Prologue
W2RC 2024
Round 1

シャレイナがダカールラリーのプロローグを制す

sa Dakar Rally in Saudi Arabia

息をのむような景色が広がるサウジアラビアのアルウラでダカールラリー2024が開幕し、Monster Energy Honda Teamの戦いがキックオフとなりました。

シャレイナがダカールラリーのプロローグを制す

RallyGPクラスのトーシャ・シャレイナが序盤からフルで攻めて、遺跡の連なる27kmのコースを制し、自身初となるダカールラリーでのステージ優勝を果たしました。

主催者はプロローグをオフピスト(道やわだちのない場所)と砂地からなる、非常にトリッキーなセクションとして設定し、ライダーのナビゲーションスキルが試されるステージとなりました。昨日33歳の誕生日を迎えたエイドリアン・ヴァン・ベバレンは、シャレイナとのタッチの差をキープして24秒差の4位。ダカールラリーのレジェンド パブロ・キンタニラは7位でフィニッシュしました。

13位と14位でフィニッシュしたベテランのリッキー・ブラベックとホセ・イグナシオ・コルネホは、明日からのステージ本番に向けて総合順位のアップを目指します。

スカイラー・ハウズにとっては、ミスによってマシンだけでなくロードブックにもダメージを受けた苦い開幕日となりました。例年よりタフなチャレンジとなったプロローグでしたが、タイムをロスしたものの、2週間のラリーは始まったばかりで、状況は変えられると前向きに挑みます。

トップ10入りを果たしたライダーは、明日のステージでのスタート順を選ぶ権利が与えられ、首位となったシャレイナがどのポジションを選ぶかにも注目が集まります。2023年のFIM世界ラリーレイド選手権では、首位からスタートする不利にも関わらず、ステージ優勝を飾った実績を考慮し、明日の作戦を練ることは大いにあり得ます。

1月6日(土)にスタートするステージ1では、アルウラから東に向かってアル・ヘナキアへと進み、414kmのスペシャルステージに突入します。127kmのリエゾンを含めた総距離541kmに及ぶステージは岩場や火山地帯が広がり、最初のビバークに向かうライダーたちにとってハードな一日となります。


HRC公式Instagramで最新情報をチェック!
https://www.instagram.com/hondaracingcorporation/


Ruben Faria
Ruben Faria
Monster Energy Honda Team
ダカールラリー2024が開幕し、ほぼすべての選手がトップ20入りを果たしたMonster Energy Honda Teamにとって、初日にしてはまずまずの結果となりました。ハウズ選手にとっては、軽いクラッシュでマシンの一部が損傷し、思ったような走りができない不運な状況でした。それ以外の選手は明日のステージ1に向けて、それぞれいいポジションにいることが重要で、チームにとっていいスタートとなりました

Tosha Schareina
Tosha Schareina 68
Monster Energy Honda Team
ナビゲーションが求められるセクションが多く、ほぼ砂地だったので思った以上に長い一日でしたが、プロローグの結果には満足しています。レース本番は明日からなので、地に足をつけて臨む必要があり、とにかく集中します

Adrien Van Beveren
Adrien Van Beveren 42
Monster Energy Honda Team
初日にしてはミニステージのような感じで、ラインがたくさんあり、わだちを進むという、これまでにないプロローグとなりました。ナビゲーションスキルが求められ、ロードブックにはたくさんのノートがあるのでそれに集中しながら同時にプッシュしなければなりませんでした。前を走る選手たちのラインは正しい方向でない場合もあったので何度も混乱しました。忙しいステージでしたが、マシンはとても調子がよく、明日に向けて準備は万端です

Pablo Quintanilla
Pablo Quintanilla 7
Monster Energy Honda Team
プロローグは砂地で凹凸があり、たくさんのラインがある上に、トリッキーなセクションも盛り込まれるという、なかなか難しいステージでした。1つのノートに混乱して数秒ロスしました。ただ、プロローグはクラッシュせず、大きなトラブルなくこなすことが重要なので、レース本番となる長いステージを控えていいポジションを獲得できたことはうれしいです

Ricky Brabec
Ricky Brabec 9
Monster Energy Honda Team
プロローグとはいえ、一日を乗り越えて本番をスタートできるのがうれしいです。明日に向けてみんなが選ぶ順位はこれからわかりますが、いいポジションでスタートできればと思います。プロローグはテクニカルではありませんでしたが、決して簡単ではなく、すべてのキャニオンを越えるナビゲーションは思いの外トリッキーでした。プロローグなので、トップ10入りから1分20秒遅れでフィニッシュでしたが、そこまで大きな問題ではありません

Skyler Howes
Skyler Howes 10
Monster Energy Honda Team
このプロローグは、いいスタートにはなりませんでした。ライダーの通過が予想される地点にスティックが仕掛けてありました。広がる砂漠地帯にあちこちに向かうラインがあるのでスティックを見つけるのが難しく、横切ったときに大きなキャメルグラスにぶつかってクラッシュしました。幸いにも無事ですが、マシンが損傷してタイムも大幅にロスしました。ロードブックもダメージを受けたのでその後の走行は困難を極め、わだちに頼るほかありませんでした。後半、トリッキーなノートがあり、ロードブックで確認できないので正しい方向を探るのに周辺を回ってしまいました。ようやくウェイポイントを探し当ててレースを続けることができましたが、約5分のロスはとてももどかしく、スタートとしては悔しい結果となりました

RallyGP ステージリザルト

Pos. Num. Rider Team Time Gap Penalty
1 68 Tosha Schareina Monster Energy Honda Team 00:17'35 - -
2 5 Daniel Sanders Red Bull Gasgas Factory Racing 00:17'47 +00:00'12 -
3 46 Ross Branch Hero Motosports Team Rally 00:17'54 +00:00'19 -
4 42 Adrien Van Beveren Monster Energy Honda Team 00:17'59 +00:00'24 -
5 1 Luciano Benavides Husqvarna Factory Racing 00:18'01 +00:00'26 -
6 4 Sam Sunderland Red Bull Gasgas Factory Racing 00:18'03 +00:00'28 -
7 7 Pablo Quintanilla Monster Energy Honda Team 00:18'22 +00:00'47 -
13 9 Ricky Brabec Monster Energy Honda Team 00:18'54 +00:01'19 -
14 11 Jose Ignacio Cornejo Monster Energy Honda Team 00:18'59 +00:01'24 -
22 10 Skyler Howes Monster Energy Honda Team 00:22'45 +00:05'10 -



投稿日