Stage 12
W2RC 2024
Round 1

ブラベックがダカールラリー2024で総合優勝。ヴァン・ベバレンは3位表彰台

sa Dakar Rally in Saudi Arabia

サウジアラビアを横断する総走行距離7967kmのラリーが紅海沿岸のヤンブーで幕を閉じ、Monster Energy Honda Teamのリッキー・ブラベックがダカールラリーで自身2度目となる勝利を挙げ、新たに歴史に名を刻みました。

ブラベックがダカールラリー2024で総合優勝。ヴァン・ベバレンは3位表彰台

ダカールラリー前半の週で好位置につけたブラベックは、48時間クロノステージで総合首位に立ちました。ステージ7では2位のロス・ブランチ(HERO)に1秒差まで詰められながらも、後ろを振り返ることなく、11分近くの差をつけてダカールラリー2024の勝利をつかみ取りました。

ブラベックはラリーを通して落ち着いた走りをみせ、自身が持つ10度のステージ優勝にさらに1勝を加え、2024年世界ラリーレイド選手権の第1戦をランキングトップで終えました。

9度目のダカールラリー挑戦となったエイドリアン・ヴァン・ベバレンは、48時間クロノステージで激闘の末に勝利を挙げるなどの好成績を収め、ここ数年遠ざかっていた表彰台を獲得しました。砂地を得意とするヴァン・ベバレンはダカールラリー後半の2週目でリズムをつかみ、ブランチとチームメートのホセ・イグナシオ・コルネホとの表彰台争いを繰り広げました。ステージ11ではラクダと接触しかけるハプニングがありながらも、最後まで2位争いに全力を尽くしました。

「ナチョ」の愛称で知られるコルネホは、自身のキャリアの中でも最高のパフォーマンスをみせました。序盤から上位で戦い、3度のステージ勝利を挙げ、表彰台獲得を目指して戦いました。残念ながら昨日のステージ11で燃料ポンプのトラブルに見舞われてしまったため、本来の実力が反映された結果とはならなかったものの、総合6位を獲得しました。

ベテランのパブロ・キンタニラはダカールラリーで2度の2位表彰台を獲得した経験があり、12度目のダカールラリーで勝利を挙げるために奮闘しましたが、48時間クロノステージの初日に燃料不足に見舞われました。総合11位と残念な結果になりましたが、チームメートを支えることに尽力したキンタニラは、世界ラリーレイド選手権の貴重なポイントを獲得しました。

新型のHonda CRF450 RALLYを6台投入したMonster Energy Honda Teamは、2週間にわたるラリーで数々のステージ優勝を重ね、2024年の初戦を総合優勝で飾りました。

トーシャ・シャレイナのプロローグ優勝で幕を開け、コルネホが今年最多となる3度のステージ優勝、ヴァン・ベバレンが2勝、キンタニラとブラベックがそれぞれ1勝し、チームは計7ステージで勝利を挙げました。

2週間の戦いを終えたチームは十分に休養を取り、次戦は4月2日からポルトガルで開催されるBPアルティメイト・ラリーレイドに参加します。


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Ruben Faria
Ruben Faria -
Monster Energy Honda HRC
今日の目標は1つで、ブラベック選手とともにダカールラリーで優勝することでした。このタフなダカールラリーですばらしい仕事をして優勝してくれたので、本当にうれしいです。ヴァン・ベバレン選手は2位獲得の可能性がまだあったので、全力でプッシュしました。惜しくも2位は逃してしまいましたが、3位表彰台を獲得できたことをうれしく思っています。3日前は表彰台争いができていたコルネホ選手でしたが、残念ながら燃料系のトラブルで、ブラベック選手、ヴァン・ベバレン選手とともに表彰台争いをすることはかないませんでした。しかし、彼は見事なスピードとナビゲーションスキルを発揮し、6位という結果以上のパフォーマンスをみせました。キンタニラ選手は48時間クロノステージで燃料切れとなって大きくタイムロスし、表彰台のチャンスを失いました。しかし彼が完走できて、マシンのテストができたことはよかったと思います。ラリースタート時の目標は総合優勝でした。チームは6台でスタートし、4台がヤンブーのパルクフェルメまでたどり着くことができました。チームはすばらしい仕事をしてくれて、とても誇りに思います。2025年も同じ結果を出せるよう努力していきます。今年4月にはポルトガルとスペインでラリーが行われるので、集中して挑みたいと思います

