W2RC 2024
Monster Energy Honda Team

CRF450 RALLY

2024年もMonster Energy Honda Teamは進化を遂げた新型CRF450 RALLYを携え数々のラリーに挑みます。

CRF450 RALLY

2013年、Hondaは市販エンデューロマシンをベースに改造を施したCRF450 RALLYでダカールラリーに参加を再開。実に24年ぶりの復帰は、様々なレギュレーションが変わっていたこともあり、過去の優勝経験にとらわれないゼロからの挑戦を要求されました。

しかし、Hondaは過酷なラリーから学んできたものを余すことなく組み入れていきます。

翌年には早速新型CRF450 RALLYのをフルモデルチェンジを敢行し、ベース車両は前年モデルを投入し姿形こそ変わらないものの、その中身は全く同じところがないオールニューマシンを組み上げました。エンジンはHondaオフロードレーサーとしてのセオリーを覆すDOHCヘッドを採用し、高回転・高出力に対応。新世代のラリーマシンとして製作されたアルミフレームに、車体上部を通る吸気経路。そして当時南米で行われていたダカールラリーでとても大きな障害となっていた高地の酸素濃度にすぐさま対応するためのPGM-FI(電子制御燃料噴射装置)など、こうした過酷な環境で走るための様々な技術は2024年の現行CRF450 RALLYにまで引き継がれています。

3年目の2015年、新しく設計したエンジンやシャシー、スイングアーム、樹脂ボディーパーツのほか、合計で35Lの容量を持つ前後3つの別体燃料タンクなどを採用することでさらにパワーアップ。これによってエンジン出力は高めた一方、車両重量を減少させたことによってハンドリングをより扱いやすくしました。こうした努力も実り、当時所属していたパウロ・ゴンサルヴェス選手がダカールラリーにて見事総合2位、表彰台へと舞い戻りました。

その後もCRF450 RALLYは着実に進化を遂げ、2020年と2024年にはリッキー・ブラベック選手に、2021年にはケビン・ベナビデス選手にそれぞれダカールラリー総合優勝を運んでいます。


Gallery image Gallery image Gallery image Gallery image