Stage 09
Dakar 2021

最終章を迎えるダカールラリー2021をMonster Energy Honda Teamがリード

sa Dakar Rally in Saudi Arabia

ダカールラリー2021の第9ステージは、ライダーたちにとってタフなステージとなりました。紅海の海岸沿いに465kmに渡って走行するスペシャルステージは、ライディング面でもナビゲーション面でもハイレベルであり、終着地点であるネオムのビバークに到着したライダーたちには疲労の色が濃く現れていました。そのような厳しい状況下でも、Monster Energy Honda Teamは見事にこのステージの表彰台を独占。ケビン・ベナビデスが優勝を獲得し、2位にリッキー・ブラベック、そして3位にホセ・イグナシオ・コルネホと続くすばらしい結果となりました。総合順位も引き続きコルネホがトップでリードをしています。

最終章を迎えるダカールラリー2021をMonster Energy Honda Teamがリード

2021年1月12日(火) - Stage 9

ネオム→ネオム

Monster Energy Honda Teamにとってすばらしい結果となった第9ステージは、ネオムでのループステージ。465kmに及ぶスペシャルステージはライダーたちにとって心身ともに厳しいステージとなりました。30℃を超える蒸し暑い気候で限界を試されるような状況のもと、ライダーたちは多くの岩場や砂が舞う固い路面上で争いを繰り広げました。

ダカールラリー最終章に向けた最後の戦いは、長く辛いものとなりました。しかし、コルネホはネオムのビバークからループするコースを走りきり、スタートしたビバークから6kmの場所にあるフィニッシュラインに辿り着き、3位に。この第9ステージの結果をもって総合順位トップの座をさらに手堅いものにしました。

Monster Energy Honda Teamのライダーたちは最初から最後まで冷静さを忘れず巧みなナビゲーションスキルを見せ、トップ勢の中で道を開きながらネオムの終着地点に辿り着きました。総合順位でトップのコルネホは、2位でチームメートのベナビデスと11分24秒の差をつけています。

Monster Energy Honda Teamの4人のライダーたちは現在、全員がダカールラリー2021の総合順位トップ5内につけています。第9ステージのスペシャルステージですばらしいパフォーマンスを見せ優勝を果たしたベナビデスは、総合順位2位に浮上しました。ベナビデスはこの第9ステージの優勝を、昨年のダカールラリー競技中の事故で惜しくも命を落としたかつてのチームメートであるパウロ・ゴンサルヴェスに捧げました。

ブラベックも開始後からいいペースで走行し、途中転倒したトビー・プライス(KTM)を助けるためマシンを止める姿も見られました。メディカルヘリが現場に到着するのを見届けると、ブラベックは再びコースへと走行復帰をしました。その間のタイムロスは控除され、第9ステージの結果は2位となりました。

ジョアン・バレーダもほかのライダーたちと同じく、疲労を見せながらもビバークに無事に到着することができました。ステージ開始後序盤に起きたクラッシュで思うように進むことができなかったものの、無事にステージを最後まで走行することができました。明日は後方からのスタートとなりますが、回復する時間を長く取ることができ、彼にとっては優位な位置となります。

残り3ステージとなったダカールラリー2021は、最終ステージの到着地点であるジッダに向けて南に進みます。明日の第10ステージは総距離583kmの内342kmがスペシャルステージとなり、砂地で競うライダーたちの終着地点はアル・ウラーとなります。



Kevin Benavides
Kevin Benavides 47
Monster Energy Honda Team
STAGE: 1st OVERALL: 2nd

とてもハードなスペシャルステージでした。チームメートでもあった友人のパウロ・ゴンサルヴェスが亡くなって今日で1年です。今日は彼のために戦いました。そして、この優勝は彼に捧げます。果たすことができ、とてもうれしかったのと同時に、ステージ終盤で弟(ルチアーノ・ベナビデス、ハクスバーナ)が転倒し負傷したと知りとても心配でした。彼は無事だという知らせに安心しましたが、いろいろな感情に翻弄される日となりました。

