残り2日となったダカールラリー、ケビン・ベナビデスが首位に浮上
ダカールラリー2021は終盤に差し掛かり、ジッダのゴールに向けて戦いが激しくなりつつあります。第10ステージで1位-2位-3位を勝ち取ったMonster Energy Honda Teamは、その一方で総合優勝に手が届きそうであったホセ・イグナシオ・コルネホのリタイアという苦しい状況もつきつけられました。
2021年1月13日(水) - Stage 10
ネオム→アル・ウラー
第10ステージを迎えた朝、ライダーたちはネオムのビバークを出発してアル・ウラーに向かいました。342kmのスペシャルステージを含む総距離583kmに及ぶルートには砂丘こそありませんが、砂利や岩で覆われたタフな走路、峡谷や砂地が待ち受けていました。困難を極めるルートには、緊張を和らげるような要素はほとんどありません。
チームにとってはほろ苦いフィニッシュとなりました。ゴールのアル・ウラーでは、リッキー・ブラベックの今大会3回目のステージ優勝に続き、ジョアン・バレーダが2位、ケビン・ベナビデスが3位と好成績を収めた一方で、非常に残念ながら、コルネホが252kmの地点でリタイアしました。苦しみながらスペシャルステージを切り抜けたものの、医師のアドバイスにしたがってリタイアし、検査を受けました。タブークの病院で十分な検査を受けた結果、幸いにもクラッシュの後遺症はありませんでした。コルネホはステージ優勝を飾り、3日間に渡ってレースをリードしてくれました。
2番手でスタートしたリッキー・ブラベックは、第10ステージの大部分でルートを切り開き、この日の優勝を勝ち取りました。得意とする地形を走るブラベックにはゆとりさえ感じられ、チームメートのジョアン・バレーダと3分15秒差でスペシャルステージをフィニッシュ。現在、首位との差51秒で総合2位につけています。
7番手でスタートしたバレーダは、いいペースで昨日のタイムのロスをある程度巻き返しました。ステージ2位でフィニッシュし、現在総合4位につけています。
ベナビデスは今日のレースをうまく利用しました。ネオムを1番手でスタートし、速いペースをなんとか維持した結果、3位でフィニッシュ。残すところあと2日で、総合首位に浮上しました。
明日は、464kmに及ぶダカールラリー2021で最長クラスのスペシャルステージと134kmのリエゾンというルートです。ヤンブには新しいビバークが設営される予定です。
ステージ順位
順位 | No. | ライダー | マシン | タイム | 差 | ペナルティー |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 1 | リッキー・ブラベック | Honda | 03:12'33 | - | - |
2 | 88 | ジョアン・バレーダ | Honda | 03:15'48 | +00:03'15 | - |
3 | 47 | ケビン・ベナビデス | Honda | 03:17'44 | +00:05'11 | - |
4 | 9 | S.ハウズ | KTM | 03:18'21 | +00:05'48 | - |
5 | 52 | M.ウォークナー | KTM | 03:18'29 | +00:05'56 | - |
6 | 21 | D.サンダース | KTM | 03:21'40 | +00:09'07 | - |
総合順位
順位 | No. | ライダー | マシン | タイム | 差 | ペナルティー |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 47 | ケビン・ベナビデス | Honda | 40:20'08 | - | 00:02'00 |
2 | 1 | リッキー・ブラベック | Honda | 40:20'59 | +00:00'51 | - |
3 | 5 | S.サンダーランド | KTM | 40:30'44 | +00:10'36 | - |
4 | 88 | ジョアン・バレーダ | Honda | 40:35'48 | +00:15'40 | - |
5 | 9 | S.ハウズ | KTM | 40:49'46 | +00:29'38 | 00:06'00 |
6 | 21 | D.サンダース | KTM | 40:51'03 | +00:30'55 | 00:07'00 |