Monster Energy Honda HRC、マラソンステージに苦戦
今年のダカール・ラリーにおいて、極めて重要な1日となったこの日、マラソンステージ後半が行われ、総合順位が再び大きく入れ替わる展開となりました。

Monster Energy Honda HRCのチームサポートを受けられないまま星空の下で一夜を明かした選手たちは、翌朝すぐに全長356kmの過酷なスペシャルステージへと走り出しました。序盤の砂地は次第に岩盤、ワジ(涸れ谷)、石の多いトラックへと変化し、マシンの耐久性とタイヤマネジメントが容赦なく試される1日となりました。
トーシャ・シャレイナは、自身が直面している厳しい状況を十分に理解していました。前日にタイヤを損傷したものの、マラソンステージの規則によりサポートを受けられなかったため、夜の間に応急修理を敢行。損傷したリアタイヤをプラスチック製クランプ2本と金属製クランプ1本で補強しました。再びオープニングライダーとしてスタートしたこの日、シャレイナはリスク管理を最優先とし、RallyGPクラスで5位でフィニッシュ。タイムロスを最小限に抑えるとともに、ステージ先頭走行によるボーナスタイム5分30秒を獲得しました。しかし、スタートを正式なものとして成立させるためのコントロール地点を通過し損ねたことでステージ後にペナルティが科され、この日は7位へと後退。総合順位では暫定首位のダニエル・サンダースから11分59秒差の4位につけています。
前日に好走し、シャレイナと総合首位タイでこの日を迎えたリッキー・ブラベックは、チームメイトとの差を逆転し、貴重なボーナスタイムを獲得することを狙って、2番手スタートでステージに挑みました。岩盤が広がる高原地帯での難しいナビゲーションに苦しめられながらも、なんとかハイルに5位で到着。ステージ中にシャレイナに追いつき、タイヤを温存しながら2分の重要なボーナスタイムを手にしました。健闘したものの、順位の入れ替わりにより、総合では首位からわずか2分差の2位へと後退しています。
スカイラー・ハウズは、応急処置のみのリアタイヤに大きな不安を抱えたままマラソンキャンプを出発しました。ステージを通してマシンを労わりながら走ることを余儀なくされ、近走で調子を上げてきていた流れから一転、厳しい一日となりました。22分遅れでのフィニッシュとなりましたが、無事ハイルに到着。ハウズはそこで、ようやくチームによる本格的な整備を受けることができ、今後の戦いに向けた準備が整えられることに安堵しています。
波乱に満ちたエイドリアン・ヴァン・ベバレンのダカールは、この日もまた試練に見舞われました。序盤は2番手のタイムを記録していたものの、ステージ開始からわずか88km地点で、ホイールに絡まったワイヤーの塊を取り除くためにストップを余儀なくされました。総合順位の挽回を狙っていた彼にとって、これは非常に悔しい後退となり、ステージ勝者から30分以上遅れてのフィニッシュ。暫定表彰台圏内からは現在52分31秒差と、厳しい戦いを強いられています。
明日は今大会最長のステージがライダーたちを待ち受けています。サウジアラビアの首都リヤドを目指し、589kmに及ぶ過酷なリエゾンを経た後、331kmのスペシャルステージに挑みます。砂丘が多く含まれるこのステージは、砂地を得意とするスペシャリストたちに有利と見られ、ラリー終盤に向けてより一層過酷な持久力勝負となりそうです。
HRC公式Instagramで最新情報をチェック!
