Stage 6
W2RC 2025
Round 1

リッキー・ブラベック、ダカールラリーで接戦の末ステージ勝利を掴む

sa Dakar Rally in Saudi Arabia

2度のダカールラリー総合チャンピオンであるリッキー・ブラベックが、完璧なペース配分でHondaのチームメイトであるエイドリアン・ヴァン・ベバレンに23秒差をつけて第6ステージを制しました。

リッキー・ブラベック、ダカールラリーで接戦の末ステージ勝利を掴む

Monster Energy Honda HRCにとって、金曜日のヴァン・ベバレンによるステージ勝利に続きサウジアラビアでの2連続でのステージ勝利となりました。これでHondaは、1979年にクリスチャン・デノイヤースが初代パリ・ダカールラリーでチームを常勝街道に導いて以来、通算112回のステージ勝利を達成しました。

Monster Energy Honda HRCのライダーたちはレストデーで十分なエネルギーを蓄え、Honda CRF450 RALLYで挑む超長距離ステージに備えました。この全長605kmのスペシャルステージは、172kmの非計測区間を間に挟んで二分されています。ハイルを出発したライダーたちは石だらけの峡谷を抜け、この中間区間で束の間の解放を味わった後、アルドゥワディミへ南下する途上で厳しい砂丘地帯に挑みました。

ステージ序盤では、選手たちが中間部の移動区間に入る前に優位な位置につこうとしたため、トップが目まぐるしく入れ替わりました。しかし、最後の砂丘セクションでリッキー・ブラベックが他を押し分け、自身にとってダカールラリー通算11回目、2025年大会では初となるステージ勝利を果たしました。途中、トラブルに見舞われたロス・ブランチの救助のために一時走行を止めたにもかかわらず、ブラベックは冷静さを失わずに素晴らしいパフォーマンスを見せ、総合順位でも表彰台入りに近づきました。現在首位との差は23分18秒で、4位につけています。

この前日、レースを監督するステュワードの判断により、第5ステージでのエイドリアン・ヴァン・ベバレンのタイムが再計算された結果、彼はステージ勝者として認定されました。レストデー中のこの知らせに、ラリー第2週目を目前にしたチーム全体の士気が高まりました。その効果もあり、この日ヴァン・ベバレンは今大会中ベストのパフォーマンスを見せました。ステージ全体を最初から最後までリードし、自身の得意とする砂地のセクションでは非常に速いペースを掴み、6分11秒のボーナスタイムを全て獲得しました。ブラベックに僅差で敗れステージ勝利を逃したものの、総合順位でのタイムを徐々に縮めてきており、3位のポジションを維持したまま首位との差を今回さらに5分縮めました。

総合2位でレストデーを迎えたトーシャ・シャレイナは、さらにプレッシャーをかけるべく、この605kmのステージを堅実に走り切り、ブラベックからわずか2分27秒差でゴールしました。依然として総合2位であるものの、首位のサンダースとのタイム差は11分46秒まで縮まっており、今後のステージでさらにその差を詰めようと意気込んでいます。

一方、8位でゴールしたスカイラー・ハウズは、ステージ序盤での微小なナビゲーションエラーにより少々のタイムロスを喫し、遅れを取り戻そうと速いペースで走行していましたが、砂丘セクションでバイクのセッティングに問題が発生し、悔いの残るステージとなりました。

この日をトップ10で締めくくったパブロ・キンタニラですが、ステージ首位との差はわずか5分46秒。世界最高峰のラリーレイドライダーたちによる大接戦であったことがわかります。キンタニラは序盤では先頭集団に加わっていましたが、砂丘セクションで多数の観客車両に意表を突かれ、その混乱の中でコースを見失い、正しいルートに戻ろうとする間に数分をロスしてしまいました。

明日の第7ステージはルートが修正され、ライダーたちはまず188kmのロード区間を走って新しいスタート地点へ移動します。その後、アルドゥワディミを拠点とするループ状のコースで、山岳地帯へ分け入る411kmの計測区間に挑みます。


Ruben Faria
Ruben Faria -
Monster Energy Honda HRC
非常に過酷な1日を終えてアルドゥワディミに到着しました。長いリエゾン区間もあり、さらに長距離ステージ、その途中には移動区間もあり、ライダーにとってとても厳しい1日でした。 エイドリアンは素晴らしいペースでステージをリードし、ナビゲーションも極めて巧みで、ボーナスタイムを含めて2位でフィニッシュしました。今日の彼の走りは本当に素晴らしかったです。リッキーは良いポジションからスタートし、バイクの調子を整えながら良いリズムを掴み、ステージ勝利を果たしました。トーシャも良い走りをして4位でフィニッシュし、総合2位を維持しました。彼は今後のステージで良い結果を出せると信じています。スカイラーはステージ序盤で小さなミスを犯し、その後砂丘地帯でバイクのトラブルにやや苦しみました。8位でゴールしたので、明日は良いスタートポジションを得られるでしょう。パブロもトップ10の最後に入り、Monster Energy Honda HRCにとって非常に良い1日となりました。 
 明日のステージはアルドゥワディミの周辺を巡るループ状のコースで、今日のステージを多くのライダーが完走できなかったため、距離が短縮されています。それでも、今年のダカールラリーの中でまたも厳しい1日になることは間違いありません。 

