Stage 7
W2RC 2024
Round 1

コルネホが今季3度目のステージ優勝。ブラベックは1秒差で総合首位を守る

sa Dakar Rally in Saudi Arabia

ダカールラリー2024の2週目がスタート。ステージ7の舞台ヤンブーでホセ・イグナシオ・コルネホが華麗な走りをみせ、総合順位でトップ10に入る可能性を高めました。

コルネホが今季3度目のステージ優勝。ブラベックは1秒差で総合首位を守る

Monster Energy Honda Teamのライダーたちは、リヤドでのレストデーでリフレッシュして後半戦の幕開けに軽快な走りを期待していましたが、そう簡単にはいきませんでした。483kmのスペシャルステージは、渓谷エリアの曲がりくねった砂利道や涸れ谷のオフピストセクション、いくつかのデューン(砂丘)がライダーたちのナビゲーションを困難にし、さらにアルドゥワディミに向かう390kmのリエゾン区間が続きました。 

48時間クロノステージでチームメートのエイドリアン・ヴァン・ベバレンが大きく順位を上げた一方で、コルネホは総合4位から後半戦をスタートして巻き返しを狙います。転倒がありながらも、世界ラリーレイド選手権のチャンピオンでもあるルチアーノ・ベナビデス(ハスクバーナ)と3分以上の差をつけて、コルネホはステージ優勝を果たしました。総合順位では首位のリッキー・ブラベックと6分48秒の差で3位となっています。 

2020年ダカールラリーの勝者であり、世界ラリーレイド選手権でも豊富な経験を持つブラベックはアルウラでのスタート以来、48時間クロノステージで総合首位に立つまで常に総合トップ3に入る安定した走りをみせてきました。ステージ7ではチームメートのヴァン・ベバレンとトビー・プライス(KTM)に追いついて4分近くのボーナスを獲得し、ステージ結果は5位となりました。総合2位につけるロス・ブランチ(HERO)との差は、今日までの32時間のラリーを経てわずか1秒。驚くべき僅差で総合首位を守りました。

最初にスタートを切ったヴァン・ベバレンにとって、今日のタスクは常にタイムを落とさないことでした。彼は先週末にデューンを制しましたが、地形の変化と複雑なナビゲーションによってステージ9位という悔しい結果に。ステージ6で優勝し、ステージ7では5分以上のボーナスタイムを獲得しましたが、総合首位のブラベックとの差は14分39秒に広がり、総合4位に順位を落としてしまいました。明日はよりよいスタートポジションとなるため、状況の好転が期待されます。 

48時間クロノで総合優勝の可能性を失ったパブロ・キンタニラでしたが、ダカールラリーをよりよい結果で終えることを目指して奮闘しました。しかし、112km地点でメカニカルトラブルにより足止めされてしまい、トップのコルネホから2時間半遅れてフィニッシュラインにたどり着き、長い一日を終えました。 

残り5日となった第46回ダカールラリーの激闘は続き、明日は458kmのスペシャルステージを含む総距離678kmを走行します。アルドゥワディミからハイルへ続くステージ8は、今までよりも楽なステージといわれていますが、再び岩場となるためすべてのライダーにとって有利な舞台とはならないかもしれません。


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Ruben Faria
Ruben Faria
レストデー直後のステージとなると、バイクに戻ってペースを再びつかむのは簡単ではありません。ヴァン・ベバレン選手にとってステージを切り開くことは大変ではありましたが、ブラベック選手とプライス選手(KTM)とほぼ一日をともにし、無事に走りきりました。後方からのスタートにもかかわらず優勝したコルネホ選手は、すばらしい走りをみせてくれました。このステージでブラベック選手はブランチ選手(HERO)と50秒の差がついてしまいましたが、ブランチ選手の前からスタートしたので仕方がなかったと思いますし、それでもダカールラリーの総合首位を守りました。キンタニラ選手は残念ながらスペシャルステージでトラブルに見舞われましたが、ビヨークに無事戻ってくることができました。ステージ優勝が狙える位置なので、明日は巻き返してくれるでしょう。ダカールラリー後半に向けて、チームは万全な準備ができているはずです

José Ignacio Cornejo
José Ignacio Cornejo 11
Monster Energy Honda Team
リエゾン区間が長く、最初はナビゲーションも困難だったので、スタートは簡単にはいきませんでした。今日はタイムをばん回しなくてはならない日だと思っていたのでプッシュし続けた結果、優勝という最良の結果で終えることができてうれしいです

Ricky Brabec
Ricky Brabec 9
Monster Energy Honda Team
1秒差だなんて、まさに激戦ですね。7日間もチームメートとともに前方から道を切り開いてきたので、いつかは後方から追い上げるチャンスがあればいいと思っています。その日がいつになるかわかりませんが、ラリーが終わるまでに来てほしいです。残り5日間なので引き続きプッシュして、最後はトップの座を守りきりたいです

Adrien Van Beveren
Adrien Van Beveren 42
Monster Energy Honda Team
道を切り開くことは簡単ではないとわかっていましたが、ナビゲーションに悩まされながらも注意しながらスタートしました。頑張りましたが、デューンで道を見失いさまよってしまいました。考えすぎて頭から煙が出そうでしたが、そんな日もあると思っています

Pablo Quintanilla
Pablo Quintanilla 7
Monster Energy Honda Team
午前中はいいペースでスムーズに進めていました。ナビゲーションがとても難しかったのですが調子はよかったし、ステージをリードできていたのですが、残念ながらトラブルが発生してしまいました。各給油ポイントにたどり着くのも一苦労で、とてもタフなステージになりましたが走りきることができました。理想的なステージではなかったかもしれませんが、明日もまたラリーを走るチャンスがあるのでよかったと思います

RallyGP ステージリザルト

Pos. Num. Rider Team Time Gap Penalty
1 11 Jose Ignacio Cornejo Monster Energy Honda Team 05:18'33 - -
2 1 Luciano Benavides Husqvarna Factory Racing 05:21'45 +00:03'12 -
3 47 Kevin Benavides Red Bull KTM Factory Racing 05:22'05 +00:03'32 00:03'00
4 46 Ross Branch Hero Motosports Team Rally 05:25'09 +00:06'36 -
5 9 Ricky Brabec Monster Energy Honda Team 05:25'59 +00:07'26 -
6 5 Daniel Sanders Red Bull GASGAS Factory Racing 05:27'50 +00:09'17 -
9 42 Adrien Van Beveren Monster Energy Honda Team 05:31'17 +00:12'44 -
13 7 Pablo Quintanilla Monster Energy Honda Team 07:54'14 +02:35'41 00:15'00

RallyGP 総合リザルト

Pos. Num. Rider Team Time Gap Penalty
1 9 Ricky Brabec Monster Energy Honda Team 32:37'20 - 00:01'00
2 46 Ross Branch Hero Motosports Team Rally 32:37'21 +00:00'01 00:01'00
3 11 Jose Ignacio Cornejo Monster Energy Honda Team 32:44'08 +00:06'48 00:06'00
4 42 Adrien Van Beveren Monster Energy Honda Team 32:51'59 +00:14'39 -
5 47 Kevin Benavides Red Bull KTM Factory Racing 33:01'59 +00:24'39 00:03'00
6 2 Toby Price Red Bull KTM Factory Racing 33:08'20 +00:31'00 -
12 7 Pablo Quintanilla Monster Energy Honda Team 37:20'16 +04:42'56 00:28'00

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