https://www.instagram.com/hondaracingcorporation/
-6-thumb.png)
マラソンステージ2日目、ライダーたちは周りに何もない荒野でテント泊をした後、今朝は早朝からのスタートとなりました。
エイドリアンにとって、この日は決して容易な1日ではありませんでした。リアホイールに大量のワイヤーが絡まってしまい、それを取り除くのに手間取ったことで、多くの時間をロスしました。最終的にRallyGPクラスで9位でのフィニッシュとなりました。
前日のステージで、スカイラーは石の多い路面でリアタイヤに大きなパンクを負い、今日ハイルまでたどり着けるか心配していました。そのため、無理をせず、安全にビバークへ到達することを最優先に走りました。
トーシャはオープニングライダーとして難しいナビゲーションをしっかりとこなし、今回も素晴らしい仕事をしてくれました。ダカールのように精神的にも肉体的にも過酷なレースでは、ペナルティやタイムロスは起こり得るものです。まだゴールまで長い道のりが残っているので、残りのレースに集中するだけです。
リッキーは再びステージでトーシャに追いつき、一緒に走行しました。彼も良い一日を過ごし、明日は堅実な5番手スタートとなります。
マラソンステージ2日目、ライダーたちは周りに何もない荒野でテント泊をした後、今朝は早朝からのスタートとなりました。
エイドリアンにとって、この日は決して容易な1日ではありませんでした。リアホイールに大量のワイヤーが絡まってしまい、それを取り除くのに手間取ったことで、多くの時間をロスしました。最終的にRallyGPクラスで9位でのフィニッシュとなりました。
前日のステージで、スカイラーは石の多い路面でリアタイヤに大きなパンクを負い、今日ハイルまでたどり着けるか心配していました。そのため、無理をせず、安全にビバークへ到達することを最優先に走りました。
トーシャはオープニングライダーとして難しいナビゲーションをしっかりとこなし、今回も素晴らしい仕事をしてくれました。ダカールのように精神的にも肉体的にも過酷なレースでは、ペナルティやタイムロスは起こり得るものです。まだゴールまで長い道のりが残っているので、残りのレースに集中するだけです。
リッキーは再びステージでトーシャに追いつき、一緒に走行しました。彼も良い一日を過ごし、明日は堅実な5番手スタートとなります。
-4-thumb.png)
前回のダカールでは大きなチャンスを逃してしまいました。モロッコで負傷してしまい、バイクに乗る時間もナビゲーショントレーニングの時間もほとんど取れなかったんです。回復にも苦労しましたが、モロッコから今回のダカールに向けて懸命に取り組んできましたし、その努力が結果につながることを願っています。今は快適で自信もあり、バイクの状態もとても良く、本当に楽しめているので、すべてが実を結んでくれればと思っています。個人的にはもちろん一番上に立ちたいですが、誰もがそう思っているはずですよね。ですが最終的には、何より無事に、そして納得のいく形で終えられればと思います。
前回のダカールでは大きなチャンスを逃してしまいました。モロッコで負傷してしまい、バイクに乗る時間もナビゲーショントレーニングの時間もほとんど取れなかったんです。回復にも苦労しましたが、モロッコから今回のダカールに向けて懸命に取り組んできましたし、その努力が結果につながることを願っています。今は快適で自信もあり、バイクの状態もとても良く、本当に楽しめているので、すべてが実を結んでくれればと思っています。個人的にはもちろん一番上に立ちたいですが、誰もがそう思っているはずですよね。ですが最終的には、何より無事に、そして納得のいく形で終えられればと思います。
-5-thumb.png)
無事にビバークへ戻ることができ、本当にうれしいです。マラソンステージではバイクとタイヤを温存しなければならず、簡単ではありませんでした。最初の200kmで多くのライダーがタイヤを破損していて、その後はここまで生き残ることがすべてでした。自分のミッションは2日間、約800kmを先頭で走り、コースを切り開く役割へと変わりましたが、とても良い仕事ができたと思います。明日に向けて良いポジションにつけていますし、その点についても満足しています。
無事にビバークへ戻ることができ、本当にうれしいです。マラソンステージではバイクとタイヤを温存しなければならず、簡単ではありませんでした。最初の200kmで多くのライダーがタイヤを破損していて、その後はここまで生き残ることがすべてでした。自分のミッションは2日間、約800kmを先頭で走り、コースを切り開く役割へと変わりましたが、とても良い仕事ができたと思います。明日に向けて良いポジションにつけていますし、その点についても満足しています。
-2-thumb.png)
昨日のステージを終えた時点で、タイヤの内側に穴が見つかり、ムースもすでに劣化していました。そのため、正直ここまで来られたのが驚きです。今日はとにかくやりくりして走り切ることに集中しました。昨日は即席の修理をして、インナーウェアの袖を切ってタイヤの内部に詰め、潤滑のためにエナジージェルも使用しました。結局、その処置は数キロしか持たず、その後はホースクランプのようなワイヤーストラップを使ってタイヤを固定しましたが、それでも60kmが限界でした。まだその先350km程度走る必要があったので、残りの距離は終始スタンディングの姿勢で前輪に体重をかけ、タイヤの発熱を極力抑えるようにしていました。
昨日のステージを終えた時点で、タイヤの内側に穴が見つかり、ムースもすでに劣化していました。そのため、正直ここまで来られたのが驚きです。今日はとにかくやりくりして走り切ることに集中しました。昨日は即席の修理をして、インナーウェアの袖を切ってタイヤの内部に詰め、潤滑のためにエナジージェルも使用しました。結局、その処置は数キロしか持たず、その後はホースクランプのようなワイヤーストラップを使ってタイヤを固定しましたが、それでも60kmが限界でした。まだその先350km程度走る必要があったので、残りの距離は終始スタンディングの姿勢で前輪に体重をかけ、タイヤの発熱を極力抑えるようにしていました。