Pablo Quintanilla
Pablo Quintanilla 7
Monster Energy Honda HRC
今日はバイクに長時間乗ることになりましたが、良い1日でした。ステージは2つのパートに分かれていて、前半はスピードの出るハードパックのピストで、川床の走行や峡谷の間を縫う難しいナビゲーションを迫られる箇所がありました。その後、約200kmにも及ぶ非計測のニュートラルゾーンがありました。後半は砂地になっていて砂丘もあり、非常にスピードが出る区間でした。正直なところ、調子は良かったですし、楽しい一日になりました。砂丘地帯に入った際にたくさんの人や車がいて混乱し、間違った谷に入ってしまったため、正しいルートに戻るまでに数分をロスしました。その時を除けばいい走りができたと思うので、満足しています。 

Ricky Brabec
Ricky Brabec 9
Monster Energy Honda HRC
チームは首位には立っておらず、レースを支配しているわけではありませんが、総合順位を上げるためにタイム差を挽回しようと全力を尽くしています。他のライダーたちも駆け引きをしている中で、今は自分たちの調子を整え、ベストを尽くそうとしています。 
今日のステージについて言えば、自分の走りやナビゲーションには満足しています。また、ロス(ブランチ)が無事であることにも安心しました。彼がクラッシュしたところを見て救助ボタンを押しました。谷の向こうにヘリコプターが見えたので、電話をかけようとするよりも谷を横切って数キロ走ってヘリコプターのところまで行く方が早いと判断しました。最終的に彼が無事だったのが何よりです。レースはまだ6日間残っていて、挽回のチャンスはたくさんあります。明日はベストを尽くして、できればボーナスタイムを獲得したいです。また、タブレットにも問題が起きず、今回のレースでその点に不満を持たずに済むよう願っています。 

Skyler Howes
Skyler Howes 10
Monster Energy Honda HRC
今日はチャレンジングな1日でした。正直なところ、毎日そう言っている気がします。今朝のスタートは悪くありませんでした。最初のセクションはちょっとしたナビゲーションミスはあったもののうまく進んでいました。コースに戻ろうとする間に少しタイムを回復しましたが、砂丘地帯でバイクのセッティングに問題が出てしまい、さらに数分のタイムロスがありました。後半はあまりうまく走れませんでした。非常に長い1日だったので少しフラストレーションを感じましたが、ビバークに戻って休息し、明日に備えられるのが嬉しいです。 

Adrien Van Beveren
Adrien Van Beveren 42
Monster Energy Honda HRC
今日は本当に、本当に満足しています。一日中先頭にいましたが、一番にスタートしてリードを保ったままゴールするということは、始終ナビゲーションに苦労するということです。最後の方に砂地や砂丘もあり、そうしたセクションで先頭を走ると普通は大幅なタイムロスを強いられるものですが、今日は本当に自分に誇れるパフォーマンスができました。明日とその先の数日間が楽しみです。バイクの調子も非常に良いと感じていますが、まだ多くの距離を走らなければならないので、引き続き気を引き締めていきます。 

Tosha Schareina
Tosha Schareina 68
Monster Energy Honda HRC
またしてもハードな1日でした。ステージは2つのパートに分かれており、前半はナビゲーションが重要になる部分で、後半は砂地や砂丘を含む超高速セクションでした。現地の人たちの車両もたくさん出ていて、かなり混沌とした状況でした。ダニエルたち前方のライダーとの差が詰まっているのはわかっていたので、プッシュしようと思いましたが、明日のステージに備えて安全にビバークに到着することも大事だと考えました。 

RallyGP ステージリザルト

Pos.

Rider

Num

Nation

Team

Constructor

Time/Gap

1

BRABEC Ricky

9

USA

Monster Energy Honda HRC

Honda

05:00:51

2

VAN BEVEREN Adrien

42

FRA

Monster Energy Honda HRC

Honda

+ 00:23

3

CORNEJO FLORIMO José Ignacio

11

CHI

Hero Motorsports Team Rally

Hero

+ 00:51

4

SCHAREINA Tosha

68

SPA

Monster Energy Honda HRC

Honda

+ 02:27

5

BENAVIDES Luciano

1

ARG

KTM Factory Racing Team

KTM

+ 03:36

6

SANTOLINO Lorenzo

15

SPA

Sherco TVS Rally Factory

Sherco

+ 03:47

7

KLEIN Mason

43

USA

BAS World KTM Racing Team

KTM

+ 04:22

8

HOWES Skyler

10

USA

Monster Energy Honda HRC

Honda

+ 05:09

9

SANDERS Daniel

AUS

KTM Factory Racing Team

KTM

+ 05:43

10

QUINTANILLA Pablo

7

CHI

Monster Energy Honda HRC

Honda

+ 05:46


RallyGP 総合リザルト

Pos.

Rider

Num

Nation

Team

Constructor

Time/Gap

1

SANDERS Daniel

AUS

KTM Factory Racing Team

KTM

35:18:49

2

SCHAREINA Tosha

68

SPA

Monster Energy Honda HRC

Honda

+ 11:46

3

VAN BEVEREN Adrien

42

FRA

Monster Energy Honda HRC

Honda

+ 19:11

4

BRABEC Ricky

9

USA

Monster Energy Honda HRC

Honda

+ 23:18

5

HOWES Skyler

10

USA

Monster Energy Honda HRC

Honda

+ 27:25

6

BENAVIDES Luciano

1

ARG

KTM Factory Racing Team

KTM

+ 30:08

7

QUINTANILLA Pablo

7

CHI

Monster Energy Honda HRC

Honda

+ 40:52

8

CORNEJO FLORIMO José Ignacio

11

CHI

Hero Motorsports Team Rally

Hero

+ 44:39

9

SANTOLINO Lorenzo

15

SPA

Sherco TVS Rally Factory

Sherco

+ 01:09:28

10

SVITKO Stefan

142

SLO

Slovnaft Rally Team

KTM

+ 01:30:44


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