ブラベックが総合首位をキープして最終日へ
アルウラからヤンブーへ、ダカールラリー2024の終着地へと進むステージ11。高速のグラベルエリア、石の多い高原、そして崩れたデューン(砂丘)からなる総距離420kmの道のりは、疲弊したライダーたちにとって、油断すれば誰もが脱落しかねない、高い集中力を要するステージになりました。

総合トップを争うライバルのロス・ブランチ(HERO)がステージ11で勝利しましたが、Monster Energy Honda Teamのリッキー・ブラベックは手堅くステージ2位を獲得し、総合首位をキープして最終日を迎えることになりました。
道を切り開きながら進んだブラベックは、後方から追いついてきたチームメートのエイドリアン・ヴァン・ベバレンとボーナスを共有するため、残り100km地点で速度を落としました。ブラベックは5分以上のボーナスを獲得し、優勝したブランチから32秒差でステージ11の2位を獲得しました。総合結果では10分以上の差をつけて首位を守っており、自身2度目のダカールラリー優勝へ大きく前進しました。
総合2位を目指すヴァン・ベバレンは、前日のステージ10で2位のブランチとの差を1分ほどにまで縮めました。ヴァン・ベバレンは今年のダカールラリーで、1137km以上にわたって道を切り開き、うち619kmを単独で走行しています。今日のステージで3番手からスタートしたヴァン・ベバレンは、前方を行くブラベックとホセ・イグナシオ・コルネホに追いつこうと焦ることはありませんでした。ラクダと接触しそうになって転倒し、エアバッグが作動するなどのハプニングがありながらも、ステージ3位を獲得。しかし、総合ではブランチとの差が4分9秒に広がってしまいました。明日のステージではブランチが道を切り開く役となるため、ヴァン・ベバレンにとっては最終ステージでのアドバンテージになるかもしれません。
コルネホは体調が万全ではない中で、前日のステージ10ではトップのブラベックからたったの2秒差で2位となりました。今日も序盤でチームメートに追いつく健闘をみせましたが、スペシャルステージの115km地点で燃料ポンプのトラブルにより足止めを食うことになりました。走行を再開することはできましたが、25分以上のタイムロスを喫し、最終日の表彰台争いに向けて大きな痛手となりました。
パブロ・キンタニラはステージ序盤から安定した走りをみせ、トップから約17分差の10位でステージを終えました。
残すところ最終日のみとなったダカールラリー。明日、ただ一人のライダーがダカールラリーの頂点へとたどり着くことができます。175kmの短距離ステージとなる最終日は、紅海の澄んだ海から近く、ヤンブー周辺の岩場の砂漠を走行するループステージとなり、ライダーたちはトロフィーを獲得すべく最後のフィニッシュラインを目指します。
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チームにとって重要な日で、チャレンジングなステージが予想されていました。ブラベック選手、コルネホ選手、ヴァン・ベバレン選手の3人でスタートし、ライバルのブランチ選手は後方の7番手からスタートしました。これだけの差だと、前方でなにかあった際にブランチ選手がブラベック選手に追いつくことは簡単だと分かっていました。長い一日はとてもストレスでしたが、最終的にはブラベック選手にとっていいステージになり、明日はブランチ選手の後ろからスタートすることができます。
コルネホ選手は2番手からスタートしましたが、燃料ポンプに問題が発生したため修理しなければなりませんでした。修理が完了し無事に走りきることができたのはよかったですが、表彰台が遠のいてしまったことは残念です。
総合3位のヴァン・ベバレン選手はラクダの集団に巻き込まれてクラッシュしながらも、高いナビゲーション力といいペースで、壊れたマシンで最後まで走りきりました。ブランチ選手との差は広がってしまいましたが、総合2位に向けて明日はいい戦いを期待しています。48時間クロノステージで燃料不足となり、表彰台争いから脱落してしまったキンタニラ選手ですが、今週はチームメートの大きな助けとなっています。明日はいよいよ最終日となり、ライダーたちはヤンブーでの最終ステージに向けて士気が高まっています
チームにとって重要な日で、チャレンジングなステージが予想されていました。ブラベック選手、コルネホ選手、ヴァン・ベバレン選手の3人でスタートし、ライバルのブランチ選手は後方の7番手からスタートしました。これだけの差だと、前方でなにかあった際にブランチ選手がブラベック選手に追いつくことは簡単だと分かっていました。長い一日はとてもストレスでしたが、最終的にはブラベック選手にとっていいステージになり、明日はブランチ選手の後ろからスタートすることができます。
コルネホ選手は2番手からスタートしましたが、燃料ポンプに問題が発生したため修理しなければなりませんでした。修理が完了し無事に走りきることができたのはよかったですが、表彰台が遠のいてしまったことは残念です。
総合3位のヴァン・ベバレン選手はラクダの集団に巻き込まれてクラッシュしながらも、高いナビゲーション力といいペースで、壊れたマシンで最後まで走りきりました。ブランチ選手との差は広がってしまいましたが、総合2位に向けて明日はいい戦いを期待しています。48時間クロノステージで燃料不足となり、表彰台争いから脱落してしまったキンタニラ選手ですが、今週はチームメートの大きな助けとなっています。明日はいよいよ最終日となり、ライダーたちはヤンブーでの最終ステージに向けて士気が高まっています

