherco TVS Rally Factory

Sherco

+ 02:37:06


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