Ricky Brabec
Ricky Brabec 9
Monster Energy Honda HRC
今シーズンのスタートを優勝で飾ることができてとてもうれしいです。ラリーはもちろんですが、ライダー同士の競争もタフでした。ブランチ選手や、チームメートたちとの争いで油断はできませんでしたが、みんながそれぞれ全力で最後まで戦い続けた2週間だったと思います。無事に戻ってくることができて本当にうれしいです。今年は例年と少し違っていて、とてもタフだった分、より多くを学んだ気がします。2020年に優勝したときは最初から大きな差がありましたが、今年はブランチ選手とほんの数秒の差を3日間争ったほどの接戦でした。3位のヴァン・ベバレン選手との差は11分ほどだったと思いますが、このラリーではさほど大きな差ではないので、接戦だったと言えるでしょう。ラリー中は2日ほど、いいプッシュができた日がありました。ステージ11は優勝争いをしていたブランチ選手が私の18分後にスタートしたので、追いつかれると逆転されてしまう状況でした。タフなステージでしたが、集中力を切らさずにゴールにたどり着けたし、タイムもそこまで落とさずに終えることができました。2週間すばらしい仕事をしてくれたチームにとってもうれしい結果になりました。これからはゼッケン9がラッキーナンバーになりそうです

Adrien Van Beveren
Adrien Van Beveren 42
Monster Energy Honda HRC
ここ数年はクラッシュなど苦戦してきましたが、ついにダカールラリーの表彰台を獲得することができて最高の気分です。最後まで戦い抜いた結果3位となりましたが、優勝争いもできていたので、夢へとさらに一歩近づくことができました。表彰台を獲得することは、優勝という私の夢への一歩なのです

José Ignacio Cornejo
José Ignacio Cornejo 11
Monster Energy Honda HRC
ダカールラリーを無事に終えることができましたが、いい瞬間もあれば昨日のトラブルもあり、ジェットコースターのように感情が交錯する2週間でした。でも、これがレースというものですし、ブラベック選手の優勝もヴァン・ベバレン選手の表彰台もうれしい結果になりました。多くのステージ優勝を挙げて、多くのステージで道を切り開き、これまでの努力が報われて、チームとして本当にすばらしい結果になりました

Pablo Quintanilla
Pablo Quintanilla 7
Monster Energy Honda HRC
今年はとてもタフで長く感じましたが、ラリーを無事に終えることができてよかったです。望んでいた結果ではなかったですが、問題を乗り越えて12度目のダカールラリーを完走できたので、気持ちよく家に帰ることができそうです

RallyGP ステージリザルト

Pos. Num. Rider Team Time Gap Penalty
1 47 Kevin Benavides Red Bull KTM Factory Racing 01:48'40 - -
2 2 Toby Price Red Bull KTM Factory Racing 01:49'40 +00:01'00 -
3 1 Luciano Benavides Husqvarna Factory Racing 01:49'54 +00:01'14 00:01'00
4 42 Adrien Van Beveren Monster Energy Honda Team 01:50'05 +00:01'25 -
5 9 Ricky Brabec Monster Energy Honda Team 01:52'11 +00:03'31 -
6 46 Ross Branch Hero Motosports Team Rally 01:52'42 +00:04'02 -
10 11 Jose Ignacio Cornejo Monster Energy Honda Team 02:00'05 +00:11'25 -
12 7 Pablo Quintanilla Monster Energy Honda Team 02:09'07 +00:20'27 00:18'00

RallyGP 総合リザルト

Pos. Num. Rider Team Time Gap Penalty
1 9 Ricky Brabec Monster Energy Honda Team 51:30'08 - 00:01'00
2 46 Ross Branch Hero Motosports Team Rally 51:41'01 +00:10'53 00:01'00
3 42 Adrien Van Beveren Monster Energy Honda Team 51:42'33 +00:12'25 -
4 47 Kevin Benavides Red Bull KTM Factory Racing 52:08'56 +00:38'48 00:04'00
5 2 Toby Price Red Bull KTM Factory Racing 52:15'36 +00:45'28 -
6 11 Jose Ignacio Cornejo Monster Energy Honda Team 52:16'46 +00:46'38 00:06'00
11 7 Pablo Quintanilla Monster Energy Honda Team 57:06'47 +05:36'39 00:46'00

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