今日は今までのラリーで一番の走りができたと思います。ダカールラリーの最初の目標はレストデーまでたどり着くことで、その後はゴールまでたどり着くことです。特にバイクにとってはハードで、朝3時に起きて一日中走り、遅くにビバークへ帰ってくる日が続きます。私にとってダカールラリーを走りきることは勝利であり、優勝することは伝説になることだと思います。明日全力を尽くせるよう、ビバークに戻ってチームとともに準備を進めます
今日は今までのラリーで一番の走りができたと思います。ダカールラリーの最初の目標はレストデーまでたどり着くことで、その後はゴールまでたどり着くことです。特にバイクにとってはハードで、朝3時に起きて一日中走り、遅くにビバークへ帰ってくる日が続きます。私にとってダカールラリーを走りきることは勝利であり、優勝することは伝説になることだと思います。明日全力を尽くせるよう、ビバークに戻ってチームとともに準備を進めます

毎日ベストを尽くしてきたし、最後まで全力で戦うつもりです。最後のフィニッシュラインを通過するまで、なにが起こるか分かりません。今日のステージは岩場が多く、ミスをしたくなかったので、思ったほどプッシュすることができませんでした。途中でラクダの集団がいて、メイントラック上を横切るように見えました。集団に近づいたとき、最後尾にいたラクダが急に振り返ったので避けようとしたところ、石があったため転倒してしまいました。少し目まいがしましたが、すぐに集中してペースを取り戻すことができました
毎日ベストを尽くしてきたし、最後まで全力で戦うつもりです。最後のフィニッシュラインを通過するまで、なにが起こるか分かりません。今日のステージは岩場が多く、ミスをしたくなかったので、思ったほどプッシュすることができませんでした。途中でラクダの集団がいて、メイントラック上を横切るように見えました。集団に近づいたとき、最後尾にいたラクダが急に振り返ったので避けようとしたところ、石があったため転倒してしまいました。少し目まいがしましたが、すぐに集中してペースを取り戻すことができました

長いステージでしたが、序盤の100kmまでは前方で走ることができました。その後はほかのライダーたちに追いつくことができましたが、ダスティな峡谷では追い抜くことが困難でした。まるで耐久レースのようでしたが、最後までたどり着くことができてよかったです
長いステージでしたが、序盤の100kmまでは前方で走ることができました。その後はほかのライダーたちに追いつくことができましたが、ダスティな峡谷では追い抜くことが困難でした。まるで耐久レースのようでしたが、最後までたどり着くことができてよかったです

燃料タンクにいくつか問題を抱えていて、ステージを走りきるためにスピードをコントロールしなければなりませんでした。表彰台争いに向けて貴重な数分を失ってしまったのでとても残念ですし、精神的にもつらい一日になりましたが、これがレースというものです。今年はライディングもナビゲーションもうまくいっているので、明日も引き続き上位を目指し、また来年再挑戦したいです
燃料タンクにいくつか問題を抱えていて、ステージを走りきるためにスピードをコントロールしなければなりませんでした。表彰台争いに向けて貴重な数分を失ってしまったのでとても残念ですし、精神的にもつらい一日になりましたが、これがレースというものです。今年はライディングもナビゲーションもうまくいっているので、明日も引き続き上位を目指し、また来年再挑戦したいです
RallyGP ステージリザルト
Pos. | Num. | Rider | Team | Time | Gap | Penalty |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 46 | Ross Branch | Hero Motosports Team Rally | 04:51'57 | - | - |
2 | 9 | Ricky Brabec | Monster Energy Honda Team | 04:52'29 | +00:00'32 | - |
3 | 42 | Adrien Van Beveren | Monster Energy Honda Team | 04:55'14 | +00:03'17 | - |
4 | 1 | Luciano Benavides | Husqvarna Factory Racing | 04:56'35 | +00:04'38 | - |
5 | 2 | Toby Price | Red Bull KTM Factory Racing | 04:58'28 | +00:06'31 | - |
6 | 47 | Kevin Benavides | Red Bull KTM Factory Racing | 05:02'05 | +00:10'08 | +00:01'00 |
10 | 7 | Pablo Quintanilla | Monster Energy Honda Team | 05:09'31 | +00:17'34 | - |
11 | 11 | Jose Ignacio Cornejo | Monster Energy Honda Team | 05:17'25 | +00:25'28 | - |
RallyGP 総合リザルト
Pos. | Num. | Rider | Team | Time | Gap | Penalty |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 9 | Ricky Brabec | Monster Energy Honda Team | 49:37'57 | - | 00:01'00 |
2 | 46 | Ross Branch | Hero Motosports Team Rally | 49:48'19 | +00:10'22 | 00:01'00 |
3 | 42 | Adrien Van Beveren | Monster Energy Honda Team | 49:52'28 | +00:14'31 | - |
4 | 11 | Jose Ignacio Cornejo | Monster Energy Honda Team | 50:16'41 | +00:38'44 | 00:06'00 |
5 | 47 | Kevin Benavides | Red Bull KTM Factory Racing | 50:20'16 | +00:42'19 | 00:04'00 |
6 | 2 | Toby Price | Red Bull KTM Factory Racing | 50:25'56 | +00:47'59 | - |
11 | 7 | Pablo Quintanilla | Monster Energy Honda Team | 54:57'40 | +05:19'43 | 00:28'00 |







