Stage 9
W2RC 2024
Round 1

ヴァン・ベバレンを筆頭にMonster Energy Honda Teamが1-3位を独占

sa Dakar Rally in Saudi Arabia

ダカールラリー2024のステージ9を冷静にこなしたエイドリアン・ヴァン・ベバレンが今季2回目のステージ優勝を果たし、リッキー・ブラベックは総合順位でリードを広げました。

ヴァン・ベバレンを筆頭にMonster Energy Honda Teamが1-3位を独占

今年のダカールラリーのスタート地点となったアルウラに向かって西にコースを進めるステージ9は困難が予想されましたが、Monster Energy Honda Teamは砂地と岩場に囲まれた417kmのスペシャルステージを見事に走破し、上位を独占しました。

昨日のステージ8の結果により3番手からのスタートとなったヴァン・ベバレンはその状況をものともせず、ステージを切り開いたケビン・ベナビデス(KTM)を追い抜くと、残りの約400kmで首位をキープしたままフィニッシュしました。正しいルートを探し出さなければならないため、後半にかけてペースを落とさざるを得なかったものの、5分30秒を超えるタイムボーナスを獲得。ステージ9のベストタイムをマークしたブラベックを抜いてステージ優勝を飾りました。

ヴァン・ベバレンは、チームメートのホセ・イグナシオ・コルネホと表彰台の順位争いを繰り広げています。この日の結果により、総合首位のブラベックとの差を11分26秒に縮め、総合3位に浮上。決定的な一日となりました。

昨日、ライバルのロス・ブランチ(HERO)との差を広げたブラベックは起伏のあるデューン(砂丘)でのアタックを完ぺきにこなし、ヴァン・ベバレンに続く2位でフィニッシュしました。総合でのブランチとのリードを約7分に広げたこのステージが、彼にとってダカールラリー2024のターニングポイントになりました。

古代の遺跡が選手たちを出迎えたアルウラで、パブロ・キンタニラは再び3位以内を獲得し、いいステージになりました。総合順位には反映されないものの、世界ラリーレイド選手権のタイトルを目指してポイントを稼ぐと同時に、チームメートのブラベックとヴァン・ベバレンがルートを切り開く明日は、彼らをサポートすることに集中します。

燃料補給ポイントの手前でルートを見失ったコルネホは首位のヴァン・ベバレンとの差が10分近く開いてしまい、7位でフィニッシュとなりました。総合首位のブラベックとの差が13分46秒となった今は、ライバルのミスが有利に働くよう願います。

プロローグ優勝と6回のステージ優勝を獲得したMonster Energy Honda Team。明日のステージ10、アルウラ周辺の岩場での戦いは続きます。371kmに及ぶスペシャルステージは、岩場とテクニカルルートが重なる地形。ルートを見失わないよう、集中力が求められます。


HRC公式Instagramで最新情報をチェック!
https://www.instagram.com/hondaracingcorporation/


Ruben Faria
Ruben Faria
Monster Energy Honda Teamにとって、とてもいいステージになりました。3番手からのスタートとなったヴァン・ベバレン選手は、ケビン・ベナビデス選手とルチアーノ・ベナビデス選手(ハスクバーナ)を抜き、ステージのほとんどをリードしてとてもいい仕事をしました。タイムボーナスをかせいだので、総合2位のブランチ選手とは約4分差の総合3位に浮上しました。 
ブラベック選手はアタックによって総合でのブランチ選手とのギャップを約7分に広げ、残り数日のところですばらしい結果を出しました。
コルネホ選手は100km地点でのミスでタイムをロスし、総合順位を4位に落としましたが、彼なら復活して表彰台を目指せると思います。
現時点でチームはとても好調です。やる気に満ちているので、ヤンブーでの表彰台を目指します

Adrien Van Beveren
Adrien Van Beveren 42
Monster Energy Honda Team
タフな1日でしたが、約400kmを切り開けたのでよかったです。とても難しい場面があったので、後ろを走るケビン・ベナビデス選手がいい助けになりました。冷静にベストを尽くそうと努めたので、ステージの展開に満足しています

Ricky Brabec
Ricky Brabec 9
Monster Energy Honda Team
今日は大きくプッシュして40~50秒差を出せるよう努力しました。そのために全力を尽くしました。明日はルートを切り開くことになりそうですが、うまくこなして自由になれると思います。ダカールラリー2020では序盤から差をつけましたが、とても僅差だったので人生で最もストレスフルなレースとなりました。とにかく、残りの数日に期待しながら戦い続けます

Pablo Quintanilla
Pablo Quintanilla 7
Monster Energy Honda Team
トラブルもなく、最終的にはいい一日になりました。午前中は好調でした。今日は長いステージで、オフピストやキャメル・グラス、落差のあるデューンが多い最初の100kmは体力的にきつかったです。燃料補給のあとは少し地形が変化して岩場の多いセクションとなり、ナビゲーションが容易ではありませんでした。今、僕自身の目標はチーム優勝なので、そのためなら全力を捧げます

José Ignacio Cornejo
José Ignacio Cornejo 11
Monster Energy Honda Team
燃料補給ポイントの手前で大きなミスをしてかなり時間をロスしてしまいました。プッシュして、追いついてきたブラベック選手について行きました。ミスによって総合順位に影響する貴重なタイムをロスしてしまいましたが、まだ数日残っているので最後までベストを尽くします。明日のステージは、今日のようなミスはせずしっかりこなしたいです

RallyGP ステージリザルト

Pos. Num. Rider Team Time Gap Penalty
1 42 Adrien Van Beveren Monster Energy Honda Team 04:36'46 - -
2 9 Ricky Brabec Monster Energy Honda Team 04:37'18 +00:00'32 -
3 7 Pablo Quintanilla Monster Energy Honda Team 04:41'05 +00:04'19 -
4 2 Toby Price Red Bull KTM Factory Racing 04:43'20 +00:06'34 -
5 46 Ross Branch Hero Motosports Team Rally 04:43'45 +00:06'59 -
6 47 Kevin Benavides Red Bull KTM Factory Racing 04:44'59 +00:08'13 -
7 11 Jose Ignacio Cornejo Monster Energy Honda Team 04:46'43 +00:09'57 -

RallyGP 総合リザルト

Pos. Num. Rider Team Time Gap Penalty
1 9 Ricky Brabec Monster Energy Honda Team 40:53'49 - 00:01'00
2 46 Ross Branch Hero Motosports Team Rally 41:00'58 +00:07'09 00:01'00
3 42 Adrien Van Beveren Monster Energy Honda Team 41:05'15 +00:11'26 -
4 11 Jose Ignacio Cornejo Monster Energy Honda Team 41:07'35 +00:13'46 00:06'00
5 47 Kevin Benavides Red Bull KTM Factory Racing 41:22'01 +00:28'12 00:03'00
6 2 Toby Price Red Bull KTM Factory Racing 41:29'01 +00:35'12 -
11 7 Pablo Quintanilla Monster Energy Honda Team 45:46'34 +04:52'45 00:28'00

Gallery image Gallery image Gallery image Gallery image Gallery image Gallery image Gallery image Gallery image Gallery image Gallery image Gallery image Gallery image Gallery image Gallery image Gallery image


レポート公開日
戻る