記念すべき25回目のステージ優勝を果たし、総合順位トップの座をジョアン・バレーダが飾る

2021年1月4日(月)

ビシャ→ワディ・アド・ダワシル

ダカールラリー2021第2ステージが行われ、昨日に引き続き順位の変動が激しい一日となりました。昨日のステージを後方で終えたライダーたちは、タイムロスを縮めるのに好条件な路面コンディションの第2ステージにて、目的を果たすことができました。気温が低い中ビシャからスタートしたライダーたちは、135kmのリエゾン区間を経てスペシャルステージの開始ポイントに辿りつきました。457kmのスペシャルステージは低い砂丘から始まり、スピードの高い開けた走行路が続きました。追うライダーたちにとって好都合であり、追われるトップ勢のライダーたちはそれをかわすことに苦戦するステージとなりました。その後レベル2、3の砂丘を通り、緩やかな岩場のエリアと乾いた川底のエリアで第2ステージは終盤を迎えました。そして最後は96kmのリンクステージを経て、ワディ・アド・ダワシルにてライダーたちは第2ステージのゴールを迎えました。ワディ・アド・ダワシルのビバークがライダーたちにとってこれから2日間のホームベースとなります。

ジョアン・バレーダは第2ステージにて見事優勝を果たし、総合順位のトップとなりました。しかしこれだけがバレーダが果たしたことではありません。スペイン出身のMonster Energy Honda Teamのライダーであるホジョアン・バレーダは、今日のステージ優勝にて彼のキャリアで25回目のダカールラリーでのステージ優勝となり、歴史上4番目に優勝回数の多いライダーとして名を刻むことになりました。バレーダは2番手に迫るライダー(チームメートのリッキー・ブラベック)に6分23秒のマージンをつけて第2ステージを終えています。

第2ステージでいいスタートを切ったアメリカ人ライダーのリッキー・ブラベックは、昨日の第1ステージでのタイムロスを取り戻すことに成功しました。ブラベックは見事ミッションを果たし、第2ステージにて2位を獲得し、総合2位となりました。しかしダカールラリーはまだ始まったばかりであり、最終的に結果を残すにはまだ多くの試練が待ち受けていることを、ブラベックは忘れてはいません。

同じくMonster Energy Honda Teamのアルゼンチン人ライダー ケビン・ベナビデスにとって、今日のスタートポジションは好都合な位置ではなく、後方から追い上げるライダーたちにその差を詰められることとなってしまいました。第2ステージをベナビデスは24位で終え、総合順位は13位となりました。明日は後方からのスタートとなりますが、ベナビデスにとってタイムロスをばん回するチャンスが十分にある第3ステージとなります。

昨日のトラブルを経て、今日の第2ステージはチリ人ライダー ホセ・イグナシオ・コルネホにとっていいステージとなりました。スペシャルステージの序盤でナビゲーションのエラーがあったにも関わらず、彼のライディングスタイルに合った地形が広がるステージですばらいペースを見せて走行し、第2ステージをトップ勢に迫る5位で終えることができました。トップとのタイム差12分で、“ナチョ”は総合順位は11位となりました。

明日はダカールラリー2021で最初のループステージになります。第3ステージはワディ・アド・ダワシルから始まり403kmのスペシャルステージ、そして227kmのリエゾン区間からなり、ライダーたちは再びワディ・アド・ダワシルに戻ってくることになります。総距離630kmとなる第3ステージは、100人ほどのライダーたちで競われます。

ステージ順位

総合順位