-3-thumb.png)
リアホイールにワイヤーの塊が絡まり、マラソンステージ用に携行していた小さな工具でそれを取り除くためにバイクを止めざるを得ませんでした。ホイールを外す必要がありましたが、ホイールも固着して動かず、結果として多くの時間を費やすことになりました。これほどのタイムロスは非常に悔しく、フラストレーションが溜まります。自分のミスではなかったと思いますし、周りには何もない場所で起きたことで、道を外れていたわけでも、迷っていたわけでもありません。しかし、こういうことが起こり得るのがダカールです。運も要素の一つですが、今日は自分に味方してくれませんでした。
リアホイールにワイヤーの塊が絡まり、マラソンステージ用に携行していた小さな工具でそれを取り除くためにバイクを止めざるを得ませんでした。ホイールを外す必要がありましたが、ホイールも固着して動かず、結果として多くの時間を費やすことになりました。これほどのタイムロスは非常に悔しく、フラストレーションが溜まります。自分のミスではなかったと思いますし、周りには何もない場所で起きたことで、道を外れていたわけでも、迷っていたわけでもありません。しかし、こういうことが起こり得るのがダカールです。運も要素の一つですが、今日は自分に味方してくれませんでした。
Rally GP Result - Stage 5
Pos. | Rider | Num | Nation | Team | Constructor | Time/Gap |
|---|---|---|---|---|---|---|
1 | BENAVIDES Luciano | 77 | ARG | KTM Factory Racing Team | KTM | 04:05:16 |
2 | CORNEJO FLORIMO José Ignacio | 11 | CHI | Hero Motorsports Team Rally | Hero | + 03:51 |
3 | SANDERS Daniel | 1 | AUS | KTM Factory Racing Team | KTM | + 05:50 |
4 | COX Bradley | 7 | RSA | BAS DAKAR KTM RACING TEAM | KTM | + 07:22 |
5 | BRABEC Ricky | 9 | USA | Monster Energy Honda HRC | Honda | + 09:16 |
6 | KLEIN Mason | 98 | USA | Hoto Factory Racing | Hoto | + 12:55 |
7 | SCHAREINA Tosha | 68 | SPA | Monster Energy Honda HRC | Honda | + 19:13 |
8 | HOWES Skyler | 10 | USA | Monster Energy Honda HRC | Honda | + 21:53 |
9 | VAN BEVEREN Adrien | 42 | FRA | Monster Energy Honda HRC | Honda | + 32:21 |
10 | EVAN BRANCH Ross | 16 | BWA | Hero Motorsports Team Rally | Hero | + 01:17:08 |
Rally GP Provisional Standings After Stage 5
Pos. | Rider | Num | Nation | Team | Constructor | Time/Gap |
|---|---|---|---|---|---|---|
1 | SANDERS Daniel | 1 | AUS | KTM Factory Racing Team | KTM | 20:58:10 |
2 | BRABEC Ricky | 9 | USA | Monster Energy Honda HRC | Honda | + 02:02 |
3 | BENAVIDES Luciano | 77 | ARG | KTM Factory Racing Team | KTM | + 05:55 |
4 | SCHAREINA Tosha | 68 | SPA | Monster Energy Honda HRC | Honda | + 11:59 |
5 | CORNEJO FLORIMO José Ignacio | 11 | CHI | Hero Motorsports Team Rally | Hero | + 18:38 |
6 | HOWES Skyler | 10 | USA | Monster Energy Honda HRC | Honda | + 29:17 |
7 | VAN BEVEREN Adrien | 42 | FRA | Monster Energy Honda HRC | Honda | + 52:31 |
8 | COX Bradley | 7 | RSA | BAS DAKAR KTM RACING TEAM | KTM | + 01:01:31 |
9 | EVAN BRANCH Ross | 46 | BWA | Hero Motorsports Team Rally | Hero | + 01:23:53 |
10 | KLEIN Mason | 98 | USA | Hoto Factory Racing | Hoto | + 02:19:38 |







