パブロ・キンタニラが総合2位へ浮上
Saudi Arabiaダカールラリー2022は終盤ステージ10を迎え、上位を争うライダーたちが最後の戦いに向けていい位置を獲得するべく争いました。今日のステージで多くのライダーたちは、チャンピオン争いの決め手となる明日のビシャでのステージ11のために、戦術的な戦略を取りました。Monster Energy Honda Teamのジョアン・バレーダがステージ4位を獲得し、パブロ・キンタニラは総合順位を2位に上げました。
375kmのスペシャルステージが含まれる、ハイペースかつナビゲーションが重要となるルートで構成されたステージ10が行われ、ライダーたちはそれぞれの最善を尽くして戦いました。多くの並走路に惑わされるライダーも多く、瞬時にどの道を進むべきか判断が迫られました。ワディ・アド・ダワシルからスタートし、ビシャへ向けた759kmにわたるコースには、スペシャルステージとリエゾンセクションが含まれました。Monster Energy Honda Teamのライダーたちは全員問題なくHonda CRF450 RALLYでこのステージをクリアし、ダカールラリー2022最後のビバークとなるビシャへ到着することができました。
バレーダはいいペースを見せ、小さなミスによって何kmか引き返す場面もありましたが、ステージ4位を獲得しました。しかしトランスファーゾーンのスピード超過により2分のペナルティーを負うこととなり、バレーダは首位から8分47秒差で総合5位となりました。
ステージ13位となったパブロ・キンタニラは、ジェッダで最後を迎えるラリーを2日残した今日、総合順位を2位まで上げることができました。キンタニラはスタートで前に出ると、ステージを通してタイムを削りながら走行し、最後にはステージ勝者からわずか7分差でステージを終えることができました。明日のビシャでのループステージで、少しでも前方でゴールすることがキンタニラの目標となります。チームメートのバレーダと同じく1分のペナルティーを負うこととなったキンタニラは、総合首位と5分15秒差の位置につけています。
リッキー・ブラベックとホセ・イグナシオ・コルネホは今日のステージでコースを切り開きながら進むタフな役目を負うことになりました。スペシャルステージの終盤にかけて惜しくもタイムロスをしてしまいましたが、2人は一日のほとんどをリードしました。ブラベックは9位、コルネホは10位と総合10位以内につけていますが、首位とは38分以上の差がついています。
tomorrow’s stage
明日のステージは近年で一番ともいえるほど面白いステージとなるでしょう。上位のライダーたちは、明後日のジェッダで決まるダカールラリー2022の総合優勝をかけて戦います。ビシャのビバークを発着する総距離501kmのループステージは、346kmのスペシャルステージと155kmのリエゾンセクションから構成されています。多くの砂地とデューン(砂丘)からなるこのステージは、ダカールラリー2022で最も過酷なステージとなるでしょう。
ステージ10を迎えいよいよ終わりが近づいてきましたが、今日はいい日となりました。ナチョ(コルネホ)とともに、一日のほとんどを首位で走ることができました。途中でミスがありましたが、結果的に明日のトリッキーなステージ11でのいいスタートポジションを得ることができました。ラリーが進むにつれて判明することなので、どのステージがトリッキーかどうかは事前に知ることができません。チーム全員がいい仕事をしていて、とても満足しています。明日には、このダカールラリー2022をどの位置で終えることができるかが見えてくるでしょう。持っているすべての力を発揮して、ベストを尽くします
いい一日となり、うれしい結果となりました。今日は明日のステージに向けて重要なステージであり、ダカールラリーを制するカギとなる日でした。前方を走るライダーたちの目印を頼りにベストを尽くし、タイムをなるべく落とさず明日のいいスタートポジションを獲得することが目標でした。うまくいったと思っています。レースは明日も続きますが、一日中プッシュをし続けるというタフな日になるでしょう。明日を万全に迎えられるよう、ゆっくり休みたいと思います
難しい日でした。コースを切り開いて進まなくてはいけないことが分かっていたので、ややこしくなることは予想がついていました。複雑なエリアの給油ポイントにたどりつく前まではうまくいっていたのですが、そこでタイムを失ってしまいました。それからは集中力を失わないよう、いいペースを保ちながら、いくらかタイムを取り戻しステージをいいポジションで終えられるように努めて走りました。明日はタフな一日となるので、後方からスタートできることはいいことです。総合順位でもいくつかポジションを上げられると思います
今日はナビゲーション面で複雑なステージでした。途中でウェイポイントを探すために、数km戻らなくてはいけませんでした。最終的にはいいペースで走ることができ、最後の何kmかは追い上げることができました。何人かのライダーたちは戦略的に走っていたようでした。また途中で集中力を失ったこともあり、コントロールゾーンの入り口でペナルティーを受けてしまいました。ペナルティーがどのようなものになるか分かってはいません。(2分のタイム加算ペナルティーと判定)うまくいったかどうかは確かではありませんが、取り戻すことが多かったステージでした。明日は悪くないポジションからのスタートだと思いますが、たくさんの砂地と多くのデューン(砂丘)が待ち受けているので、簡単にはいかないでしょう。最善を尽くして残り2日間を戦います
Stage Result
| Pos. | Num. | Rider | Machine | Time | Gap | Penalty |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 18 | Toby Price | Red Bull KTM Factory Team | 03:05'32 | - | - |
| 2 | 77 | Luciano Benavides | HUSQVARNA FACTORY RACING | 03:07'41 | +00:02'09 | - |
| 3 | 42 | Adrien Van Beveren | Monster Energy Yamaha Rally Team | 03:09'07 | +00:03'35 | - |
| 4 | 88 | Joan Barreda | Monster Energy Honda Team | 03:10'53 | +00:05'21 | 00:02'00 |
| 5 | 15 | Lorenzo Santolino | Sherco TVS Rally Factory | 03:11'12 | +00:05'40 | - |
| 6 | 29 | Andrew Short | Monster Energy Yamaha Rally Team | 03:12'01 | +00:06'29 | - |
| 13 | 7 | Pablo Quintanilla | Monster Energy Honda Team | 03:13'37 | +00:08'05 | 00:01'00 |
| 15 | 2 | Ricky Brabec | Monster Energy Honda Team | 03:15'14 | +00:09'42 | - |
| 24 | 11 | José Ignacio Cornejo | Monster Energy Honda Team | 03:19'33 | +00:14'01 | - |
Overall Result
| Pos. | Num. | Rider | Machine | Time | Gap | Penalty |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 42 | Adrien Van Beveren | Monster Energy Yamaha Rally Team | 33:27'06 | - | - |
| 2 | 7 | Pablo Quintanilla | Monster Energy Honda Team | 33:32'21 | +00:05'15 | 00:01'00 |
| 3 | 3 | Sam Sunderland | GAS GAS Factory Racing | 33:33'05 | +00:05'59 | - |
| 4 | 52 | Matthias Walkner | Red Bull KTM Factory Team | 33:35'30 | +00:08'24 | - |
| 5 | 88 | Joan Barreda | Monster Energy Honda Team | 33:35'53 | +00:08'47 | 00:03'00 |
| 6 | 18 | Toby Price | Red Bull KTM Factory Team | 33:54'49 | +00:27'43 | 00:06'00 |
| 9 | 2 | Ricky Brabec | Monster Energy Honda Team | 34:05'11 | +00:38'05 | 00:02'00 |
| 10 | 11 | José Ignacio Cornejo | Monster Energy Honda Team | 34:06'06 | +00:39'00 | - |