Ricky Brabec
Ricky Brabec 2
Monster Energy Honda Team
STAGE: 2nd OVERALL: 4th

今日は間違いなくタフな1日でした。3番手からスタートし、465kmという長距離に渡る今日のステージは、ナビゲーションをするにも砂漠を走るのも長い1日でした。トビー(プライス)が転倒してしまい、彼を助けるために止まりドクターヘリが到着するまで20分ほど待ちました。トビーは優勝争いをしていただけにとても残念ですが、全員に起こりうることです。毎朝ギアを入れ走り始めれば、このようなことは誰にでも起こることだと全員が理解していますし、そのリスクを負って誰もが戦っています。ダカールラリー後半戦は厳しい週になりそうです。昨年はこの地からスタートし、砂丘で終わりを迎え、スムーズに進むことができました。今年は逆で、砂丘から始まり、岩からなる凸凹した路面や川底の荒れた地形で終わりを迎えることになります。この週は睡眠を取りすぎるよりも、常に集中していたほうがいいかもしれません。残りあと3日となりましたが、今日何人かのライダーたちが転倒などアクシデントに遭っています。残りの3日間でいろいろなことが起こるでしょう。フィニッシュラインを目指し集中して走行し、いい結果を出せるように引き続きがんばります。

José Ignacio Cornejo
José Ignacio Cornejo 11
Monster Energy Honda Team
STAGE: 3rd OVERALL: 1st

岩が多く、そしてとても長いタフなステージの1日でした。トップからスタートし、ほかのライダーたちに追い上げられないよう、できる限り速く道を開いていくことが目標でした。総合順位でも優勝争いをしていたトビー・プライス(KTM)が後ろからスタートし、残念ながら転倒をしてしまいました。ほかのライダーが負傷したというニュースは、誰しも聞きたくないことです。1日も早く回復することを願っています。今日のステージは最後まで自分で道を開いたためとても長く感じ、メンタル面でもタフなステージとなりました。タイムロスはそこまですることなく終えられたので、今日の結果に満足しています。ダカールラリー2021のゴールまで段々と距離は短くなってきました。十分に休み、明日のステージに向けて気持ちを切り替え集中していきます。

Joan Barreda
Joan Barreda 88
Monster Energy Honda Team
STAGE: 6th OVERALL: 5th

今日はタフで難しく、また危険なステージでした。スタート後の序盤はいいペースで走行できていたと思いますが、その後危険地区で転倒してしまい脚を強打してしまいました。しかし、なによりも重要な「ステージのフィニッシュラインに辿り着く」という目的を果たすことができました。まだ3日間もありダカールラリー2021のゴールはまだ先です。明日はどんなステージの日になるか楽しみです。

ステージ順位

順位

No.

ライダー

マシン

タイム

ペナルティー

1

47

ケビン・ベナビデス

Honda

04:49'15

-

-

2

1

リッキー・ブラベック

Honda

04:50'33

+00:01'18

-

3

4

ホセ・イグナシオ・コルネホ

Honda

04:50'49

+00:01'34

-

4

5

S.サンダーランド

KTM

04:59'26

+00:10'11

-

5

52

M.ウォークナー

KTM

05:03'34

+00:14'19

-

6

88

ジョアン・バレーダ

Honda

05:03'44

+00:14'29

-


総合順位

順位

No.

ライダー

マシン

タイム

ペナルティー

1

4

ホセ・イグナシオ・コルネホ

Honda

36:51'00

-

-

2

47

ケビン・ベナビデス

Honda

37:02'24

+00:11'24

00:02'00

3

5

S.サンダーランド

KTM

37:05'34

+00:14'34

-

4

1

リッキー・ブラベック

Honda

37:08'26

+00:17'26

-

5

88

ジョアン・バレーダ

Honda

37:20'00

+00:29'00

-

6

21

D.サンダース

KTM

37:29'23

+00:38'23

00:07'00


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レポート公開日
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